二週間後。火山にて悪魔と遭遇! やったね!!
あんまり長々とプロローグをやっててもアレなんで、ちょっと巻きます。
もし暇が出来たら、閑話として、二週間の間の話も書きたいなーとは思っていますが、まだ未定です。
それから、色々色々色々色々、本当にいろいろ合って、二週間が経過した。
聖夜の神がかり的な近道、裏道、装備品の知識にサポートされ、今俺が持っている伝説級宝の数は、87。
リラは、やっと友達がゲームを手に入れたらしく、今はそっちで忙しいらしい。また今度会いましょう、とのことだ。
俺は、結構リラのことが好きだったため残念(友達的な意味で)。
で、カミーユの企画したオフ会も、一週間後に行われる。
俺のパラメータ及びスキル、そして装備品は、
クロウ ♂ 16 死霊使い
HP 16+2890
MP 25+8970
At 1+ 35
De 6+1230
Sp 4+6856
装備スキル メイスLV48 ワンドLV1 魔道書LV99
職業スキル 繰魂LV94 使役LV96 闇魔法LV91
特殊スキルと、補助スキルと称号は見てて面白くないので、(補助スキル以外変化なし)割愛。
頭部防具 邪神の頭蓋骨
胴部防具 カーズドスケイルメイル
腕部防具 カーズドガントレット
脚部防具 カーズドブーツ
アクセサリ 邪神の魂
武器 死霊使いに送るこれだけは知って置きたい魔法大全
カーズドシリーズは店で売ってる装備中最強(死霊使い専用装備)。
邪神シリーズは、モンスタードロップで最強(死霊使い専用装備)。
武器は、おなじみ残念な名前の魔道書。
あと、ゾンビは千体をゆうに突破。俺のオーラみたいになってる。
ただ、かなしいかな全部雑魚モンスターで、――小ボス、中ボスは後回し、比較的とりやすい伝説級宝を優先した為――プレイヤーゾンビが二百くらい。
以上、現状報告でした。
そして、今俺は『リャナッケル火山』にいる。天辺に巣食う炎龍を倒し、伝説級宝No.12、炎龍の卵を手に入れるためだ。
普通に戦えば炎龍は炎系の攻撃が多い為、主様の水弾を多用していけばまず負けはしないだろう。
さて。
火山、登りますか。
火山の道は、舗装はされていないながら踏み均されており、歩きやすい。
と、ねじれた嘴から炎が漏れる鳥型のモンスターとエンカウントする。
火喰い鳥 HP1392 MP3543 At2098 De3726 Sp4429
スキル 火喰い《火を食べる事でHPを回復》
炎弾《炎で出来た玉を放つ》
炎の風《炎を煽り敵に熱波を浴びせる》
炎属性《水属性被ダメージ四倍、海属性八倍。炎属性攻撃力二倍》
それが、多分八体。
こいつ等、動きが早いのだ。飛ぶし。
さて、突然だが、攻撃力の話をしよう。
俺の、今現時点でのAtは36。
そして、主様を自分に憑依させる。すると、主様のAt84がプラスされるため、合計120。
それに、自分にプレイヤーゾンビ4体を憑依(プレイヤーゾンビ憑依数の限界)させて、五倍されるため、600。
火喰い鳥の属性は炎、主様の水弾は水。弱点ダメージで四倍ダメージ(火喰い鳥の属性が炎のため。炎は、火の強化属性で、もし火喰い鳥の属性が「火」だったら二倍、俺の属性が海――水の強化属性――だったら八倍になっていたことだろう)、これで2400。
微妙に攻撃力が足りないが、そこはアイテムで補う。
激怒の種《一分間攻撃力が二倍される種。とてつもなく辛い》
……コレ、辛いんだよなー。ハバネロを生で食べてみたらこの辛さが分かるかもしれない。
これで、攻撃力4800。
算数のお話ですが、これでやっと火喰い鳥に攻撃が通る。
計算にばかり頭を使ったせいで、少し賢くなった気がする。
そのままで、主様の固有スキル水弾を放ち、火喰い鳥を倒していく。射的は、得意中の得意である。例えそれが動く物であっても。
そもそも攻撃力が付加されている魔法にここまで攻撃力をあげなくともいいのだが、こうした方が確実に火喰い鳥は倒せると判断したのだ。
全体ゾンビ化。
ああ、そうだ、今聖夜はいない。
ちょっと所用が、とのことだった。
閑話休題。
再度火喰い鳥の群れと遭遇。
同じ手順を踏み、倒す。
しばらく火喰い鳥を倒しつつ登山を続けていると、今度はマグマ溜まりからモンスターが飛び出してきた。
低級悪魔 HP1890 MP∞ At1220 De890 Sp1890
スキル 火炎放射《炎を放ち、敵を焼く》
炎属性《水属性被ダメージ四倍、海属性八倍。炎属性攻撃力二倍》
悪魔来たーーーーッ!
やっとか! ここまで来てやっと来たか! しかも低級ってことはまだ強くなるってことだ! まだいるんだな、この先!
しかし。
なにげMP∞は、キツイかもしれない。
とりあえず、攻撃力を上げる操作をし、水弾を放つ!
あれ?
簡単に死んだ?
弱い! 弱いよ低級悪魔!
その後も、火喰い鳥と低級悪魔を狩り続け、着々と登山を進め、八合目くらいまで到着。
そして、鳥と遭遇した。
火喰い鳥のようで何かが違う。周りにオーラのように炎が揺らめいているのだ。
フェネクス HP500 MP500 At7000 De500 Sp1020
スキル 不死《炎が燃えられる環境下において死なない》
火炎放射《炎を放ち、敵を焼く》
炎属性《水属性被ダメージ四倍、海属性八倍。炎属性攻撃力二倍》
悪魔来たーーーーッ! 何だここ悪魔二連続!?
……攻撃力が、高すぎやしないでしょう、か…。
しかも、不死って。なんだよ不死って! 倒せねぇよ!
いや、炎が燃えられる環境下において、とあるのだ。
炎が燃えられなくすればいい。
水弾ですっぽり包んでしまえば良いのでは?
その後も、着々とフェネクスを狩り続ける。
読みどおり、水弾で包んでしまえば復活する事はなかった。
そして、本日六体目のフェネクスと遭遇。(八合目からは出現確立が8:1:1)
ピエェェェェェ、と言った感じの鳴き声を上げるフェニクス。
六体目にして、初めて鳴き声を聞いた。
鳶を想像してもらえたら分かりやすいと思う。
早速、水弾を放つ。
しかし、それはフェニクスの放つオーラに弾かれる。
ん?
今までこんなことは無かったはずだ。
心なしか、オーラが他のフェニクスに比べて神々しく見える気がする。
しかし、気のせいだろう。
気を取り直し、水弾を連発。
……くッ!?
何故だ? 急に攻撃が当たらなくなった?
流石におかしいと思い、敵のパラメータを開く――――開こうとするものの、敵の攻撃にはばまれる。
今までのフェネクスの火炎放射とは違い、極太の、レーザーみたいなものの束が俺の居たところを通過
する。
……サバゲーで培った俺の勘が告げる。この攻撃はヤバイ。
二発目を既に装填している敵を警戒し、少し距離をとりすぐに避けられるよう構える。
そして二発目をいなし、やっと敵のパラメータを開く。
不死鳥 HP4444 MP∞ At1200 De5440 Sp890
スキル 不死鳥の咆哮《不死鳥の体内で炎を材料に生成されたものを発射する》
不死鳥の眼力《不死鳥に睨まれた相手は一瞬(一秒)動けなくなる》
不死《炎が燃えられる環境下において死なない》
火炎放射《炎を手から放ち、敵を焼く》
炎属性《水属性被ダメージ四倍、海属性八倍。炎属性攻撃力二倍》
ふ、ふふふふ、ふ、不死鳥が来たーーーッ!
こんな所でお目にかかれるとは!
何か今日テンション上がりっぱなしだ!
コホン。
不死鳥は、フェニクスと混同されやすい事からもわかるように、見た目こそたいしてフェニクスと変わらないのだが、体を包むオーラはより深い深紅。嘴は若干丸みをおび短く、尾羽は長い。
そして、最大の特徴として、不死鳥は輝いて見える。一動ごとに光の粉が散るのだ。
こんなに無駄に見た目に凝っているモンスターを一般モンスターにしておくなど、なんて勿体無い!
現実世界なら鼻血を流してそうなくらい興奮してた俺は、不死鳥の咆哮の直撃を食らった。
咆哮に触れた部分から体が溶けていき、通常の半分とはいえ、しかし半分は効く痛みのフィードバックが、焼けるような灼熱の痛みを俺に放って寄せられる。
痛みをたとえるなら、胡瓜を焼き、鉄板から上げた瞬間に歯で齧り、そのまま放置しておいたのち、我慢できなくなったら離す。その離した後の痛みによく似ている(この痛みがどうしても知りたい方、また、そんなことは関係ないけど私はMなんで、と言う方以外は真似しないでね!)。
しかし、その痛みすらも消える。
消滅したのだ。
体が一つ丸々消失した感覚。
とても気持ち悪く感じるものの、すぐに慣れる。
消失してしまった。
つまり死んでしまったのだ。
俺が能力(魂合成)を使い生み出した分身が。
分身といえども、動かすのは自分。もちろん、痛みのフィードバックもありなのである。
いやー、危なかった。今のは本当に危なかった。地獄を見た。
しかも、今ので分身を形作っていたゾンビ(五体:プレイヤーゾンビ1、モンスターゾンビ4)が完全に消滅してしまった。
恐るべし不死鳥。
咆哮の次弾装填を確認したので、素早く避ける。(ゾンビの盾は通用しない事が判明している)
やられてばかりでは面白くないので、手持ちゾンビ全員で、俺の分身を作る。
約千体のゾンビで、一人の分身を作るのに五体必要なので、約二百人の俺。もちろん俺のコピーなので全員主様憑依状態。
これだけの量を出して操れるのかって?
操れるさ。
操作は簡単、水弾を撃て、と念じるだけで、不死鳥が滅多打ちにされるのだから。
俺達(全部俺)が放つ水弾は、圧倒的な物量で、不死鳥を倒してしまった。
そして、その場に何かキラキラした物が残る(もちろん金も)。
近づいて、拾い上げる。
不死鳥の羽《神々しく輝く不死鳥の羽。これを所持する者は、不死鳥の加護が得られる。特殊スキル+半不死》伝説級宝NO.2
伝説級宝は、NOの数字とこの世に存在する数が同じである。つまり、これはこのゲーム内において二つしかないわけであり、聖夜と俺しか持っていないということなわけだ。
だから、俺の目は、伝説級宝NO.2に釘付けで離れない。
だって、聖夜がよこした情報は、
「頂上の炎龍を倒したら炎龍の卵(No.12)が手に入る。他にも、色々敵が出るからな、倒して回ると良い」
不死鳥の事に一切触れていない。
でも、今はいいや(今、はなので、また今度糾弾する予定)。
特殊スキル 半不死《一度の戦闘において、HP,MPのどちらかが0になった場合、全回復し、復活する》
俺の長所はなんだ? 切り替えが早いこと。(これのせいで淡白な性格に見られがち→友達が減る→切り替えが早い→友達が減る、の無限ループ)
とりあえず、不死鳥の羽の事は意識の隅に追いやる。(伝説級宝88/101)
やっと頂上の火口に到着したのだ。
感想、誤字脱字、欠点、変な言い回し等ありましたら、書き込んでください。
よろしくお願いします。




