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解決策

数日が経過し、結果からすると予想していた最悪の事態は起こらず杞憂に終わった。

だが、佐野と柳川には油断は禁物だ。いつ、どのような手段を用いていたぶってくるかは読めない。


空き教室で星峰さんと二人で向かい合い、昼食を摂っていた。

「──クリスマスにパーティーってしたい?」

「したいよ、もちろん......って、あの二人のことだよね。気にしてるのって?」

「そうだよぅー、親バカならぬ姉バカが邪魔で......涼更くんのお姉さんのことは言って──」

「別に何とも思ってないよ、それについては。お互い様って感じだし......ドリームビートもさすがに気がひける。詰んでるぅーっ!どうしたものかぁ~」

「そうなんだよね......ハロウィンはバイトのシフトいれてたからで。うぅーんっ......ダメもとで親に頼んで姉を外に連れまわしてもらうことってできる?」

「うぅーん......どうだろう。その辺は難しいかなぁって思う......冬に外出しない親だし。あの人の連絡先知らないしなぁー」

「ああぁ、それじゃあ難しいね......あの人って?誰か心当たりがあるの?」

「大学の友人なんだけど......確か、星峰さんもあのとき居なかったっけ?あれっ、違ったっけ?」

「あのときっていつ?」

「夏休みに買い物に行ったときに柚羽さんがついてきてて、いきなり怯えだした──」

「ああ~って、あの人って柚羽姉の友達じゃなかった?」

「たまに漏らしてたんだよ、あの人の名前を。友人がいることに驚いて、忘れられなかった感じ」

「その案なら、パーティー出来るかもっ!」

「よっしゃ~っ!」


クリスマス当日は、パーティーが開けそうだ。



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