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【連載版】幸子48歳、異世界転生したら出産中でした!?~後妻だったので産んだ子も連れ子もまとめて可愛がります  作者: よつ葉あき


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【おまけ】ユリカ、マナミとの幸せな時間


「マナミちゃん、なにしてるの?」


朝ごはんのあと、いつもみたいにマナミに会いに行ったら、マナミはじーっと自分のおててを見つめてた。


「ねえ、マナミちゃん。ユリカのこと、見てよ〜」


ユリカはそうお願いしたけど、マナミはまだ、おててをじーっと見てる。


「どうしたの? おててに何かあるの?」


そう言って、マナミのおててにそっとさわってみる。かわいいマナミの小さなおてて。ぷにぷにでふわふわで、さわってると、なんだか止まらなくなっちゃう。


ぷにぷに、ぷにぷに、ぷにぷに……。


「ユリカちゃん……?」


急に声が聞こえて、びくっとする。


「あっ、ママ!」


ふりかえると、いつの間にか後ろにミレイママが立ってた。ママはふしぎそうに首をかしげて、ユリカたちを見てた。


ぷにぷにが気持ちよくて、ついついたくさんさわっちゃったよ!


「えっとね、マナミのおててが……ぷにぷになのっ!」


「うん。赤ちゃんの手って、ぷにぷにふわふわで、つい触りたくなっちゃうわよね」


「うんうんっ!」


……あっ! ちがった!


「そうじゃなかったっ!」


わたしが叫ぶと、ミレイママは目をまんまるにした。


(マナミの手がかわいすぎて忘れてたけど、マナミがじーって手を見てたことが気になってたんだよ!)


後ろからは、マナミの「あうー」っていうかわいい声が聞こえた。


 



「ああ、それはね──“ハンドリガード”よ」


「はんどりがーど?」


マナミがさっきしてたことをママに話したら、ママがきいたことのない言葉を言った。


「なあに、それ?」


わかんなくて聞きかえすと、ママはにこっと笑った。


「“ハンドリガード”っていうのはね、生まれたばかりの赤ちゃんって、自分に手があるってことをまだ知らないの」


「おててがあることを……知らない??」


よくわかんない。だって、マナミのおてては、生まれたときからあったよ? あとから生えたわけじゃないよね?


ふしぎに思っていると、ママが「あ、ほら!」ってマナミを指さしたから、ユリカもそっちを見た。


マナミは「うあー」って言いながら、自分のぐーのおててを小さなお口にぐいぐい押しこんでた。


しばらく見てると、「あぶー」って言って、おててを口から出して、よだれでベタベタになった手をまた、じーっと見つめてた。


「あっ! これ! さっきもマナミ、こうやっておててを見てたの!」


「うん、そっか。ユリカちゃん、マナミのことよく見ててくれたんだね。ありがとう」


ママがやさしく笑って、あたまをなでてくれた。


えへへ、ほめられちゃった。


するとマナミは、また手をぺろぺろなめて、「うぐっ」とへんなこえをだして、ゆびをぜんぶお口にいれちゃった。


そのかおが、とっても……


「「マナミ、かわいい~~~っ!!」」


ママとユリカの声がいっしょになった。そしていっしょに笑った。


そして、ママがおしえてくれた。


「あかちゃんはね、こうやって口に入れたり、目の前で手を動かして、“あれ? もしかして、いつも見るコレって、わたしのおてて?”って段々に認識していくのよ。だから、心配しないでね」


ふーん、そうなんだ。


「うん、わかった!」


すると……ん?


マナミの横においてたユリカの手を、マナミがぎゅっと食べてるのと、ちがう手でにぎった。


「あらあら、マナミはお姉ちゃんのことが大好きなのね!」


ママがそう言ったから、ユリカはとってもうれしくなった。


「ほんとに!? ユリカもマナミがだいすきだよ!!

……あ、もちろん、ミレイママもだいすき!!」


ユリカがそういうと、ミレイママはとってもうれしそうに


「ママもユリカちゃんとマナミが大好きよっ!

もちろん、シンイチロウくんもね!」


そう言って、ユリカのことをぎゅーってしてくれた。


「幸子48歳、異世界転生したら出産中でした!?」

いかがでしたでしょうか?


もともとは短編として書いた作品でしたが、コンテスト用に長編化いたしました。

そこで、サブタイトル「~後妻だったので産んだ子も連れ子もまとめて可愛がります」を追加。

異世界の舞台も、中世ヨーロッパ風から昔の日本風に変更し、登場人物の名前も一新しました。


……まあ正直に言うと、短編版のミレイという名前が、長期連載中の別作品のキャラとかぶっていたという、

私のうっかりミスがリメイクのきっかけだったんですが。


急いで投稿を始めたこの作品、

元の短編は7500文字ほど。「2万字以上にできるかな……?」と不安でしたが、

最後には逆に「6万字におさまらない!!」状態に。

泣く泣く、書きたかったシーンをゴリゴリ削ることになりました。


またいつか、続きが書けたらいいなあと思っていますが……さて、どうなることやら。


とりあえず今回は、思いのほか多くの方に読んでいただいたお礼として、

本編では出番が大幅に減ってしまったユリカのsideを、おまけとして書かせていただきました。


少しでも「面白かった」と思っていただけましたら、

★やブックマークで応援していただけると嬉しいです。


最後までお読みいただき、本当にありがとうございました!


よつ葉 あき

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