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二人して救われないのか

下校中、冷えきった身体を温めようってことでカフェに寄ることになった。


店員に注文を告げ終え、店員が厨房に姿を消したときに嘉納さんが一人言のような声量でぽつりと呟く。

「何で二人揃って休んでんのかなぁ......不気味だなぁ、示し会わせたかのようで......」

「えっ......ああ、そういえば珍しいよな。佐野と柳川が欠席してんのは。クラスの連中もざわついてたな、確か......分からなくもない、夏乃さんの感じてること」

平静を装っている俺だが、彼女が発した不気味と示し合わせたという言葉(ワード)に内心はいてもたってもいられなかった。


佐野と柳川の二人であれば、徒党を組み何かしら画策するのは想像できる。

一気に恐怖と不安にかられ、身体のあちこちに痛みを感じ出した。

彼女らによって刻まれた傷が疼き出し蓄積された痛みが全身を襲っているかのように感じた。


「だっ大丈夫、コウちゃん?気に障るようなこと言ってごめん、コウちゃん......」

「うぅ、うん......大丈夫。古傷がって感じだから」

「ごめん、そういうつもりじゃなかったのに......」

「へ、平気だから......謝らないで、夏乃さん。こんな話題より、明るいこと話さない?」

「そうだね、そう......だよね。うん、そうしよ、コウちゃん」

彼女が浮かべた笑みは以前浮かべていた人懐っこい笑みではなく、無理やりに痩せ我慢したような笑みに感じ胸が締め付けられた。


不安を拭いきれない二人は、カフェで束の間の安心を求めた。

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