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コンピューターパニック4

“スネイク!”


 電脳世界に悲鳴のような絶叫が響く。

 ハワードはすでに身動きのできぬプログラム体ににじり寄っていた。同じ電脳内にいたハワードには、何をスネイクがしたのか明らかだった。


“よくもセラを! セラを!”

“……ただでは消去されんと言ったろうが……え……ハワード……”


 弱々しくもせせら笑うように、スネイクの言葉が電脳世界に響く。


“……カプセルの発射装置をカバーしなかったのは不運だったな……。カプセルは3ミニッツでアラハンの大気圏に突入……。カプセルに耐熱タイルは貼ってあったか……? なかったな……? これで一矢報いたと……”

“うるさい!”


 プログラムが消去し、スネイクの意識がなくなるのはほんのわずかな時間でしかなかった。それよりも、他のクルーにこの事態を説明する時間の方がハワードには何日にも何年にも感じられた。


「出るぞ!」


 腕だけ通したスペーススーツの上着を翻して、ディアスは指令室から出て行こうとした。


「シャトルを用意しろ! 今すぐ!」

「無理です! 間に合いま……」

「うっせー! 間に合わなかろうが遅くなろうが、俺は行くんだ! つべこべ言わずに……!」

「無理だよ」

「何を……!」


 水を浴びせ掛けるようなマイクの言葉に、ディアスはつっかかって行く。マイクは苦しそうに顔を背けていった。


「何ができる……僕らに……黙って、黙って見てる以外何ができる!」


 ディアスの手によってマイクの顔が叩かれ、一つの音を奏でた。しかし3ミニッツはもう目前に迫っていた。


「アア! ダメダ!」


 コンピューターボイスが虚しく響く。死のアギトへと向かうカプセルは止まりはしなかった。



 闇の世界。その世界の住人。

 たった一人の住人はまだその闇を見つめていた。すでに争う気力もない。


 このまま闇に抱かれ、朽ち果てればいい。そこで永遠に眠ろう。そう、あれは幻なのだ。あの世界は全て幻。僕は僕。それでいい。これで全てを終えて……。


“助けて!”


 心の中を何かがよぎった。


 レイディ!


 レイディ。ああ、あのレイディもこの闇の中にいるのだろうか。僕はいい。いくらここで朽ち果てようと、どうということのない身だ。しかし、レイディは。


 ……この身に代えても。


 セラは目を凝らした。闇の奥、レイディの姿を探して。

 しかし目の前に現れたのは、一人の女性の姿ではなかった。


 銀の砂。

 無限に散らばる砂の粒と、目の前を流れる石の川。そして向こうに輝く日輪が。そう、宇宙。


 セラは荒く息をしている自分に気付いた。そして自分自身を抱きしめ、心から感謝の意を捧げた。


“大いなる宇宙の女神よ! 今、ここにいることを感謝します!”


 ああ、そうなのだ。自分は、自分自身は、何を見ていたのだろう。自分は前からここにいたのに。


 ……そして、目の前にそれがあった。

 石の川とセラのカプセルの間に(この時にやっとセラは自分がカプセルに入っていることを自覚した)それがあった。


 丸い球が近づいてくる。こげ茶色の、淡くかすれたような色の……惑星。


「あ……なた……だったんですか……」


 少し掠れた声でセラは呟いた。


 ここにいた。

 自分に助けを求め、自分が探していたレイディ。これが僕の道なのだ。

 ふと、セラは思った。女神の啓示と言ってもおかしくないものがそこにあった。


 ならば、それならば、僕はたとえ何があろうが、目をそらさず逃げず、我が力を注ぎ、その道を歩む……。

 僕は、私は、星間ジプシー。女神の使徒なのだから。



 それは、「奇跡」と呼ぶにはあまりにも人工的であった。が、我らが呼ぶにはやはり「奇跡」としか言いようはなかっただろう。

 それはあまりにも作り事めいたものであったので、作者がここに記せばご都合主義の誹りを免れないだろう。

 従って、ここにはアラハン政府の公式記録を記しておくことにしよう。


“Ⅿ・O・A 3月48日 ベイブリッジ天文台時間36時1分


T32ポイントの知能コンピューター搭載の人工軍事衛星リュックサットは、正体不明の落下物を確認。1アムル1アムル3アムルの立方体である落下物は、そのまま落下を持続しても途中で消滅するため何らの差し障りもないと判断したが、物体からの電波信号をキャッチ。スパイロボットの可能性ありとして攻撃態勢に入る。


 同じくT32ポイントの知能コンピュータ搭載の無人救助センターは、立方体からの救助信号をキャッチ。中に生命反応も認めたため、救助体制へと移る。


 リュックサットは立方体へレーザー砲を発射したが、無人救助センターがあいだに割り込み、レーザーはセンターへ直撃。この際センターが立方体に接触し、立方体は進入角を変えて大気圏すれすれに通り過ぎる。その後、正体不明の船が立方体を回収し、カロチノイドベルトへと去っていった。2隻であったとも言われているが、今もって調査中である。


 リュックサットは「センターがスパイロボットをかばった」として判断。「センター反逆」の報を中央センターブレーンコンピューターへ通報。センターはリュックサットがセンターを砲撃したことから「リュックサット発狂」の報をブレーンコンピューターへ通報。


 二つの矛盾した通報を受け、36時20分、ブレーンコンピューターはすべての作業を中止。37時30分、今現在に至る。


 その間、専門プログラマー2名が手を尽くしコンタクトを試みたが全て失敗。政府軍参謀長官アワーノ氏の「今のコンピューターはデリケートだから、プログラマーよりカウンセラーの方がいいのではないか」との発言もあったが却下されている。


 ブレインコンピューターの停止の影響はアラハン宇宙軍局内にのみ止まったが、医療設備、上下水の処理等の早急に解決されなければならぬ問題も多く、すでに「コンピューターパニック」に陥っているといえよう……”


 これにて現在ノートに書かれた完成部分の章は終了です。ということは、未完成部分は残っているということで……。

 そこで、アンケートを取りたいと思います。


 あなたはこの後、

1、書いてあろうがなかろうが、30年の年月でキャラ把握や文体が変化していようが、あらすじに沿って最後まで書き上げて欲しい。

2、もったいないので、例え尻切れトンボでもノートにある分はアップして欲しい。

3、別にどうでもいい。お疲れ様でした。


 よろしければ活動報告までお寄せください。

 何もなければ自動的に3番になります。


4/2追記

 期日になりましたのでアンケートを締め切ります。

 3番、このまま連載終了となります。

 後ほど残りのあらすじを入れた短編をアップするかもしれません。またその際にお会いしましょう。

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