第八十五話:聖龍神の実力
「…長くは…持ちそうに無いか、早々に終わらせねば。さて…よもやこの剣を再び振るう事になろうとはな」
声は間違いなく俺、というよりセオドアの声で間違い無いが、少なくとも言い回しは俺でもセオドアのものではない。
「まさかっ…!?」
「そのまさかさ」
突然後ろから響くのは言い回しこそ全く違うがいつも聞いている声だ。
後ろを振り返るとそこにはセオドアが腕を組んで立っている。
「…つまり、今お前の身体を動かしてるのは聖龍神って事か」
「…相手はこの世界の創造主様の片割れだよ…、様ぐらいつけようよ…」
「知らん。それはいいとしてシャルディンって戦えるのか?」
セオドアは俺のぞんざいな返答に頭を掻きながら渋い顔で答えを返す。
「勿論だとも。君だって十年前ぐらいに読んでただろう? この世界に伝わる創世記の内容にあった筈だよ?」
「大魔大戦の時に輪廻の神が自ら先頭に立って魔族と戦ったって話か」
「そうそれ。輪廻の神ってのは聖龍神様と黒龍神様の二人が融合した姿だ。僕達の関係と似ているとは思わないかい?」
そう、確かにセオドアの言う通り、一つの身体の中に二人の魂が同居していると言う意味では俺達と輪廻の神は似ているのだ。そして俺達は経験を共にしている。
「つまり、シャルディンは大魔大戦を先頭で戦い、生き抜いた猛者だと、そういう事か」
「そうその通り。そして魔大帝ビブロを自ら退けて大魔大陸の南の荒野へと追いやったんだ」
「じゃあ実力は折り紙付き…って訳なんだな?」
俺とセオドアが話し込んでいる内に、戦いは動き出そうとしていた。
「さて、相手は赤龍、五体満足であれば肩慣らし程度にはなったろうが、時間も無い、早急に終わらせるとしようか」
シャルディンは首を鳴らして剣をかざすと、 刀身を指でなぞる。すると騎士剣は暗黒銀の鈍色の刀身は光に包まれ、黄金色に輝きだした。恐らく魔力付与の一種ではあるだろうが今までに見た事の無いものであるのは間違いない。そしてシャルディンが黄金色に輝く騎士剣を一振りすると光の粒が軌跡を描いた。
シャルディンの視界を通して赤龍を見ると、赤龍は明らかに怯えきっていた。シャルディンと入れ替わったせいか、それまで腕が飛ばされようが、尻尾が飛ばされようが、堂々と俺達を迎え討っていた赤龍の姿は無く、まるで捕食者に睨まれた小動物の様に身を竦めてシャルディンの接近を拒んでいるのだ。
恐らくだが、俺達が赤龍に吹き飛ばされた後、誰も喰われずにいたのはこの所為だろう。俺と入れ替わったシャルディンの気に押され、赤龍は動く事が出来なかったのだろうと推察した。
シャルディンが赤龍との間合いを詰め始める。それに合わせて赤龍もシャルディンの間合いの外へと少しずつ後退りする。
それを繰り返している内に、赤龍は遂に岩壁の側へと追い込まれる。赤龍は逃げ場はないと悟ったのか、息を吸い、火炎の息をシャルディンに吐き付ける。
「危ないっ!」
シャルディンの視界を覆いながら赤龍の吐いた火炎が迫る。しかし、シャルディンは躱す素振りも見せない。激しく燃え盛る大炎にシャルディンはあっという間に呑み込まれた、…ーかに見えた。
シャルディンが光輝の刃で押し寄せる業火を一刀の下に断ち切ると、左右に炎が流れていく。
火炎の吐息が通り過ぎ、シャルディンの視線が赤龍に再び向けられる。驚き戸惑う赤龍はシャルディンを近付かせまいと小刻みに息を吐く。小刻みに吐かれる火炎はさながら、紅蓮の火球の様で、以前クリスが放っていた火球にも似ていた。シャルディンが振るう剣が光の粒を撒き散らしながら火球を真っ二つに斬り裂くとシャルディンの左右に爆炎が広がる。
赤龍はそれを見て、火炎は通用しないと観念したのか、今度はシャルディン踏み潰そうとその巨大な後脚を持ち上げる。だが、その脚がシャルディンに迫った瞬間、赤龍の脚の指が吹き飛んだ。
「ガアアアアア!ギャアッ、ギャアアアアアッ!」
シャルディンは赤龍の流す青い血液を浴びながらも、足を止める事は無く、ただゆっくりと、そして確実に赤龍に近づいてゆく。
赤龍は未だに受けた傷の痛みに叫び声を上げていた。そして、苦しむ赤龍を前にしてシャルディンはピタリと足を止める。
「…む、もう持たんか。ではそろそろ終わらせよう。さらばだ、赤き龍よ」
シャルディンはそう言って剣を振り上げる。止めを刺すつもりの様だ。
その瞬間だった。赤龍は自らの生命の危機を察知したのか、突然鳴き叫ぶのを止め、大きな口からその凶悪な牙を覗かせて、シャルディンの頭上から一気に迫る。
「これは…回避が間に合わない!」
最後の最後で赤龍は目にも留まらぬ身のこなしを見せ、致命の一撃となり得る攻撃を繰り出して来た。
シャルディンの視界には既に赤龍の口内と牙しか映っておらず、最早、回避は絶望的と言えよう。
「ふむ、足掻くか」
シャルディンがそう呟いた瞬間、目の前が暗い青に染まり、視界の中に微かに黄金色の煌めきが見える。
そして、迫る口は開いたまま、二度と閉じる事は無く、地面へと激突する。それと同時に凄まじい轟音を伴いながら赤龍の体が倒れ込んだ。
「強い…俺達で傷を負わせてたとは言え、赤龍の頭を一太刀で…」
俺達はこれまでに赤龍に何度も斬りつけ、何度も魔術を放ち攻撃していたが、せいぜい肉を斬るまでに留まっていた。というのも、中には深く攻撃が決まる事もあったが骨を断つまではついぞ至る事は無かった。しかし、シャルディンが最後に放った一撃は赤龍の頭蓋をまるでバターにナイフを入れるかの様に断ちきっていた。
「さて、赤龍は仕留めた。カムイよ、後は任せたぞ」
シャルディンは倒れる赤龍を捉え、動かなくなったのを見届けるとそう言って視界を閉じる。そしてそれと同時に俺の周囲の景色も暗くなる。そして闇の中からセオドアの声が聞こえてくる
「カムイ君、これから色々忙しくなるだろうから全部片付いたらまた会おう」
暗闇から聞こえるセオドアからのメッセージを聞きながら、俺の意識もまた、闇の中へと呑み込まれて消えていった。
ーーー
目が覚めると俺は頭を割られて二度と動く事の無くなった状態の赤龍の目の前にいた。
暫く時間が経った為か、燃え残っていた炎は既に消えており、ただ静寂だけが残っている。
「…痛っ!」
全身に痛みが走る。しかし、動けない程ではない。痛む身体を起こし、落ちていた自身の剣を取り上げて背中に納める。その剣は既に元の鈍色の刀身に戻っていた。
瓦礫を掻き分けて、倒れているクリスの下へと向かう。
横たわるクリスを抱き起こし、顔を見るとやはり煤に塗れ薄汚れており、懐から手拭いを取り出して顔を拭き上げる。
煤を拭い去ると人形の様に整った顔が現れる。そして俺は気付く。クリスの顔に赤みがさしていた。
「まさかっ…!」
脈もある。体温の温もりもある。微かだが呼吸も続いていた。生きている。クリスは生きていたのだ。
「良かった…!本当に良かった…!」
俺はまだ目覚めないクリスを目一杯抱きしめ、涙を流していた。死んでしまったと思っていた妹がまだ生きていた事を知り、涙が止まらなかった。
「…ん…うぅ…赤龍は…? 苦し…へっ? はっ!? えっ!? ちょっ…に、兄様っ!?」
「ク…クリス!」
俺がクリスを抱き締めていると、呼吸のし辛さからか、目を覚ます。クリスは目覚めると俺が涙を流して抱き締めていると言う状況に驚き、赤面していた。
俺はと言うと、クリスが目覚めた事に感極まり、再び大粒の涙を流していた。
「に、兄様…そろそろ…苦しいです…」
喜びの余り、知らず知らずの内に力が入ってしまっていたらしい。クリスは俺の背中を叩いてそれを知らせていた。
「あ、ああ、悪い。でも…本当に良かった…」
「ええ、私も兄様が無事で…。…そういえば他の皆は…?」
「…そうだ、あの後俺も気を失ってたから…」
クリスが周りを見回すのに気付き、俺も火口内を見回していた。
「…やれやれ、どうやら命拾いしたみたいだね」
瓦礫の山から声が聞こえる。辺りを見回すとそこには汚れた紅い髪が目に映っていた
「痛たた…全く、あの赤龍をやっちまうとは大したもんだよ」
シェリーが脇腹を抑えながら瓦礫の山から這い出してくる。彼女も気を失っていたものの、無事だったようだ。
「シェリーさん!よかった…大丈夫だったんですね!」
「ああ、アバラが何本かイっちまってるけど大したこたないよ。ま、ついでに頭まで打って気を失っちまってたけどね」
シェリーは脇腹を抑えたまま、苦笑している。彼女はどうやら壁に叩きつけられた時に脳震盪を起こしていただけだった様だ。
「よっと…はぁ、これじゃあせっかくの色男も台無しだ。どうやら終わったみたいだね」
通路の奥から現れたのはフォルクだ。彼は顔に出来た擦り傷と一緒に出来た打撲の跡を摩りながらやってくる。
「隙を見て奥の通路に逃げ込んで怪我の治療をしてたんだ。終わって戻ってきたら通路が炎で塞がっててね」
フォルクは指で奥の通路を指をさす。よく見ると足には包帯が巻かれており、脛には鏃が折られた矢で添え木がされている。
そしてフォルクは辺りを見回すと何かに気付いたらしい。
「…どうやら他の皆も生きてるみたいだね。今は静かだからわかるけど瓦礫の中から皆の呼吸が聞こえてる」
「本当ですか!?」
フォルクが伝えた事実に俺とクリスは驚く。そして時を同じくして、大きな瓦礫の山から巨大な槍が飛び出してくるのが目に映った。
「…ぬぅんっ!」
野太い声と共に瓦礫の山が崩れると、そこにはまだ気を失ったままのティータを抱えたグラントの姿があった。そして大槍を杖代わりに脚を引きずりながらこちらにやってくると、静かにティータを降ろし、自らも腰を下ろす。
「頭を打っているようだが大事なさそうだ、直に起きるだろう。それよりもライはあの後どうなった?」
「…ここにいるぜ。…全く、魔光珠の力を使っても敵わないなんて初めてだ。…はは、笑えるねぇ」
後ろを振り向くと壁にもたれかかるライの姿がある。彼は空を見上げ、呆れた様に顔を歪ませていた。
「クリス…だったか…? 悪いな、治療してくれたんだろ? おかげでどうにか動ける。一人突っ走って結局このザマだ、恥ずかしいったらないねぇ…」
ライはクリスに礼を述べ、再び自嘲しながら天を仰ぎ、手で目を覆う。その際に口元を歪ませており、隙間から歯を食いしばる様が見えた。おどけた様な口振りではあったが、奥の手を出しておきながらも通用しなかったと言う事実を悔しがっている、俺にはそう見て取れた。
「うーん…重いわー…」
瓦礫の下から小さく声が聞こえる。声が聞こえた辺りの瓦礫を動かすとそこにはか細い手が埋まっていた。
更に瓦礫を掘り返すとそこには煤と砂埃に塗れたロロとクローディアの二人が埋まっていた。
「…!…!…っ!ケホッ…ケホッ…!」
クローディアも意識はあり、口を動かしてはいるが声が全く出ておらず、むせてしまう。彼女は少し困った顔をすると、指で地面に文字を書き始めた。
『赤龍のブレスからロロを庇った時に熱で喉をやられたみたい。背中も少し火傷したみたいだけど、大した事は無いと思うわ』
クローディアも声は失っているものの、特に大事は無い様だ。自ら立ち上がり、煤と砂埃で汚れた服を払っていた。
「私もほんの少しだけ火傷しちゃったけど問題はないわー。目の前が炎に包まれてショックで気絶しちゃったけど庇って貰ったおかげで助かったわー」
ロロは相変わらず間伸びした気の抜ける口調で自らの無事を伝える。特に心配する必要は無さそうだ。
そして最後に一人だけ、この場に姿が見えない仲間がいた。
「あとはアンリだけど…」
「人の血の匂いがするね。セオ、その辺りからしてるよ。…急いだ方がいいかも知れない」
シェリーが指をさした位置を掘り返す。瓦礫を動かす度に、シェリーの言う血の匂いが強くなる。そして瓦礫の中に金属が光を反射しているのを見つける。急いで瓦礫を動かすとそこには苦悶の表情で口から血を流すアンリが埋まっていた。兜を外し、土と血で汚れた顔を拭うと顔色は青褪めており、吐く息も荒く、さらに弱い。
「これはもしかしたら内臓をやられてるかも知れないね…。早くなんとかしないと死んじまうよ!」
シェリーはアンリの容態がかなり悪いものと判断する。実際にアンリは赤龍の打撃を直接受けた中で唯一の人間だ。魔族でも取り分け丈夫なグラントや獣人族のライやシェリーと比べるとどうしても身体の丈夫さでは劣ってしまう。
「治癒魔術か…俺は魔素を殆ど使い切ってるし…クリス、行けるか?」
クリスに確認するが、小さく横に振る。
「すみません、兄様。私もライさんの治療と二度の大魔術を使っているのでもう魔素が…」
クリスが大魔術を使って赤龍を氷漬けにしたのは覚えているが二度目に使った瞬間がわからなかった。
「赤龍が大魔術を放とうとしたので私も相殺する為に…結局押し切られて吹き飛ばされてしまいましたが…」
「そうだったのか…、でもそうしなかったら今頃本当に全滅してたな…。しかし困った、このままじゃアンリが…」
魔素が足りず、俺もクリスも治癒魔術はもう使えない。アンリの状態を考えると眠って魔素の回復を待つ余裕も無いだろう。そんな中、クローディアが地面に文字を書き始める。
『私の加護の力でどうにかならないかしら?私はまだ少しは魔素に余裕があるわ』
そうだ、クローディアには共魔の加護がある。クローディアが掌を差し出すと、クリスが手を合わせた。
重ねた掌が微かに光るが、その光はすぐに失われてしまった。
「…駄目です。これでは初級の治癒魔術しか使えません。上級の治癒魔術が一回でも使えればかなり違うと思うんですが…」」
クローディアの共魔の加護でクリスの魔素は少しだけ回復したらしいが、どうやらクリスとクローディアの魔素総量には大きな乖離があり、平均化したところでクリスの魔素は殆ど回復することはなかったようでクリスは俯いてしまう。
「クソッ…!何か…何か方法は無いのか…?」
必死に頭を回転させるが良い案が思いつかない。その時、自身の鞄をロロが漁っているのが目に映る。
「えっとぉー…どこに入れたかしらー…?」
大きな鞄からロロはガラクタを次々に放り出す。魔砲の弾薬となる魔石や薬、食料などが次から次に取り出され、彼女の周りは道具で溢れていた。
「あ、あったわー。ねー、ライ、コレ彼女にあげるわよー?」
そう言ってロロが鞄から取り出したのは無色魔石だ。
以前、俺達が帰らずの迷宮から持ち帰った物よりはかなり小さいがそれでも希少な魔石には違いない。
「ああ、クリスには世話になったし、借りを作ったままにはしたくねぇしな。ロロ、渡してやってくれ」
ロロは手に持った無色魔石をクリスに渡した。突然無色魔石を渡されたクリスはどうしたらいいのか分からず、無色魔石を両手に持ったまま立ち尽くしていた。
「クリスよ、魔石を握り、魔素を流し込め。そうすれば無色魔石に蓄えられた魔素を抽出できる、急ぐのだ」
「は、はいっ!やってみます!」
クリスは手に持った無色魔石を胸の前に、目を瞑って念じる様に魔素を送り込んだ。すると無色魔石の中に淡い光が灯り、徐々に放つ光が増幅されて行く。
灯った光は魔石の輪郭が霞む程に発光すると今度は逆流を始め、クリスの体に流れ込む。
「…これならいけます!ロロさん、ライさん、ありがとうございます!アンリさん、もう少しだけ我慢して下さいね…!…集中治療!」
クリスの両手から白く強い光が放たれ、発光する手をアンリの胸に当てた。
「うっ…くっ…」
クリスの治療を受けているアンリは気を失ったまま身を捩っている。
「…うぅ…ゲホッ!」
「クリス、血がっ!」
「溜まっていた血を吐いただけです!大丈夫…!」
クリスの治療が進行するとアンリは咳き込むと共に赤黒い血を吐いていた。吐いた血が側にいる俺とクリスにもかかるが今はそれどころではない。
「…はぁっ…はぁっ…はっ…はっ…」
一時は荒いでいたアンリの呼吸が少しずつ落ち着いて行き、それに連れて治癒魔術を施す前と比べて顔色もかなり良くなっている。とりあえずは一命は取り留めた、と言ったところか。
治癒魔術の使用を終えたクリスは魔素切れだろうか、膝をついたままへたり込んでいる。
「…大丈夫、とは言い切れませんが…とりあえずはこれで峠は越えたと…思います」
クリスは疲れ切った様に脱力する。恐らく魔素欠乏寸前まで魔素を消費したのだろう。微かに船を漕ぎながら虚ろな瞳のまま微笑みを返していた。
「さて、と。アンリは戻ってからエフゲニーに一旦任せるとして…あとは赤龍を運び出して戻るだけ…なんだけど…」
「…ケガ人だらけのこの状況で運び出すのは難しそうだね」
赤龍の巨体を運び出すにも、解体しなければ狭い坑道には通らない。全員が怪我を負っている為、早く帰還したい所だが、放置すれば火山の魔物に食い荒らされてしまうだろう。俺達は全員で討伐した赤龍の運搬方法に頭を抱えていた。
そんな時に、問題が起こった事にフォルクが勘付く。
「…セオ、どうやら考えてる時間も無さそうだよ」
フォルクがそう告げた瞬間、小さな地震が起こる。大地の揺さぶりは恐らく真下から、それを全員が感じていた。
「…冗談じゃないよ、ただでさえまだ起きてない奴もいて全員が満身創痍って時に噴火なんて」
「必要な素材だけ切り出してずらかるしかねぇか…?」
「早く決めねば噴火に巻き込まれてしまうぞ」
そう話している間にも地鳴りは小刻みに続き、噴火までの時間が迫りつつあるのがわかる。
「…こういう時こそ魔術の出番、だよな」
噴火が迫り、みんなが切迫した状況下で焦る中、俺はある妙案を思いついていた。




