&568
カサノヴァのメイクはその魂にしみ込むような……そうやって概念に干渉しうる手段だった。もう龍というか? 謎の生物になってしまってる始祖の龍。ハデハデできらきら……いやまぶしいという方が正しい見た目になってる。
完成されたメイクは始祖の龍の魂を侵食し、精神に影響を及ぼす。暴れてたはずの始祖の龍はその言葉を受けて、体を止める。それがおかしいんだけどね。だって始祖の龍は傍若無人。そして唯我独尊な始祖の龍だ。
自身が作った宇宙であるここを蹂躙して魂を食い尽くす……それが始祖の龍の目的のはず。だからこそ現宇宙の存在は始祖の龍にとってはただの餌のハズ。それから外れてるのはアーミュラくらいだろう。だからこそ、こんなおとなしくなるのはおかしい。
戦いを遊ぶことはあっても……こんな風に……そうこんな風にその首を伸ばしてくる……なんてない。まるで頭を撫でられたいみたいなさ。そこらの犬やら猫みたいなことを始祖の龍がやってきてるのだ。それはまさにカサノヴァによって、始祖の龍の魂と概念の変化……が起こったということだろう。
メイクを施されたことで、始祖の龍とカサノヴァの序列に変化が起きたのかもしれない。メイクをしたものとされた者……その序列だ。いや、メイクをした方が偉いってなんだよって気はするけどね。でもそういう風に思わせるような、支配をするための手段がカサノヴァにとってのメイクだった……てことだろう。その魂も概念も破壊して、メイクという特殊な手段がカサノヴァの勢力の秘密なんだろう。
「やはり、私のメイクは宇宙一ね。あの……あの始祖の龍さえも私のメイクにその魂を染めてるもの」
恍惚な表情のカサノヴァ。自身のメイクが始祖の龍にまで通用したことで、まさに今、自分がこの宇宙で頂点に立った……と悦に入ってる。でもそれは間違いじゃないよね。だってだれも始祖の龍を撫でるなんてできてないだろう。
アーミュラ以外ね。首を垂れるなんて始祖の龍はきっとしない。でも……今の始祖の龍はそれをやってる。やらされてる。普通ならそんなことはありえない。カサノヴァ以外は誰もできないこと。
ただ力が強く、暴力で撃ち合うだけの奴らでは決してこれは達成できなかったことだ。カサノヴァの特殊なメイク……だから出来たことであるのは間違いない。
けどそれもカサノヴァ一人ではできなかったけどね。たくさんの神たちの犠牲と竜やら龍の協力あってだ。けど、カサノヴァはそんなの全部忘れて、自分の手柄だとおもってるんだろうな。あいつはそういうやつだと思う。




