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読書/サン=テグジュペリ著『若き日の手紙』山崎庸一郎訳 みすず書房1978年
*行動主義文学
役者の山崎庸一郎氏はフランス文学者で、サン=テグジュペリの著書の翻訳をいくつか手掛けている。研究者である。
本書は、1923年から37年までのジュペリの書簡である。ジュペリは1900年生まれで、44年に前線へ偵察機出撃して行方不明となるわけだから、必ずしも若い時期ともいえないわけだが……。書簡はエア彼女宛のようだ。リネットという『星の王子さま』に登場する薔薇のような女性が登場し、一種のショートショートになっている。
『星の王子さま』は、ジュペリがニューヨークに亡命しているときに、レストランのナプキンにいたずら書きしている。このような落書きが本書に収められている。
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ノート20170919