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「ようやく私のラブコールが届いたのかしら?」
話すたびにその3つの山が動くのが気になる。頭に乗っかるチョモランマ。いや峰、頂き……本当ならさ、他にもカサノヴァには目立つ2つの山がある。男性なら釘付けになるだろう山が……ね。
そう、おっぱいである。あの髪がめっちゃ目立つからなんか相対的に視線が行きづらくなってるけど、カサノヴァは一応、そう一応女性型の神の形をしてる。つまりは女神と呼ばれる部類だ。
そしてカサノヴァはまるで夜の蝶みたいなドレスを着てる。つまりは露出が多い。まあそもそも着込んでる神……というのはそんなにいないんだけどね。だって鎧とか? そんなの神には意味がないし? 生物から昇格して神になったようなやつなら、その元の姿が昆虫みたいな姿してるとか、爬虫類みたいな姿をしてるとかなら、そのままその肌が鎧的になってるとかはあるが、神は莫大な力で攻撃も防御もできるからね。外の防御力に頼るってことがあんまりないよね。
だから服装はシンプルになる。ただ布を巻き付けたような感じにとかさ。無難なのはそれだ。きっと何も考えなくていいからだろう。長く生きてると、そこら辺煩わしくなってくるんだろう。それに神は環境に影響されないからね。
暑いも寒いもない。だから毎日同じようにものを着る。それが一番楽なのだ。それは男神に多いね。女神タイプだとやっぱりおしゃれには興味があるのか、様々ではある。まあそれもシンプルなのか、奇抜なのか……に行っちゃうけど。カサノヴァは完全に奇抜だよね。
実際ククール神もそこそこ奇抜ではあるが、まだ常識の範囲ではある。カサノヴァの場合はもう目立つことしか考えてないよねって感じ。私は男ではないが、女の子の部分も好きだから、普通ならカサノヴァの爆乳に吸い寄せられてもおかしくない。
でも……ね。そうはならない。カサノヴァは自身の中だけで個性をぶつけ合ってる。だからせっかくの武器が霞んでるのだ。
「私も、もうこの宇宙を救えるのは貴方しかいないと、思っております」
そう言ってククール神はカサノヴァの前に膝を折る。そして更に「これまでの無礼をお許しください。それが許されるならば、此の微力な力を尽くしましょう」――と言った。
一応ククール神は顔を伏せてるからそれを言われたカサノヴァの顔は見えてないだろう。
けど……まあ酷いよ。まさに「勝った」――という恍惚な表情をカサノヴァはしてた。そこら辺、もうちょっと隠せよって思ったね。でもいい。だって、カサノヴァには踊ってもらわないといけないからね。
せいぜい調子に乗らせないと……




