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6-0 聖剣の英雄
オルフェリア公国の民たちは、大いに興奮していた。
白の魔王を倒す唯一の希望である、アレクサンダー・ベルクールがついに伝説の聖剣を手に入れたというのだ。
はじめて人の前に姿を見せた聖剣は、なるほど美しい剣で、人々を熱狂させた。
人々は、聖剣を手に入れたアレクサンダーを更に重んじ、彼の言葉に一層耳を傾けた。彼は、ルーク・ダーリングこそが、白の魔王の正体であり、サラは魔王に騙されて、塔に幽閉されていること、魔王はサラの体を狙っており、このままではサラの命が危ないかもしれないこと、また、もしサラが食べられるうようなことがあったら、魔王の力は強化し、本当に手に負えなくなるかもしれないことなどを市民に説明した。
アレクサンダーが聖剣を持っていなければ、荒唐無稽で誰も真面目に聞こうとはしなかっただろう。しかし、聖剣の力はやはりすごい。市民の大半は、聖剣の英雄アレクサンダーの言葉に驚き、興奮し、今すぐにでもダーリング家に乗り込んで魔王を倒せと息巻いていた。一部の市民は半信半疑ながらも、興奮する多くの人々の手前、表立って反対意見を述べることははばかられた。




