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予定は簡潔かつ迅速に対応しよう1

隊長は机の上で手を組み合わせ私を見るなり自然な命令を伝えてくださいました。

今日付けで私こと竜蘭は第一部隊に配属し、今後のためにと殿下を守り通すこと、騎士寮に入り生活しておくことを伝えて来たのです。


殿下を守る? 

何の冗談だろうか?


この方は人1倍に動き回り、迅速かつ的確な指示や知識、戦闘能力はチート並みに凄いのに守る要素など微塵もないのではないかと嫌な顔をすれば。


殿下かニタリと不敵な笑みを浮かべている姿に、絶対の裏があるのだと感じた私は抗議しようと隊長を見るも、ゆったり、首を振られて抗議は無駄だと諦めろと無言な言葉が突き刺さる。


ムカツク! とイラつくものの。

はたりと次に言っていた事柄を思い出す。


殿下の事で腹立って頭が回っていなかったが、よくよく考えて驚愕してしまった。


待て待て待て待て!!!


いま隊長はなんと命令を続けた....騎士寮とかほざかなかったか!?


あすこは男子寮であって女性は入寮出来ないはずだ。

一応女性もいるけれど、主に実家とか借り家などで入寮していなかったはず。


ダメだ、私をそこに向かわせる意図が見えない。


「......竜蘭、これは大事な任務なのです。貴方には男装して入寮すること。寮監には事情も話してあります。任務内容や指示はおって伝えます。良いですね。」


ニッコリと命令には従うこと、拒否権は認めてませんと表情が促している。


「...はい...了解しました。」

「よろしい、では話しは終わりです。いまから騎士寮へと向かうこと頼みましたよ竜蘭。」

「はい。」


ハアーと思いっきり溜め息をこぼして敬礼したとき殿下が私の側によるなり耳打ちし


「...じっくり楽しませてくれよ、お前と私の賭けは有効だと心得るなら。頑張れよ竜蘭...結構平和の中にある日常を刺激あるものとしてな。」


と肩をポンと軽く叩いて、先に部屋から出て行くものだから、私は無性に腹が立って、近くにある物を投げようとするも隊長に力ずくに止められたのだった。


「...師匠、なんで止めてくださらなかったのですか。」


じとー隊長である師匠を睨むも、殿下の命令と私を戦場に出さないためにと考えてた節がある師匠の表情は複雑そうで、ただ一言「...色々目論みがあるようだから、ついて伝達を待ちなさい。」とだけ言われた。


私は納得できる気持ちは、これっぽちもないが上司命令と殿下との賭けに逆らえるわけもなく頷くしかなかった。


****


さて騎士寮へと着いたはいいが、ここは男子寮で私は女。

うーむ。姿変えで男性にはなれはするんだよね。

でも思いっきり姿変えたら別人だし、際どい女性的な部分を凹ましては来たし、顔もこのままでいいか。


どうせ寮監って人には女性だとわかってるんだろうし、いまは気にしないでおこっと。


騎士寮のベルを鳴らすと、ほいほーいと軽い声がして扉を開けてくれると、そこには何故かアルバトス様がいたのです。


「アレ...君って確か竜蘭だよね。なんでここに?」


え!? まさかアルバトス様が寮監ですか?


あまりにもすぐに出てくるものだから瞠目して驚いて声が出せずにいるとアルバトス様の頭を叩く音がして呆れた声が後ろより聞こえた。


「...アホ、今日話しただろうが! 今日新人が入寮するって、あとあの時は女性かと勘違いしたこと深く謝罪いたします竜蘭殿。」

「...........ええーーーー!!!! 竜蘭って男だったの? でも女の子の可愛い声だったじゃん。」

「うっさい、アルバトス黙れ話しが進まんだろうが!」


もい一発叩かれ、うーーとか唸り出すもリコリス様がアルバトス様を後方に追いやり、私を見下ろすとニッコリ笑う。


笑うとちょっと熊さんっぽくて可愛いとか思いつつ、先程の謝罪は気にしてないことや、魔術師にも勘違いされる事もある事なども説明していった。


そんな私をアルバトス様は、声が中性的にして話してるせいかひたすらに首を傾げたりしていまだに信じられないと悩んでいる様子だった。


説明のあとアルバトス様は急に何かを思い出したようで、席が立ちリコリス様に目で会話? してるのか暫し無言で会話後に私に向き、何故かウインクされてから出て行ったのでした。


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