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夏休み─最終日

夏休み、最終日。

星峰さんとは夏祭りに花火、海といった夏を満喫した。

思い残すことはない......と言いたい。

俺は、寝苦しくて朝の6時に目覚め、リビングに行くと姉がソファを占領していた。

ソファに寝転び、テレビを観ていた。

「おい、美羽姉。座るからどいて、そこ」

「ひっどいなぁ~、そんな声出すなんて、あんたらしくないなぁ。ああぁ、こわいこわい。アイス買ってきてよ、コウ。お金は後でぇ、いてててっ頬いっぱらないでぇ~」

俺は、イライラしていてソファから動かず偉そうに頼む姉の頬を強く引っ張る。

「美羽姉が行ってこいよ。おかずも作れないのにぃ、そのふくれっ面はなんだよ。美羽姉」

上体だけを起こし、頬をさすりながら、頬を膨らます姉。文句を言いたい様子の姉。

「そんな態度とっていいの、コウ?私が得意なのは、痛い、痛いいたっ、もうっ、舐めてるよね?」

姉は、空手を高校三年間やっていて、やられたことはあるが、今は空手をやっておらずそんなに怖くない。怒らすとやられるが。

俺は、姉の引っ張らなかった頬を軽く叩いた。

どちらの頬も少し赤くなっている。

「わかったよ。後で買ってくるよ、それでいいんだろ。美羽姉?」

やけくそ気味に言って、食パンを焼いて、かじりつく俺。

可愛い声のまま、「もう怒った、ふーんだぁ。コウのばか弟っ」と怒鳴ってソファにまた寝転ぶ姉。

お気に入りの服に着替え、コンビニでアイスやお菓子なんかを買って、家に帰った俺。

ふくれっ面のまま、アイスを受け取り、「あーとう」と小さく言って、ソファに座ってアイスを舐める姉。

俺は、小さくため息をついて、姉の隣に座りテレビを観る。ちょっかいをかけず、大人しくアイスに夢中の姉。

なんだかなぁ。

夜までぐでぇー、と過ごした夏休み、最後の日。


明日から、新学期。星峰さんと文化祭をまわれる。今からそわそわする。

夏祭りに花火、海の話は番外編のときに書きます。多少長くなるかもしれません。


文化祭編が始まります。楽しみにしててください!

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