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地面よりもさらに深く

この作品を読んでくれてありがとうございます。面白ければ評価とブックマーク登録をよろしくお願いします。

ただ私が嬉しくなってやる気が上がります(>_<)


「地獄ってどういうこと?言葉通りの意味じゃないよね」


「あれは私がレンちゃんの招待状が届く前の時」


あっ、なんか回想入りそう。


「私はヨウちゃんとの待ち合わせをしてたの、だから街の門で1人寂しく待ってたんだ。その間話しかけてきた人とかいて結構面白かったんだけどその時ちょうどメッセージが来たんだよね」


最初に犠牲になったその人めっちゃ可哀想だな。ていうかその話し長くなりそうかな。なるべく省いて説明して欲しいんだけど。でも一回オープニング飛ばして痛い目にあったから大人しく聞いとこ。


「だからいつもみたいに1人で遊ぶことにして色んな人と戦うことにしたんだ」


「一さんが不意打ちしたらもうただの虐殺だと思うんだけど」


「それでもいいわ。別に良い戦いをしたいわけじゃないもの。ただゲームでくらいは自分勝手に生きたいだけだから」


うーん、ゲーム的にやってることは違反するようなことでもないし楽しみ方に間違いはないけどね。一さんの気持ちも分かる部分あるから、否定する気はないしていうかボクもPKする時はする。


でも一さんのは強すぎてそういう問題じゃないっていうか洒落にならないくらい被害がでちゃうからなぁ。ただそんな理由で理不尽にデスペナを受ける被害者としてはたまったものじゃないよね。


ボクが同じことをやってもいつか普通に殺されて終わりだし、たまにレベル差を利用した初心者狩りとかで無双する奴とかはいるけどそういうのはゲームの仕様で大きなデメリットある場合がほとんどだし、ゲームによっては禁止されてる。


でもこの人、レベル差ないならほとんど勝てるし、ステータス負けてても覆してくる。しかもプレイヤースキルでの無双だから最悪の場合、カルマ値とかそんなに上がらなくてデメリットのない状況のまま被害者が続出する事態に、


最近だとワンコさんっていう名前が広がってどんなゲームにも出てくるボスみたいな扱いされてて、面白いんだけどね。PKされても運が悪かったっていう認識になってるし、災害時のニュースぐらい早くに情報が共有されて避難警報とか出るから。


その後は討伐隊が結成されてレベル差と物量でどうにかするっていう対策があるんだけど、今回の暴走の時は一さんも同じタイミングで始めてたから無理だった。


まぁ、悪気はないっていうか、そういうのとは別の領域だから諦めるしかないかな。


「今さらどうこう言うつもりはないからそこは良いけどそこから何で地獄に落ちるなんて結果になったの?」


「とりあえず私は目についた人を片っ端から倒しながら、東の森を進み続けたの。先に森に入った人はいっぱいいたから会うたびに殺し続けて、それも数十人じゃ収まらないぐらい」


うわー、サービスの初日だからめっちゃ人がいる分、被害者も大量発生してる。


「そんな感じで人も魔物も相手しながら走り続けたら急に森を抜けて大きい渓谷に落ちちゃったんだよね。凄い高くてギザギザの崖でさ落下で死ぬかと思ったけどぶつかりそうな岩砕いて最終的に腕を壁にブッ刺して何とかしたから」


「何でなんとかできちゃうんだよ。そこは人として死んだ方が良かったでしょ」


「あのくらいならヨウちゃんもできるから人間の範囲」


「ヨウさんを普通の人間扱いするのは流石に無理があるよ」


「えっ、そんなことないと思いますけど」


「いや全然そんなことありますって一(いち)さんと渡り合える時点で相当おかしいもん」


「私もヨウちゃんは強くてカッコいいって認識だから擁護できないかな」


「そうですか?一ちゃんにそう思って貰えるのは嬉しいですけど褒められてるんでしょうか」


「一応、褒め言葉ですよ。ボクもヨウさんは尊敬してますから」


化け物並みに強いとも思ってますけど


「レン君もありがとうございます」


「ていうか一さんは結局、崖から落ちたら地獄に入ったってことですか?」


「いや、その時は谷にただ落ちただけでその後に奥深くのダンジョンを見つけて最深部に到着したら地面に引きずり込まれちゃった」


「ダンジョン見つけたことも最深部に到着したことも凄いことなのに一文で説明を終わらないでくださいよ」


「実際、凄かったよ。ボスのアンデットとかもちゃんと強かったし、でも1番面白かったのはダンジョンを先に攻略してた悪魔属のプレイヤーかな。あのダンジョンは最初に攻略した人に恩恵を与える代わりにボスみたいに守らせるらしくてプレイヤーの技量を持ったボスモンスターは楽しかった」


何そのエグいダンジョン、1人のプレイヤーをボス並みに強化するって強すぎじゃないの。ていうかそれ本当に1人で攻略する用なのかな。一対複数想定なんじゃないの?しかも最悪の形を運営が考えてた可能性あるな。


もしそのダンジョンをパーティで攻略した際に恩恵を与えられるのがそのうちの1人だけだとしたら、仲間割れが起こるっていうか強制的にそうなる感じだろうな。


みんなで頑張ったボス戦の後で、今度は仲間の1人がボスになって争うのはキツイでしょ。体力的にも精神的にも。


「ていうか悪魔の人もダンジョンをソロで攻略したんなら何気にヤバい人だな」


「そうだね。一ちゃんが楽しかったなら私も気になります」


「その方ならうちの教会にいらっしゃいますよ」


今までボク達を微笑みながら話しを聞いていたシスターさんがそう答えた。


「嘘!結構身近にいたじゃん。悪魔が協会にいるっていうのもなんかちょっと変だけど」


「種属の垣根をなくすのがこの教会の目標ですからたとえ同じ宗教内に派閥が少なかったとしても…」


うっわ、大変そう。同じ宗教でも争ってるとかめんどくさそうな物をゲームに持ち込まないで欲しいんですけど。でも種属いる前提のゲームだとそういうのは大きいクエストになりそうだし仕方ないけども。


「えっ、えーっとそれで一さんはどうなって指先を貰ったんですか?」


「落ちたっていうか引きずり込まれた所で待ってたのは。ステンラクていう名前の鎖で繋がれたお喋りかぼちゃだった」


「かぼちゃ?」


ジャックオーランタンみたいな感じなのかな。地獄とか冥界にはあってそうだけど、お喋りかぼちゃってあんま怖くなさそうに感じる


「ステンラクは奈落の主です。あれを知る人は動かざる者、星に近い者と呼びます。奈落は繭のように全てと繋がっています。死者の魔力が集まる場所で魂もそこに行くという説があります」


「奈落ですか、ちょっと地獄とは違いそうですけど」


「そして指先について実は私もあまり知りません。どこにあるのかもしくはどうやって手に入れられるかは奈落の主に聞くのが有力な手がかりでしょう。おふたりでもう一度、奈落に向かってください。街に入れない間は私と教会が全力でサポート致します」


「本当ですか!ありがとうございます」


ていうかボクってやっぱり街に入れなくなっちゃったんだ。

奈落に入る条件は複数ある特定の地下ダンジョンを攻略すること。そしてその時に条件を達成してたら引きずり込まれる。今回達成したのは死なずにプレイヤーを100人倒した状態でカルマ値が0以下ではないです。

一さんは1レベルの時に同じレベルの人を複数倒し、その後は先に森に入ってた格上を相手にしてたのでカルマ値の減少が低かったです。

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