070 熟成期間③
書いてたら・・・朝です。
たぶん3話目も更新できるかと・・・
第70話 熟成期間③
「良かったじゃないか・・・」
『まあ、多少は緩和できたかな・・・』
確認できた自警団本部の使用状況は・・・団員数14名(知らないうちに増えてるぞ!)で使ってる部屋が9部屋(5人は自宅って言うか実家からの通いだった)で、荷物預かりの封印された木箱を置いてる部屋が2部屋・・・残りの部屋が21部屋・・・1部屋が6畳ほどの部屋だけど無理をすれば3人寝られるかな?
まあ、テントを張ってた人を泊めてあげられれば良かったのだが・・・さすがに見知らぬ旅人を警備の中心に泊める訳にも行かず・・・人材募集で集まった41人を自警団本部の空いてる部屋に移す事にして、大急ぎで部屋の掃除を手配して・・・当然自分でも手伝った・・・
掃除をしていて気が付いたのだが・・・自警団本部の物置にあった荷物の大半は保存食や薬もそうだが、簡易ベットや今広場で使ってるテーブルセットなどの備品類が多く・・・作業をしていた自警団の人に聞いたらココにあるだけじゃなく倉庫にも結構な数があるらしい・・・
(知ってたら自分で作らなくても良かったのに・・・)
結構年季の入ったぼろいのも有ったけど・・・何とか人数分確保して簡単な掃除が終わったのが大人の寄り合いが始まる少し前だった・・・
作業班を解散して、夜に宿を移動させるのもまずいので明日以降の移動って事で宿屋さんにも連絡して(部屋が空いてもすぐ埋まるだろうって事で特に怒られなかった)、移住者の人にも事情を説明して納得して貰ったので明日からはテントがほぼ無くなるだろう・・・移住者は荷物が結構あったから3~4人寝られる部屋を2人で使ってたみたいだし・・・自警団本部なら荷物は倉庫に入れておけるからね!
「あぁ~腹減った!飯喰いに行こうぜ!!」
『そうだな!収穫祭なんだし・・・楽しまなきゃな!』
有る程度問題も片づいたし・・・メチャメチャ腹が減っていた俺達は教会の広場で村人に振る舞われてる御馳走の山に突撃していった。
「ん~~満腹満腹!喰った喰った!!」
『美味かったな~特にアレ!』
大魚亭の影響なのか・・・年々美味しくなっていく村の料理・・・その中でも俺が気に入ったのはラーメン?と言うか・・・うどんと言うか・・・豚骨と鶏ガラでスープを作って、ショウガとニンニクを効かせ細めのうどん?を入れた味噌ラーメンもどきとスープを変えた醤油ラーメンもどきだ!
大魚亭でまかないのように実験的に作った事はあったが・・・佐藤さんが納得せずボツにしたメニューらしい・・・
(俺が居ない時でもメニュー開発頑張ってたのね・・・)
「あれは良いよな~身体も温まるし・・・何でボツになったんだろう?」
『まあ・・・佐藤さんにもこだわりがあるんじゃないか?俺が知ってるのともちょっと違うし・・・』
「俺は美味けりゃ何でも良いんだけど・・・げふ~」
『まあ、元の料理を知ってると納得できない事もあるんだろ?村では結構流行ってるみたいだし、喰えるんだから良いじゃん!』
「まあそうだな~結構手間が掛かるらしいから頼まないと作ってくれないかもだけど・・・」
ケントが言い辛そうに俺の方を見ながら・・・目で、今度作ってくれ!アレン・・・って感じで見てくるので・・・
『判った判った・・・そんな目で見るな!材料があったら作ってみるから・・・』
「いや~流石はアレン君!よく判ってらっしゃる・・・」
『あのな~あんな目で見られたら誰でも判るだろ?』
「そうか?」
『そうだって!』
「まあ・・・露店でも見に行こうぜ!」
『ん~~まあそうだな・・・』
ケントに上手くごまかされた気がしないでもないが・・・仕事も片づいたし・・・露店を見たい気もあったので反対せずに露店巡りに行く事にした。
『確か・・・兄さんとフォードさんの露店はこっちだったな・・・』
「お!居た居た!!」
『お!コレは!!』
俺の目の前にあったのは去年見た三輪チャリもそうだが二輪のチャリが復活した姿だった・・・
「おう!来たなアレン君!」
『こんばんはフォードさん・・・』
「どうだい・・・驚いたかね?」
「良い出来だろアレン!苦労したんだぞ!!」
兄さんもヘンリーさんも晴れやかなドヤ顔で俺達に聞いてくる・・・確かに良い出来だと思う・・・去年までの3輪チャリも結構良かったが・・・今度のチャリには2輪というだけじゃなくタイヤが付いていた・・・車輪の取り付け部分にもバネのようなモノが付いていて振動を軽減しそうだし・・・かなり見た目が向こうのチャリっぽい・・・
『凄く良い感じだと思うよ!ところでこのタイヤってどうやって?』
ケントは自分の持ってる(去年あげた)チャリとの違いを調べてさわりまくってるが、俺は気になってた事を聞く事にする・・・
「あぁ~タイヤね!結構苦労してるんだよ~」
兄さんとヘンリーさんの話によると・・・ヒントは俺が作った浮き輪もどきだったらしい・・・大魚亭でアレを見た兄さんが俺から聞いていたタイヤを再現しようと、皮で輪を作って空気を入れて試してみたが・・・どうにも失敗続きで上手く行かなかったので(たぶんパンクか空気不足だろう・・・)試しに中を藁に変えてみたら結構良い感じになり、実験の結果細めのビッグスパイダーの糸で作ったのが一番良かったらしく採用したって話だ・・・
サドルの調整も出来るし・・・機械式ブレーキも付いてるし・・・車輪もスポーク式とまでは行かないがフタのような状態だったのが馬車の車輪のように何本もの金属棒?パイプ?で作られてる・・・
『コレは!』
俺も出来具合を確かめるため、実物をさわったり試しながら見ていたら・・・
「どうだい?ちゃんと空回りしてるだろ?」
さらなるドヤ顔のヘンリーさんが言ったように・・・ペダル部分も空回りするようになってる!!
「それも苦労したんだぜ~~アレン君から色々聞いたけど全然上手く行かなくてな・・・」
『はあぁ・・・良く作れましたね・・・』
俺もビックリした・・・有る程度俺が知ってる事は話したり図にして説明していたが・・・俺自身使った事はあっても作った事なんて無いから構造自体は教える事も出来ず無理だろうと思ってたのに・・・
「まあな~店と家を全部ひっくり返す勢いで、初代さんからのメモとかノートを探しまくったら一部だったけど構造が書いて有るメモを見つけてな~試行錯誤を繰り返してやっと出来たんだ!」
横にいた兄さんもヘンリーさん同様にさらなるドヤ顔だったが・・・コレは誇っても良いだろう・・・文句なく快挙だと思う!
『あれ?でもコレが完成してるなら歩きじゃなく乗ってきた方が楽だったんじゃ?』
俺が徒歩での移動に疑問を投げかけると・・・ちょっと困った顔をしながら兄さんとヘンリーさんが教えてくれた・・・
「イヤ・・・コレは商品だから・・・中古で売るとね・・・」
「正直、使って移動しようかとも思ったけど・・・コレを出しちゃうと他に徒歩で移動してる人にも出さない訳にも行かないし・・・全部中古品にしちゃったら、赤字になっちゃうから・・・」
そうだよな・・・徒歩移動の人が買ったとしても処分に困るだろうし・・・馬車が使えるようになったら荷物にもなるからな・・ん?ところでコレっていくらなんだ?
『まあ・・・人助けして自分たちが破産したらまずいですからね・・・ところでこのチャリっていくらなんですか?』
「ん?まあそう言う事だね・・・コレかい?コレは1台銀貨20枚だよ!高いけど結構人気が出てるんだ~」
げ!ゲゲゲのげ!!マジですか?そんな高級品だとは思ってませんでしたよ!!
「まあ・・・色々改良したから去年の倍ぐらいに値段が上がっちゃったけど・・・」
『そんなに高いモノ・・・貰っても良いの?』
ケントも横で固まってる・・・まさか自分が気軽に貰ったモノが銀貨10枚もしたとは思ってなかったのだろう・・・使わないというか気に入らないからって気軽にやった俺もビックリしたけど・・・
「何を言ってるんだ!コレはある意味君が作ったとも言えるんだよ?ココまで完成させるのに苦労もあったけど・・・商売として成り立つほど完成させるのに君の助言がなかったら・・・」
「ま、そう言う事だ・・・ありがたく受け取っておけ!」
ヘンリーさんはまだ言い足りないようだったが、上手い事兄さんが納めてくれたので俺もありがたく受け取る事にしよう・・・
「あ!そうだ・・・どっちのタイプにする?」
思い出したように兄さんに聞かれ・・・
『ん~~やっぱり馴れてるし・・・2輪タイプで!』
「まいどあり~~~うくっくっくっく・・・」
兄さんがおどけて言った最後の言葉で笑い声が広がり、非常に明るい雰囲気の中俺は2輪チャリを受け取って自分の空間に納めた・・・
何とか週末でストック分も書かないと・・・
とりあえず本日も3話更新は何とかなりそうです・・・2話目!残り1話!!




