↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/2

episode1:花 前編



花は綺麗であり、花畑があったらその風景を永遠(とわ)に見続けたい、そんな花関係で花言葉の話をしよう。


花言葉、其れは誰かが考える至って普通のモノ

『幸福』『希望』『栄光』其れは身勝手に誰かに作られ、勝手に花に名付けられた娯楽の為の言葉。

実際には花に意味なんて無いが、名付ければ風情が出るだろうと、偉い者共が考えた唯の意味もない。

花に何も罪はない、だが意味を作られ、其れが好きだと言う者、其れが不気味であると言う者。

花にとっては大迷惑のような感想を吐き出されている、一種の花に対しての風評被害も甚だしいだろう

…いや、感情論で語るべきではないな、失敬。


ではアナタは生き方に意味を問うなら、どの言葉を選ぶだろうか。

花言葉のように、選ばれるならばどのような選択肢なのだろうか

もし私がアナタの立場ならば、私は───


─────…

森の中を歩いている1人の男と、足を浮かばせてその男に着いていく男。

1人の男は、フリューゲルと呼ばれた者であった、浮いている男はクピディタスと名乗る…所謂自称『神』だった。


フリューゲルは周囲を見つめ、空を見詰める。

…昼間の曇り,晴天では無くどんよりとしたグレーの空。

そんな空を見て浮遊するクピディタスは嫌気のような、駄々っ子のような発言を零していた

「あ〜〜ぁ、嫌だぜこんな空、俺様は太陽のような、輝かしい空が見たかったぜ…全く」

「ならお前は神なんだろ?天候とかの神に天気にしろって言ってこいよ、変態神」

そんな言葉に即座にフリューゲルは返していた

呼び方は…まぁクピディタスが悪いのだが

「変態神じゃねーーよ!!…いや、お前なぁ!神にも位があるつーの。」

位,…所謂食物連鎖ピラミッドのような階級である

強ければ頂点には近く、弱ければ底に近い。

「俺様は前にも『信仰心が消えてる』つったろ?だから俺様は力は出ねーし、なんならこうやって浮遊するだけで力の限界が来ちまう

だから…下から数えた方が早えぐらい俺様には位がねえんだよ

太陽神とか、雨の神とか曇りとかそういう神は人が『これは存在している』って信じられてるから上から数えた方が早え階級なんだよ

そんな俺様が上のやつに口答えしてみろよ、死ぬぞ俺様が」

長々と説明すれば、な?とフリューゲルの横へと行き、顔を覗かせている。

…フリューゲルはその話を聞いて、はいはいと相槌をしており、半ば呆れながら、言葉を紡ぐ

「わかったよ、変態神はそんなゴミ様な存在って事が再認識したからいい。

てか口答え出来ないなら黙って最初から歩け」

「ひでぇ言い草!!俺様は神様だつーの!!」

「神様神様つってるけどな、今のお前はお荷物に等しいって分かってるか??」

フリューゲルが睨み付けながら言えば図星だったのだろう、うぐ…と声を零せば肩を下げて、力が抜けたように浮遊している

「大体信仰心が消えた神様ってのはゴミでカスで間抜けなんだろ?」

「…まぁ大体あってるぜ、間抜けは余計だけどな!

信仰心が消えた神は、想像されてる力が使えない。

天気の神…例えば雨の神は雨が降るって現象があるからその神様が居るんじゃないかって思われるだろ?

雷の神だってそうだ、雷鳴はためかせてるからその現象が『実際にある』から信じられてる

から、想像されてる力がある=(イコール)信仰心がある神様なんだよ

…長ったらしくても分かんねえか」

「…簡単に言っちゃあその神様がイメージできる『想像力』があるか、だな。」

宙にて、一回転やら、寝そべったり、自由気ままでやはりムカつく。殴りたいなんだこいつ


………

そんなこんなで歩いて、森を漂う。

森は鬱蒼で、嫌になるほど緑が多い…自然が綺麗に残っていると言えば聞こえは良いだろう。

子鳥のさえずり、水の音、そよ風の音、虫の音


……。…正直放火がしたくなった。燃やしたい

「…あ、見ろよコレ、花だ。…こうやって取って、口に咥えれば…」

クピディタスは木の根元に生えている花を取れば、蜜を吸おうと口に咥えた

…フリューゲルはその姿で横目に見て一言。


「…その花は毒性があるぞ」

「ブ ッ __ !!?」

「冗談。」


クピディタスは吹き出し、噎せながらなんだと!?と驚いている。どうやら騙されたらしい

「騙したのかフリューゲル!!」

「騙されたのが悪い、無知なのが悪い…その花は『亡者の叫び(レヴナントスクリーム)』つってな。名前のわりにゃ花の成分が『精神を和らげ洗脳に惑わされない』つぅ効果があるんだわ。

その効果は最低でも3日続くぞ〜。…最長で5日だったかな」

…花の見た目をチラッと見た。

赤い花で、彼岸花の様な見た目をしている

、だが中央が瞳みたいで、不気味

良く食おうと思ったな、と言う見た目故、クピディタスは食えればなんでもいいのかもしれない、神でいいのかコイツ


「…それと、毒性があるのは…『姫君の寝息(プリンセス・ブレス)』って名前だ」

「…可愛らしい名前だなぁ、おいフリューゲル、其れが本当に毒性のあるのかよ?」


「嗚呼、淡いピンク色の、可愛い百合のような花だ

だが蜜を吸ってみろ、蜜を吸った瞬間に体に花に含まれた毒性が体に広がり神経毒となるぞ最悪死に至る…いや、病気に掛かってる奴だと即ポッキリだけどな

花言葉は確か───……」

『お姫様』『幸せ』…とか。だった気がする

……そういや、昔花の図鑑とか、そんな書とかで、安全とか言われてそれで───……


フリューゲルの言葉を聞いたクピディタスはヒィッと情けない声をだして顔を青ざめた

「お…おおお…俺様には関係ないからな!花の毒なんぞき、きかんきかん!!

だ、だが花についてはフリューゲルに任せるからな!!こ、怖い訳じゃない。

訳じゃないからな!?フリューゲル!!」

「……」

その姿を見たフリューゲルは深くため息を着き、そのまま歩き始めた。


────……

1人が歩き、1人が宙に浮かびながらの移動を続ければ、貧村を見つけた。…ボロボロながら、活気がある1つの貧村

クピディタスが声をだして、興奮している

「なぁなぁ!見ろ、フリューゲル!村、村があるぞ!…うおーー!!久々に見た気がする!」

「実際そうだろ。この隠居ジジィ」

「ひでぇ!!」


そう言いながら周りを見つめた2人に映る光景、出入口が目の前…そしてそんな貧村の出入口から、少女が走ってきたのだ

「…お花…っお花を沢山持っていかなきゃ…!」

そのまま目の前も見ずに、フリューゲルの体に当たった少女

「…わっ、ご、ごめんなさい…!!」

フリューゲルは即座に立ってペコペコと謝っている少女を見詰めれば、一言告げる

「別に。」

クピディタスはそのフリューゲルの様子を見て、んーー。と少し悩んだ

子供相手だぞ、と内心言ったが、言葉にはしなかった。

「なぁなぁ、ガキ,どうしてそんな慌ててんだよ」

「……ん?ええとね、お姉ちゃんが病気で、少しでも良くなるかなって…花持ってきたり、蜜が吸える花を持ってお姉ちゃんにあげたいの!」

顔を上げれば飛んでる…!?とクピディタスを見て驚いている少女

「はえぇ……」

「……花を姉に、ねぇ。」

少女は手に持つ籠を揺らしながら、キラキラと光る興味を持つ瞳で宙に浮くクピディタスを見詰めた

「ねぇ、この人ってなんで浮いてるの?……もしかして、魔法?魔法使い?」

───魔法使い

個人個人に、独特の術式を使うとんだ化け物集団

……人が自由に持てる訳では無く,限られ,選ばれた者にしか持てない…憧れても持てないそれが魔法であり、長い永遠のような運命を歩くのが魔法使いである。

……然し、魔法使いに使えるのは,そりゃもう凄まじい力──それは

蘇生だって、不治の病だって治せるのだから。


「……俺様は魔法使いじゃないぞ?俺様は神様でな〜」

「力が無いクソ神様だ、神様だからと言ってお前の姉の病なんぞ治せねぇからな」

……非情だとは思わん、いや他人から見れば非情な発言だとは思うが、これは揺るぎない事実であり、また期待させるのは相手に悪いのだ。

期待させて落とす前に、先に落とすことなのである

「……そっか、魔法使いじゃなくて、神様で,……治せないんだね……

いいの!大丈夫!、お姉ちゃんはきっとお医者様が治してくれるから…」

健気で笑っているが、少しだけ期待してしまったか、まぁそれはどうでもいいのだが……

少女はあっ、と言えば二人を見て

「もしかして旅人?……私の村に来たの?」

「……嗚呼、俺らは…旅をしてるけど」

なら!と目を輝かせる少女,村へ指を指せば

「もし、何処にも泊まらないなら、私の家に案内にしてあげる!

私の家、宿なの!」

その言葉を聞いた時、フリューゲルは首を傾げながら『──詐欺か??』と内心思っていた

遠慮しようとしたが……

「マジ!?俺様、漸く暖かいベットで寝れんのか……あー!1日野宿しなくて良いのか〜!」

……正直に言おうコイツぶちころがすぞ。

「……ったく、変態が……」

期待の目でこちらを見つめるクピディタス。

「わかった、わかったよ…花集めが終わったら案内してくれ」

少女はやったー!と言うような、喜び、嬉しいと言う雰囲気を出す。

「はーい!少し待ってて!今すぐ取ってくるね!」

そのままトコトコと、……花の香りがする……多分近場に花畑があるのだろうか、その先へと向かった。


────…凡そ10分後,沢山の花を沢山入れたのか、蓋から少し花弁がはみ出ている籠を持った少女が二人へ向かって歩いていた

「お待たせ!……少し待たせちゃった?」

「お!俺様は全然待ってないから大丈夫だぞ!」

「……別に。」

フリューゲルとクピディタスは少女に大丈夫だと伝えれば、クピディタスは少女へと聞いた


「そうえば、君の名前はなんて言うんだ?」

ん?と少女は、首を傾げながら、声を紡いだ

「『インウィディア』って言うの!いい名前でしょ?」


───……

─────……

変態クソ無能神に振り回されてばかりであるが、これもまた、放浪と言う物において……いい


……いや、彼奴の興味でこっちが死にかけたらダメになるわ、やっぱアイツクソだな


……そう思いながら、少女こと『インウィディア』へと、ついて行くことにした。


……変態クソ無能神に振り回される、俺もどうかと思うがな。

ねむい。しばらくねます

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。