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「怒りの気持ち、子どもの声」

アリスは旦那のことでとても怒ってしまい、アイリを怖がらせてしまうわデュラハンにぴしっと言われます。一方で宇宙船は地球に戻っていきます

エイリアンの星から離れようとするアリスたち


ルウも合流して船に乗ろうとする。その顔はにこにこしている


「ルウ。怪我はどうだった?」


「うん。ただ泉で浸かればたちまち傷口と痛みが消えて元通りになったよ」


包帯を巻いていた傷は全く無くなっていた


「よかったわねルウ」


「うん!…で、アリスさん何かわかった?」


アリスはルウに説明をする


「ええ…?じゃあ旦那さんは逃げた、と」


「そうなの。思わずプレーヤー叩き割ったわ。絶対説教してやるんだから」


その声は怒りそのものだった


「…とりあえず俺たちはこれからも周辺の警備はする。お前たちがいなくても大丈夫なようにな」


「頼んだわよデュラハン」


「…あと。もう怒るのは止めておけ。娘が怖がっているぞ」


そう言われてアリスはちらっとアイリをみた。確かに怖がっているのがわかる


「ごめんね、アイリ」


「これからの旅は何が起こるかわからない。冷静でいろ。ましてや一族の一員であるのなら」


デュラハンにぴしっと言われたアリス


「…うん。助言ありがと」



「さようなら!」


「一族のこと、応援しますから!」


船はエイリアンの星から離れる。次は地球へ戻る予定だ


「木星付近というより天王星あたりにあるんだね」


「これ以降は生物は存在しないでしょう」


ロイは早速ワープ装置を用意した


「あれ?アリスさんはどこ?」


「リビングではないでしょうか?」


ルウはリビングに通じるドアを見た


(アリスさん、相当怒っている様子だったなあ…)



ぐおおおん…


ワープの音が聞こえてもアリスはあの旦那のことを思い出していた


旦那…戦えないからって娘を置いて逃げて、しかも別な惑星に行った。その時点で悪いことをしているのだ


私は愛した人が、あなたを愛してアイリを産んだのが逃げる旦那だったの?


許せない気持ちだった。残党も気になるが、アリスは何よりも逃亡に怒っていたのだ


その怒りは今も続く。デュラハンに言われても、決して沸き立つ感情はすぐには消えない


「ママ…」


何よりも大好きな母のことを心配したアイリ


「ママ…怖いよ…デュラハンお兄ちゃん言ってたわ…冷静になれって…」


「わかるわ…でも、あのバカ旦那をどうしてでも許さない…娘を置き、私を見捨てて、何が家族の一員…なのよ!」


アリスはまた大きい声を出した。またアイリが怖がってしまう


「で、でも、ママ…パパは決して悪いことしてないじゃない。アイリはパパのこと全然恨んでなんかいないわ」


その言葉を聞くとアリスはアイリの方向に向く


「アイリが?」


「うん…、アイリ…最後まで笑顔で見てくれたしパパはパパなんだって思ったわ。だから…何も思ってないのよ」


…子供だからだろうか。純粋な気持ちで父のことを思っていた


「…」


ここでアリスは考えた。アイリがそう言うなら旦那への説教は軽めにするか、と


アリスの隣にアイリがひっつく。これは愛情表現だった


「パパはパパ。ママはママ…なんだから」


「…わかったわ。ママもずっと怒っていてごめんね。落ち着かせるわ。今から地球に行くからみんなで遊びましょう」


「ママ、大好き」


アリスの腕を頭ですりすりする。これが幸せに感じるのだった



「はい!地球到着しました!」


「おお~!なんだか久しぶりだよ!」


ワープをして目の前には青い惑星、地球があった


そしてその周りには宇宙船や人工衛星、迎撃大砲もあった


「ルウは久しぶりよね。私も月にいてたまには戻らないとは思ってたから」


ロイが運転をしてレイア、ルウは見る


「これより大気圏に突入して宇宙技術管理センターに戻ります」


「…あれ?ねえあれ見て!」


ルウの指指す方向にまだ会ったばかりの惑星があった


「まあ。自航惑星だわ」


「もしかしてジニーさんとミモザちゃんがいる?」


ごおお…という音でその惑星はいた。あまりにも大きく、まるで半分が機械で動いているかのような


「…で、旦那にキレたアリスは何してるのかしら」


「今は親子の時間にしましょう」


ロイはセンターへ向かった



「…というわけだ。これから地球に行ってくるぞ」


自航惑星のドッグにてジニー、ミモザ、旦那はいた


「ああ。行ってこい。アリスたちに会えたらよろしくな」


「父上は行かないのですか?」


そう言うと旦那は言う


「うん。本当なら着いて行きたいが、地球との連絡と連携をしないといけないからな。母と一緒に行ってこい」


「わかりました父上。母上と行きます」


ジニー、ミモザは簡単な宇宙船に乗ると早速宇宙空間へと発進する


「何か土産話でもあったらよろしくなー!」


びゅーん。と飛び地球へと行った


「さてパルキア人とは暇がない人種だ…」



ごおおお…青い空の下にある建物、センターへ到着した


ドッグが開き、宇宙船は中に入っていく空中で軽く浮遊してゆっくりと下に着き、そして下ろした。ここで停止だ


アリスたちはリビングにあるドアから開いてアリスを先頭に降りた


すると所長自ら数人後ろに来てくれる


「所長!帰ったわよ」


「よく戻ってきた。さっき聞いたが木星に親玉らしきモンスターを倒したと聞いたぞ」


「ええ!もちろんトドメは私がやったんだから!」


どんと胸を叩くアリス


「でもその情報はどこから?」


レイアは言う


「エイリアンのリーダーからだ」


いつの間にかデュラハンは伝えていたのか。というか地球に戻ると言ったから連絡したのだろう


「ちょっと疲れたから休ませてね」


「たくさん休め。モンスターとの戦いで疲れただろう」


こうしてアリスたちはつかの間に休息をとることにした



続く




ここまで読んでくれてありがとうございます!

少しの間、銃撃戦はないです。ジニー、ミモザも当然登場します

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