Ep.4 嘘だろ
初めてにしては伸びてるのか伸びてないのかよくわからんな
この世界の言語が分からない俺に、この世界のことや言語を教えてくれた狼がいた
さらに街への案内や翻訳もしてくれるらしい
そして、その狼はこんなことを言ってきた
フィザリア「この世界には【眷属】というのがある」
「眷属...?
眷属ってなんかエロいやつ?
それとも従者とか奴隷みたいな...」
フィザリア「後者に近いが、どちらかといえば契約しただけの仲間みたいなもんだ
獣人と人間ではそういったことをしないといけないからな」
「え、俺ら契約すんの?」
フィザリア「するわけないだろう。
街に行くなら、契約したフリをしたほうがいい」
「なるほど...
ちなみに契約してないことがバレたらどうなるんだ?」
フィザリア「大抵は罰金か一時的に街を追い出されるくらいだな。
そこまで重い罪でもない」
「それなら契約する必要ないのでは?」
フィザリア「一応は魔物だからな、契約したほうが人間には都合がいい。
そんなことより、行くなら早くいくぞ
日が暮れると強い魔物も増える」
「わかった」
俺たちは洞窟を出た。さすがにあの蜂はいなかった
ついに街へ行くことができる!
一旦言語問題は置いておいて、異世界の街というものを満喫するのもいいかもしれない
そもそも俺は異世界を満喫するために転生したいと思っていたのだ
今こそ絶好のチャンスではなかろうか!
フィザリア「なんか呑気なこと考えてそうだけど、
城門には見張りがいるからな。
入る時はいろいろ手続きが必要だ
だがお前言葉が通じないから、正面から行くことはできない」
「お前が翻訳してくれるんじゃないのか?」
フィザリア「片方が魔物で、もう片方は言葉の通じないやつ。
そんなやつを街に入れると思うか?」
「確かにそうだな...
でもどうやって入るんだ?」
フィザリア「それは考えがある。
ついてから教えるとしよう」
道中、この世界の魔物について教えてくれた。
この世界の魔物は基本的に6つのサイズに分かれる。
大抵大きい魔物ほど強いのでそうなったらしい。
また、この周辺は魔王城に近いようで比較的強めの魔物が多くいるんだそう
最初に戦った魔物が思ったより強かったのはそのせいだったのか。
そんなことを話していると、城のようなものが見えてきた
フィザリア「ほら、見えてきたぞ
あれが街だ」
「おぉ、思ったより大きいな」
フィザリア「この街はこの世界で最も大きい街だからな
その代わりに、軍事力も高いから気をつけろ」
魔王城に近いからだろうか、城壁は20mほどはありそうな高さだ
城門には兵士が2人いるがよく見ると奥にもっといるようだ
俺たちは城門に行くことなく迂回し、城壁に近づいた
「で、考えって何?」
フィザリア「あぁ、それはな...
まずはこっちにこい」
フィザリアに近づいた瞬間
突然腕を掴まれ、
フィザリア「死ぬことはないと思うけど」
「え?」
思いっきり投げられた───
書いてて楽しいから暇じゃなくても続けるわ
あと基本2日に1回、21時以降に1話投稿するかと