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ぎゃおーん!正体バレしちゃった②

そして翌朝、俺はいつものように通学路を歩く…

そして、やっぱりだが今日も…


「はぁ…」


中学生くらいの女の子がまた公園のベンチに座りスマホを

眺めてため息を吐いてる光景を見てしまった。


(なんなんだろうな?あの子…ずっと悩んでて)


女の子のことが気にはなるが、俺も高校生…

通学しないといかなければならないのでチラ見して高校に行くことを優先にした。


「おはよう。鱗君!!あ、ろくこちゃんもおはよう!」


「羽刃、今日も元気がいいな!!おはようだぞ!」


「そういえば、ろくこちゃんがおすすめしてた撲殺竜人ドなすちゃん見たよ!

普段はネガティブだけど、主人公のことになると狂暴になるところが面白いね!」


「おー!!羽刃!ドなすちゃんを読んでくれたのか!うれしいぞ!

 なんせ最近は、鱗がラノベの話とかしてくれないからなぁー!」


いつものように、さわやかに羽刃さんが声をかけてくれる。

バカドラゴンはいい加減、俺のオタクエピソードとかを

羽刃さんにしゃべるのはやめてほしいが、羽刃さんは羽刃さんで、

新聞の件からすっかりラノベに興味を持ち、

ろくこがおススメしたラノベを読み始めたりして、それがなんとも楽しそうだから俺が

抱いている不満を言いにくくなっているのが、なんとも言えない状態となっている。


ガラガラ…


「はーい席についてー、ホームルーム始めるからなー」


和伊先生が教室に入り、ホームルームが始まり、いつもの授業が始まる。

現代語、数学A、英語・・・まぁ、いつもと淡々と授業が進み、今日も淡々と一日

が終わるのであった。


「鱗くん!今日、一緒に帰らない?部活とかやってなかったらだけど」


「ば、羽刃さんと・・・?お、おれでよければいいけど」


なんと、今日は羽刃さんに一緒に帰るのを提案された。

なんやかんやで、羽刃さんとは、図書委員でかれこれ一緒に行動することが

多いものの、羽刃さんはいつもクラスのいろんな同級生に声をかけられては

その子に付き添ってあげたりして、こうして、学校の用事以外で一緒になるのは

初めてだ。


「むっ!なんだ!鱗と羽刃、一緒に帰るのか!私も一緒に混ぜてくれ!!」


「げっ・・・ろくこもついてくんのかよ」


「げっ!とはなんだ!いつも一緒に帰るだろう!!」


女神な羽刃さんと一緒に帰れる!!と思ったら、

案の定、バカドラゴンが寄ってきた。俺はつい落胆した表情をしてしまった。


「あっはっは、いいね!ろくこちゃんも一緒に帰ろう!なんやかんやで

こうやって、三人で帰るのって始めてだね!」


「まぁ、羽刃さんが言うのなら・・・」


「うむ!羽刃は優しいな!じゃあ、早速帰ろう!」


羽刃さんがろくこも一緒に帰るのを提案して、

まぁ羽刃さんが言うのなら仕方ねえよな・・・と思い、一緒に帰ることにした。


「撲殺竜人ドなすちゃんが気に入ったのなら、

 今度は”這い寄れドラこさん!“はどうだ!

 こっちは、こっちで元気いっぱいのドラゴン娘の主人公が、

 ある男の子にデレデレしまくる、ハチャメチャコメディものだぞ!」


「へぇー!そっちはそっちで、面白そうだね!今度、買ってみるよ!」


「・・・・・」


帰り道を一緒に歩いてるが、羽刃さんとろくこが

ワイワイとオタクトークで盛り上がっている。

なんていうか、なんだろう・・・ろくこと羽刃さんの話を聞いてるうちに

俺もアニメやラノベの話とかしてもいいんじゃないか?って思えてくる・・・

はっ!いかん、いかん・・・そう安心してると昔みたいに馬鹿にされるぞ

オタク面を出すのはやめると決めたんだ。揺らいでどうする。


「あと、”竜物語”っていうラノベが

 私、個人的に気になってるんだよね~どう思う?

 ろくこちゃん?」


「おー!あれはなぁ・・・・」


「・・・・」


よくわからない葛藤に悩まされながら、二人と一緒に帰り道を歩く俺だった。


「あれ?」


「あの子は・・・・」


「むっ?どうしたのだ?鱗、羽刃?・・・・ってあれは・・・」


俺たち3人は、ある光景を見て足を止めた。

映ったある光景とは・・・・


「はぁ・・・・どうしよう・・・・もう日がないよ・・・」


それは前々から見た中学生ぐらいの子がため息をしながら、

スマホを眺めて公園のベンチで座っている光景だった。


「え?あの子はって鱗くんも知ってるの?あの子のこと?」


「いや、知り合いじゃないけど、前々からずっとこうして悩んでいるのを見て・・・」


「あ、そうなんだ・・・鱗くんも何度かみたんだね・・・・

 どうしたんだろうね・・・あの子・・・・」


「うむ、私も鱗と一緒に帰っている時にあの子をみたぞ。さすがに何度も見ると

 気になってしまうな」


「もう声かけてみる?このままじゃ気になって 仕方ないし?」


「えぇ!?でも他人だし年下だからいいんじゃないっすか…?」


「鱗の意見も一理あるが流石に二度も見ると気になってしまうし、羽刃の意見にも賛成したいしー私は どっちの意見に従うか迷うぞ〜」


珍しく今回は意見が割れている。正直、いくら悩んでいる子とはいえ

無関係の他人だし声かけるにも勇気がいるし、

ほっておいて済む問題なら関わるべきでもないと思うし、こればかりは難しい問題だとは思う。


「やっぱり声かけようよ。善人と思われたいわけじゃないけど、

 少しでも助けになることができたら思い出になるよきっと!

 余計なことは考えないでさ」


「まっ、羽刃さんが言うのなら協力しますよ」


「ふふ…羽刃は相変わらず前向きの意見を言うな

 鱗も協力するのなら私も協力してあげよう!」


羽刃さんの提案に結局、俺は乗ることにした 。

まぁ、前々から俺も気になっていた件だ。

気になったことはスッキリ解決した方が

今後、スッキリした気持ちですごせれる…そんな気がする。

だから羽刃さんの意見に乗った。


カツカツ…


俺たちは中学生の子に近づき、そして声をかけた。


「ねえ、君?何か困りごと?」


最初に声をかけたのは羽刃さんだった。


「え!?あ?だ、誰ですか!?あなたたち!?」


いつも悩んでいた女の子は急でびっくりしたのか大きな声を上げた。


「誰っていわれてもこの辺の近くの銅鑼高校に通っている高校生でしかないけど

なんていうか・・・君、最近ここにきてはスマホ見つめては悩んではため息

ついていたりしてたよね?なんかそれが無性に気になって・・・」


「えぇ!?私って他人にそんな気になられるほど、悩んでました!?」


「う、うむ・・・普段はあんまり鱗以外の人間に気に掛けることはないが

 私が気になるくらいには悩んでいたぞ」


普段は、人のこと気にせずにやりたい放題、言いたい放題のろくこが

そういうのだから、俺や羽刃さんがそう思ったのが間違いじゃないくらい

悩んでいたのかが他人にもわかるであろう。


「何で悩んでいるの?協力できることが必ずないとは言えないけど

 知らない人に話したりすれば、自分がすべき行動が整理できて

 多少は楽になるかもしれないよ?」


羽刃さんがもっともなことを言う。さすがは羽刃さん、年下の子でもどう言ったら

いいか、ちゃんとわかって物事を言う。


「・・・・えーっと、うーん・・・・」


中学生の子は悩んだ。まぁ、そりゃそうか。

いくら丁寧に接しても初対面の人になんか悩み事など話しにくいものだ。


「えーっと・・・・」


「私たちは、別にお前に悪いことはしないぞ!

悪いことするのなら3人できてわざわざ聞かんと思うしな」


「え・・・あっ・・・・」


「・・・・・・じゃ、じゃあ思い切って何で悩んでいるかを

話ていいですか?」


珍しくろくこの発言が良い方向に流れを持ってきた。

たまにはこいつも気の利いたこと言えるんだなぁーと

珍しくこの時俺はろくこに関心したかもしれない。


「うん、どうぞ!話してみて」


「じゃ、じゃあ・・・」


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