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&547

 カサノヴァの頭にある3つの山。カラフルなそのソフトクリームみたいな3つの髪が激しく始祖の龍にぶつかってなんとかカサノヴァは脱出できた。でもまさかあの3つの山にそんな使い方があるとは……そんな確かにソフトクリームとも言えるし、ロケットととも言えるような髪してるけどさ……そんな強度があるのか? って感じだ。

 でも始祖の龍を押しのけたわけだからただの髪ってわけでもないんだろう。というかどうやらカサノヴァの力の起源はメイクみたいだから、完璧に盛ってるメイクをしてるあの髪はそれこそカサノヴァの力を十二分に発揮できる武器……と言えるのかも? でもそれなら……


「カサノヴァはメイクを施したものならすべてを武器にできる?」


 その可能性があるよね。けど……なら……


「あいつの配下は皆あいつのメイクを受けてれば戦力が大幅にアップしたんではない?」


 そう思うんだけど……それはだめなのか? それとも実はメイクにはそれ相応のリスクとかがあるとか? でもそれならあんな簡単に始祖の龍にメイクをしないような。それかカサノヴァは相手を選んでるのかもしれない。

 あいつの配下の中にあいつのメイクを受けたやつがいないってのはもしかしたらだけど……


「カサノヴァは実は仲間を根幹から信頼とかしてないとか? でもメイクで支配を強められるのなら、メイクをしたら心から信頼できるようになる気もするけど……」


 いやもしかして……ピキーンときた。この線が一番強いかもしれない。カサノヴァの性格を考慮するとね。


「もしかしてカサノヴァは自身のメイクを施すことで自身のアイデンティティとか、その価値が分散するのが嫌なんじゃない?」


 言葉にすると実にしっくりと来る。だってあいつはどう考えても自分が一番! 自分こそが宇宙で一番美しいって感じで振る舞ってる。それなのに、自身の自慢のメイクをして、もしも自分以上の美にそいつがなったら?

 そんなのカサノヴァが認められるわけがない。実際あのゴテゴテしたメイクが似合うやつなんてそうそういないからカサノヴァのその心配はだいたい杞憂だと思うんだけど……カサノヴァはその1%でもるある可能性が怖いんだろう。

 じゃあなんで始祖の龍にはそれをしたのかってことだけど……それは単純明快だろう。それでしか対抗手段がないとわかってたからだ。出し惜しみをして勝てる相手じゃないってカサノヴァだってそこはちゃんとわかってた。


 でもそれでも厳しすぎる戦いではある。

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