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&566

「はぁはぁ……これで!!」


 そんな疲労困憊って感じの中、まるでヘビが唸るように幾つものブラシとかメイク道具を巻き付けてカサノヴァのボリューミーな髪が進んでいく。もちろんその先は始祖の龍だ。首まで終わらせたメイク。首はまるで虹のようにキラキラとゲーミングデバイス的に光ってる。それて良いの? とおもうが、まあ他のところも大概だからね。

 いまや始祖の龍はただの地味な黒い龍ではない。もうなんの生物だよ? と言いたいくらいに派手な生物になってる。

 寧ろまだなんの……いや、最初のメイクの名残があるからなにも顔面にされてないのか? といったら嘘になるね。でも始祖の龍の他の部位に比べたらまだまだ地味だ。これがこれから派手派手になっていくとおもうと……ちょっとかわいそうだなって思ったり思わなかったり。


 なにせ始祖の龍は生きてるだけだからね。ただ本能にしたがってるだけで、それは生き物として普通のことだ。それにあの宇宙は元は始祖の龍が作ってるわけで、完全に始祖の龍のものだからね。

 まあだからってそこで生まれた命を蔑ろにしていい理由にはならない。産んだのなら、その産んだ者の責任ってやつがあるおもう。でもそんな知能は始祖の龍にはないんだよね。

 ただ食べて暴れて、寝る……そんな本能しかあれにはない。何故かアーミュラを気に入ったけど、それを野生の本能でいうなら、恋? 番として……ってことなのかな? だってそうなるよね。

 でも実質私たちのような存在には寿命はない。だから子孫を残す……なんていう意識は生まれないとおもうんだよね。だって始祖を残さないと! とおもうのは命に終わりがあるからだ。

 自身がおわっても、その意思や思いを繋げていくために生命は子孫を残そうとする。けど神や私たちのような始祖には寿命がないんだから、そんなことを考える必要がない。

 だから始祖の龍もそうだとおもう。ならばアーミュラはなんなのか? 始祖の龍にとって……ただ気に入ったとか? 波長があったとか? そんなことを考えてると、カサノヴァがメイクを完成させたようだ。


 大量の命を使って、完成されたメイクは、まさに渾身の出来なんだろう。なんか顔がふえてる気がするが……きっと見間違いじゃない。あれかな? 顔が一つだとメイクしたりないとでも思ったのかな? 

 こいつおかしいだろ。

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