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少尉ですが何か?  作者: 背徳の魔王 人と話すうちに性格から行動パターンを読み取り。隠された本性を暴き。時に未来を予言することからリアル魔王と呼ばれ。材料と調味料の分量で味がわかるので、絶対味覚と本人が詐称する一般人
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善王と水の精霊獣

体調不良によって投稿は不定期です。





 ━━━━数日後。



 ラノバ王国国境砦。  


ここ数日前後にて、砦の司令官である百人隊長オルバンには、精霊獣の襲撃を予測させる報せが届いていた。あくまでも警戒せよとの命に。職業軍人であるオルバンにとっても、半信半疑であるが、命令では仕方ないところ。本人にとって半信半疑ながらも命令である以上従うこととした。程なく部下が一人呼ばれた。


「コウゲン、陛下からの勅命である。直ちに斥候を出して警戒せよ」


「はっ」


 副官も御座なりに返事をしたが、流石は軍人である。所作はがきびきびとした足取りで、国境砦と名前負けが付いた古ぼけた部屋からでて行く。

あくまでも命令だから。が名目だったので、この時は仕方ない。部下達も心のなかで半信半疑だったが、勅命だからがそんなところであった…………………………。



「隊長!」 


それから国境砦にて、雑務をこなしもうそろそろ夕方になろうとした時間。だいぶ西日の日差しが強く感じた。眼を細め日差しにイラつきながらも。この時は、朝命じていた勅命のことなど。すっかり忘れていたオルバンであるが、副官の慌てた様子に眉を潜めた。が……………、続いて話を聞いて。すぐさま血の気を失い。直ちに陛下に一報を入れるべく、伝令を走らせた。


『精霊獣、発見せり』


━━━━━━と。




 オルバンは、それとは別に第一級警戒を報せる鐘を鳴らさせた。これは上等兵に即ち警戒せよと、一方では兵達に準備させる知らせとなっていた。にわかに騒がしくなる中、門番をしていた兵は慌ただしく砦の城門を閉じる準備がなされていく。


結果から言えば、この機転によって、精霊獣の襲撃だが、国許の陛下は無論。軍備を間に合わせた時間と。いち早く軍が動くことができたこと。さらに言えば精霊の意外な弱点が露見していたことが、良報を得ることができた闘いであった。


 そう精霊の意外な弱点とは。建造物、あるいは室内にては、ある一定以上の精霊が存在出来ないことである。要するに城門を閉じたことにより属性的に。風、又は大地意外の精霊が、砦の中に入ることが出来ないことが分かった。即ちある条件付きでなければ、精霊獣と言えども。砦の表面的な破壊はできたとしても、人的被害はほとんどなく。また数日のにらみ合いも。一本の矢によって襲撃者バディーロは、思いもよらず衝撃を受けることとなった。



 元カイ族長老バディーロはそもそも、16部族。中でも戦士の一族と呼ばれた五部族。それ意外の戦士に当たり、その中でも上位に入る槍の使い手であった。若きころ勇者と名を馳せていたが、それはあくまでも部族内でのこと。中央大陸事件の頃には、既に中年~初老の年齢もあり、周りから言われるまま族長から降りて、長老の一人と立場を引いたのだが、トゲのような不快感と自分ならと言う欲求をいつまでも抱えていた。奇しくも北大陸で、覇権をと欲望燃やすザノビアとともに燻り続けていた。それが噴き出すきっかけは、仮初めの平和の時間であった。一度は仮初めとて、16部族が統一していた状況を経験したこと。いままでなかった部族単位から、それよりも大きな国が出来たのがきっかけであった。それこそが二人の欲望に暗い火を灯した。さらに悪いことに二人には力のあてがっあった。封印された精霊と言う力が、バディーロは確信した。ただ狂った欲望のあまりその力が万能だと勘違いしてしまった。だから精霊獣とて倒せると言うこと。精霊獣には弱点があることの失念。精霊には存在の定義があることの無知を露見させた。 


『グアアアアアアアア………………………………………………………………………………』



 長く、尾を引くような悲鳴が、静寂を一時呼び覚まし。動かなくなった精霊獣を見て。大歓声が上がっていた。まさに大地から鳴り響く如くや、ビリビリ肌を震わせた。思わず身をすくませていた。


「なっ、何が……………」


バディーロは、最早何も考えられずにいた。警戒する精霊獣に向かい、無数の矢が雨の如く降りかかった、束の間白銀に眼を眩ませた。その矢が何なのか理解出来なかった。最強の力である筈だった精霊。何者も自分には勝てない。唯一無二の力と信じていた。ただ同じ精霊の契約者である。ザノビアだけだと思った。思い込み。思考を止めてしまった。だから契約者としての失策。呆然実質したことにより。みるみる精霊獣が討ち取られて行く様は、悪い夢の中の出来事のようで、ようやく気が付いた時には、力の象徴である。上位精霊獣が、


「や、やめろ………………、止めろ!!?」


 倒されてしまっていた。その時間わずがに五分程度の出来事。

 

 最早息をすることすら忘れ。呆然実質と惚けていた。それを見ていた水の精霊王は、契約者に失望してしまう、


『バディーロ、思考を止めたな?、我は水の精霊王なり、全ては水の如く流れ行くもの、我はそれを望んでいた。だが、貴様はそれを止めた。契約違反と判断した』


 精霊獣が倒されて行くなか、狂った風の精霊王と違い、水の精霊王ノースビアは理知的な精霊であった。その為この世界で開放されてからも古代の民の存在を調べており。ある一定の知識を有していた。その為愚かな契約者をみかぎった。このままでは人間に負担をかけてしまうこととして、精霊世界に戻る事とした。それ故契約者にペナルティを課した。生命力の吸収『エナジードレイン』である。


 惚けていたバディーロは、パッとノースビアを振り返った姿勢のまま倒れこみ、そのまま生命力を失っていた。


『人間に告げる。我ら水の精霊は人間に干渉しないことを告げる。新たに生まれた精霊獣は、我ら精霊とはその存在事態が違うものである。故に人間と戦おうと我ら精霊は関知しない』



 一方的に告げると。水の精霊王ノースビアは淡い水の泡となって消えていた。それを見た僅かに残された精霊獣達は、蜘蛛の子を散らすように走り去って行った。これによりラノバ王国は世界で初めて、精霊を撃退した精強な軍隊を持ったことを知らしめた。


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