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番外編─いつにもなく真剣な面持ちの姉

『──輝いている青春を送っているね、今の香は。何でそうか解る?香』


『何言ってんの?いつにもなく真面目な面持ちで。知らないよ、そんなん』


両親と妹が出掛けて、私と柚羽姉の二人だけのリビングでいつにもなく真剣な面持ちで語りかけてきた柚羽姉。


私には、不気味にさえ映ってしまう柚羽姉の姿だった。

それほどまでに彼女が変わりすぎていた。いつも怠けている彼女からどしっとした声音で思いもよらない言葉が発せられ、驚かされた。


間髪いれず、返答する柚羽姉。


「香は、色んな経験をして──立派に生きているからだよ。青春は、恋愛だけがフューチャーされがちだけど、他にもあるのはわかるでしょ。香みたいにこうちゃんといちゃいちゃするだけじゃあ輝いた青春にならない。辛い経験をして、傷付き、悩んで、もがいて、間違いながらも遠回りだとわかった上であろうと前に足を踏み出せた人こそ、輝いていると思える。そして、相手に思わせることが出来るんだよ。『充実した青春』と『輝いている青春』は、似て非なるモノなんだよ。傷付いたか、傷付いてないかで変わる。輝いていると思わせることが出来たのは傷みが刻まれているか──で決まる。『充実した青春』なんて私からすれば、見せかけだ。それに対して、香は『輝いている青春』だ」


饒舌な語りを終えた柚羽姉が何故そんなことを話したのか、分からなかった。


二年生に進級して半年経ったくらいのある日──休日の朝ごろの一場面で交わした会話──だ。


無事に大学生になった今、当時──柚羽姉から聞かされたこの話を思い返しても、未だに分からない。

当時──その日の柚羽姉は何だか様子がおかしかった。

私にウザい絡みをすることもなく、食事を摂り終え自室に閉じこもっていた柚羽姉だった。

その日以降は、いつもと変わらずウザい絡みをしてきたり怠ける柚羽姉に戻っていた。


──柚羽姉から見ると輝いていた、のだろう。


私は、実家を出て、恋人と同棲している。


私は声、高らかにして叫べる。


──私は、今の暮らしが一番の幸せだ、と。





大学生になった香が、ふと思い出した想い出の回想......という感じ。


青春......青春の中で輝いていると思える青春がどういったのか、みたいな内容です。

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