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今度こそ幸せに、  作者: しゃしゃこ
1/9

二人の幸せを祈りました

修正しました!



『契約ヲ、実行スルーーー』


ーーー真っ黒。

どこまでも真っ黒で、モヤモヤとした煙のようなものを纏ったソ(・)レ(・)の長く鋭い爪が、ゆっくりと私の首元に近付いてくる。


その美しくも真っ暗な瞳と目が合った瞬間、感覚的に、ソ(・)レ(・)は、ヒ(・)ト(・)で(・)は(・)な(・)い(・)ことがわかった。



ーーーああ、そんなにも。

私は二人にとって目障りな存在だったのだろうか。



(だから離れようとしてたのに…。遅すぎたってこと?)


悲しくなって二人の方を見やると、その藍色と桃色の瞳は呆然とソ(・)レ(・)を見上げたまま、まるで恋人のように寄り添っていた。



(……いや、もう、「まるで」ではないわね)



ふ、と。思わず苦笑が漏れる。



もしかすると、私が知るよりもずっと前から、二人は深く想い合っていたのかもしれない。



(ここまで長く縛り付けて、苦しめて…。

二人には悪いことをしたわ…)



ソ(・)レ(・)の圧倒的な美に触れても、それでもなお、二人の輝きは損なわれることはない。



眩く艶めく二人の金色の髪。

寄り添う二人の姿は、さながらお伽話の王子様とお姫様のようだ。


(やっぱりお似合いよね)


自分の銀色の髪ではこんな風にお似合いだなんて思えなかったわ、と。

他人事のように思う。


ーーーでも、ここで私がコ(・) レ(・)にやられたら…二人はーーー。



ぐ、と。

寝着の上から護身用のナイフの存在を確かめる。



「こんなことしなくたって、もう二人の邪魔したりしないのに…。ほんとに、馬鹿ね…」



戦慄く口を必死に抑えて呟く。

私は笑えているだろうか?



どうか、私が愛する二人がずっと、幸せでありますように。



そんな祈りを込めながら、聖魔法を行使する。

パアアーーーッと、私を包む眩い光にソ(・)レ(・)が一瞬怯んだ瞬間。


聖魔法を解いた私は、

ーーー自分の喉を掻き切った。






誤字脱字、ご感想などお待ちしてます!


初作品、、、

応援していただけると泣く程嬉しいです!!

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