二人の幸せを祈りました
修正しました!
『契約ヲ、実行スルーーー』
ーーー真っ黒。
どこまでも真っ黒で、モヤモヤとした煙のようなものを纏ったソレの長く鋭い爪が、ゆっくりと私の首元に近付いてくる。
その美しくも真っ暗な瞳と目が合った瞬間、感覚的に、ソレは、ヒトではないことがわかった。
ーーーああ、そんなにも。
私は二人にとって目障りな存在だったのだろうか。
(だから離れようとしてたのに…。遅すぎたってこと?)
悲しくなって二人の方を見やると、その藍色と桃色の瞳は呆然とソレを見上げたまま、まるで恋人のように寄り添っていた。
(……いや、もう、「まるで」ではないわね)
ふ、と。思わず苦笑が漏れる。
もしかすると、私が知るよりもずっと前から、二人は深く想い合っていたのかもしれない。
(ここまで長く縛り付けて、苦しめて…。
二人には悪いことをしたわ…)
ソレの圧倒的な美に触れても、それでもなお、二人の輝きは損なわれることはない。
眩く艶めく二人の金色の髪。
寄り添う二人の姿は、さながらお伽話の王子様とお姫様のようだ。
(やっぱりお似合いよね)
自分の銀色の髪ではこんな風にお似合いだなんて思えなかったわ、と。
他人事のように思う。
ーーーでも、ここで私がコ レにやられたら…二人はーーー。
ぐ、と。
寝着の上から護身用のナイフの存在を確かめる。
「こんなことしなくたって、もう二人の邪魔したりしないのに…。ほんとに、馬鹿ね…」
戦慄く口を必死に抑えて呟く。
私は笑えているだろうか?
どうか、私が愛する二人がずっと、幸せでありますように。
そんな祈りを込めながら、聖魔法を行使する。
パアアーーーッと、私を包む眩い光にソレが一瞬怯んだ瞬間。
聖魔法を解いた私は、
ーーー自分の喉を掻き切った。
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初作品、、、
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