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文化祭編─文化祭一日目5~友達とまわる文化祭3

昇降口を入り、下駄箱でスリッパに履き替えていると声を掛けられた。

「涼更君って、ええっとー......」

嘉納さんに気付き、口ごもる星峰さん。

「......っとぉ、やましいことは何もしてないから。本当だからね、星峰さん」

星峰さんの隣で笑っている見知らぬ女子が星峰さんに耳打ちをしている。

「あっ......あの~、えっと、だから──」

周りに漂う重苦しい空気を変えようと口を開いた俺に、見知らぬ女子が近付き肩を叩いてきた。

「何でもないよ。そんな身構えないでいいよ、恋人が居ながら女子を連れていてもどうってことはないから。うんうん」

二度頷き、再び肩を叩く彼女。

笑っているが目が据わっていた。


「だっだか、らぁ......違います、よぅぅー」


情けない叫びは小さく消えていく。


数分後。


見知らぬ女子が並志野さんだということを苦笑した星峰さんから聞いて驚いた。

どこかで聞いたような声だとは思ったが、三つ編みではない彼女では判別は難しかった。

立ち話を5分程して、星峰さんと並志野さんの二人とは別れた。

別れる寸前に星峰さんが耳打ちで明日について告げてきた。


校内のどこからか彼女(あのひと)の叫び声が聞こえたような。

星峰さんは容赦ないからな、本当に。


はぁー、とため息が漏れたことに嘉納さんが気になったようだ。

「何でもないよ。夏乃さんが気にするようなことじゃないから」


お化け屋敷へと向かう俺と嘉納さん。







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