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ぎゃおーん!正体バレしちゃった③

※※※

ーーー中学生の子による過去の回想


「えーっとまず、自己紹介から・・・尻尾中学校の生徒の

 玄武まこと(げんぶ まこと)といいます。」


「話してて恥ずかしくなりますが、他の同級生と仲良くできずに

 ネットゲーばかりしていて引きこもり気味な中学生でもあります。」


「まぁ、いわゆるボッチですね・・・でもそんなボッチでも唯一、話してくれて

 いつも接してくれた友達がいました。

 その友達は、ネットゲームで ※レイドバトル でのチャットで

 趣味や趣向が合う方がいて、その方と頻繁にチャットをしているうちに

 学校行事のエピソードとか話してて被ることから疑問に感じ

 お互いの現実生活のことを話していると驚くことに偶然にも同じ中学、

 同じ学年の子だったのが判明したんです。

 それからというもののリアルでも話すようになってネットでのチャット友達は

 現実生活での友達になったんです。」


※レイドバトル・・・オンラインゲームの共同プレイを示す用語の1つ


なんというか、えらく俺と親近感湧く中学生だ。

まぁ、俺にはろくこ以外はほとんど、つるんでやるやつはいなかったとはいえ、

なんかネットゲーの話とか妙に頷く話が多い。


「ですが、ある日です。ネットでつまらないことで喧嘩をしてしまって・・・

 チャットで好きなアニメや漫画の推しキャラについて熱く語っていると

 推しキャラについての解釈が友達と違うことで喧嘩をしてしまい

 仲が悪くなってしまい、最近しゃべれなくなってしまったんです。」


いわゆる、解釈違いってやつか。

オタクっていうのは、好きなものが一緒だとうれしい判明、

違っている解釈があるとずっと気になってしまい、

一般人には分からない感性かもしれないが、

俺と気に入っているものが同じなのに同じ考え方じゃないのは敵だ!

とか思って、ややこしいことを引き起こしてしまう生き物だと思うから

中学生の子の話を聞いて、なんていうかあるあるだなぁーと思ってしまった。

俺も実際、中学生のころは、ネットの中では厄介なクソガキもいいところで

オンゲーのチャットで、アニメとか漫画の話の馬が合わないと

バチバチに喧嘩したものである。我ながら大人げないと思う。


「そして、その友達は、学校の噂で聞いたのですけど、

今度引っ越してしまうらしく、まさか喧嘩したまま、

別れてしまうことになんて思ってないことになってしまって・・・・」


うわ、まじか・・・・そりゃ、そんな喧嘩したら後残りすげえするだろうな


「私、このまま喧嘩した関係で終わるのはさすがに・・・・って思って

 友達と推しキャラの限定グッズを買って渡そうと思って・・・

 それが、私が今悩んでいる経緯の理由です。」


―――中学生の子による過去の回想終了


※※※


「うーむ・・・経緯はわかったがグッズというのは

一般グッズじゃないとダメなのか?」


ろくこが中学生の子に聞く。確かにそれは思った。


「・・・・もう今後、会うのはないかもしれないし

 ちゃんとわだかまりを解消したいんです。やっぱりそれならそこまで

 仲直りしたい気持ちが伝わるそれ相応のものがいいんじゃないかなと思って

 限定グッズを渡したいんです。」


なるほど、この子が言っていることもよくわかる。

中途半端なもの渡してもちょっとしか罪悪感を感じていなく、

それを解消したいだけのことだけじゃないの?とか

そう思われかねんケースもあるし、その考えは人によっては

現金で薄情だと思われるかもしれないが、ある種正しいような気もする。


「でも私が買おうとしてる限定グッズ・・・一般のグッズショップとかにおいて

 ないんですよね・・・・だからどうしたものかと」


「うむ、それなら鱗の出番だな!!」


「え?なんで俺?」


ろくこがいつも通り、変なこと言いだす。なんで俺なんだ。

いくらオタグッズとはいえ、オタク関係のことはなんでもかんでも

解決案出してくれると思ってんのマジでやめろ!

しかし、でもまぁ・・・・


「はぁー通常の店がないのなら中古買取販売店ならまだあるかもな・・・

“どらしんばん”とか“竜河屋どらがや”とかよー」


「なんですか?そこアニメイトとかとはまた違うんですか?」


はぁ、言ってしまった・・・・めんどくさくなりそうなことは

突っかかりたくないのに、俺は中学生の子に助言してしまった。


「さすがー鱗くーん。よーくアニメや漫画やラノベのことよく知ってるね!」


羽刃さんが調子よく俺を誉め始めた。いつもなら照れるかもしれないけど

なんかこの場合、俺がこういうジャンルでの困りごとで意見出してくれたのを

若干、おちょくられている感じもあってなんか素直に喜べない自分がある。


「はぁーもうさっさと解決するために調べましょう・・・・・」

「あ、なんかすいません・・・・」


俺は、スマホで目的のグッズをアニメグッズ中古買取販売店と一緒に並べて調べた。

そして・・・発見した。しかし、想定しないことおきる


「おお、あった!これじゃないか・・・?」

「そうです!これです!今まで調べてたのに出てこなかったのに

出てくるなんてす、すごい・・・・」


「いや、これくらいなら俺ら世代なら周りも知ってると・・・・

って今日をもって閉店しますだってぇ!?

在庫は東京支店に移動になりますだぁ!?」


そう、運が悪く、お目当ての限定グッズが売っている店は、今日閉店だった。

なんという事態・・・まさか今日調べて、今日が閉店日だなんて


「ど、どうしよう・・・!せっかく、教えてもらったのに・・・!

 閉店時間はあと40分!?駅から結構遠いのに間に合わないよぉ!」


「待て!!案ずるな!!鱗、羽刃来てくれ!!一緒に行くぞ!!」


急にろくこが叫びだす。行くぞってどこに行くんだ。


「あぁ!?」

「えぇ・・・?ろくこちゃん!?」

「中学生の子は待っておれ!!必ず帰ってくるからな!!」

「ええ!?あ、はぁ・・・」


ろくこに手を引っ張られて、中学生の子が見えないところまできた。

ろくこは何かする気だが一体なにをするというのだ。

さすがに急すぎて、俺も動揺するが・・・もしかして、ろくこは・・・・


「鱗・・・・羽刃には、私の正体を明かしてもいいか?」

「ろくこお前・・・・まさか」

「・・・?どうしたのろくこちゃん?鱗くん・・・?

 何をするつもり?」


ろくこの正体、それは正真正銘のドラゴンだ。

正体は俺だけが知っており、ろくこも

俺以外に自分がドラゴンであることを誰かに話したことはない。

馬鹿そうに見えるが、何気に自分の存在は誰かに

そう簡単に明かすものではないことではあることを

俺と話しているうちに自然に感じて、自然に自分の正体を隠すようになったのだろうとは思う。

「いや、俺は構わねえが・・・・お前もそれでいいのか?」


「うむ、羽刃はそんな悪そうなやつじゃなさそうだからな・・・・

 私は大丈夫だ・・・!それにこうでもせんともう間に合わんだろ?

 その店に・・・・・約束してくれるか?羽刃?

 私がこれから何者であってもいつも通りにしてくれるか?」


「うーん?何かわからないけど、私はろくこちゃんとは

 これからも今まで通り接したいと思っているよ!」


「うむ!さすがは羽刃だな!その言葉を聞いて安心したぞ。

 ではあんまりうかうかしている時間もあるまい!ではーーー!」


ピカーーーン!!!!!

その時だった。ろくこの体は太陽のようにまぶしい光を放ち、あたり一面が

真っ白で見えなくなった。久しぶりになるのか・・・その姿に


「うわ・・・眩しい・・!?ろくこちゃんに何が・・・?ってええ!?」


「ぐるるるぅぅぅ・・・ぎゃおおおおおおおおお!」


あたり一面から光が輝くのが終わるとそこには、

人間の皮膚ではなく、まるでカメレオンのような爬虫類な皮の感じがある

きれいな緑の鱗、頭にはまるで鹿か?と言いたくなるくらいでかくて鋭利がある角

そして、でかい蛇でも生きているんじゃないか?と思うくらいビタンビタンと動く

尻尾。何もかもこれまでに存在する生き物とはスケールが違いすぎる生物・・・・

見事なドラゴンがいた。


「驚かせてすまないな。これが私の本当の姿なんだ」


「お、お、驚くって・・・・ええぇぇぇえぇええーーーーー!!??

 それ、ドラゴンじゃん・・・・!!

 ろくこちゃんって・・・・ええぇぇええええええーーー!!??????」


羽刃さんはかなり驚いている。そりゃそうだ。ドラゴンなんて生涯かけても

見れるものではない、幻の創作上にでてくる生き物だ。

それが目の前にいるのだ。そして、その正体が自分の同級生だったのだ。

誰だって腰を抜かすと思う。

羽刃さんだって例外ではない。



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