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釈迦の掌~クラス転移で才能開花~  作者: にゃほにゃほ
才能開花の下準備~初陣編~
21/42

強制フラグ回収

ユニーク1000人突破しました。

ありがとうございます!

記念に閑話を書いたので、読んでいただけると嬉しいです。

次は、累計10000PVかデイリー1000PVになると思います。

書いてほしい人物の閑話があれば、その人物を感想欄に書いていただけるとありがたいです。


 協力してくれた男連中に金を渡し、もう一度娼館に行くように言うと彼らは泣きだした。



「ソラ殿。いや、ソラ様。あなたは分かってらっしゃる。」


「俺、初めて据え膳食わぬは男の恥の意味を知ったところだったんです。」


「俺たち一同、ソラ様に一生ついていきます。」


「抱いてくれ~。」



 最後の発言を含めてその必死さに空はドン引きだった。

 横にいたマールもその様子に引いたようで、ささっと空の後ろに隠れた。

 その際にとてもいい匂いが鼻腔をくすぐると同時に背中に柔らか感触を感じたが、必死に耐えた。

 マールはその空の様子に気付いたようで調子に乗り始めたため、軽く頭にチョップを入れた。



「いたぁ~い♡」


「あんまり調子に乗ると僕も怒るよ?」


「こうやって私は調教されて君色に染まっていくのね。」



 もう一度、チョップを入れた。



「あん♡」


「怒るよ?」


「こうやって私は調教されて君に逆らえなくなるのね。」


「はぁ。」


「ごめんなさい。君があまりにもかわいかったから、からかいたくなったの♡」


「分かってるからいいよ。」


「流石ね。こうやって私は君に知り尽くされていくのね。」


「はぁ。」



 溜め息を吐いて空は拠点に戻ろうと歩き出した。



「あら、君は休憩していかないの?」


「別に用がないし、行きたいとも思わないかな。」


「もしかしてそっちの趣味なのかしら?」


「違うわ!僕はノーマルだ!」


「良かった。そっちの趣味でも私は君なら愛せる自信があるからいいけど、ノーマルの方がいいものね。」


「さっき、僕の反応を見て喜んでたじゃないか。」


「それもそうね。こうだったかしら...えいっ!」



 そう言ってマールは空の背中に抱きついた。

 背中に再び柔らかい感触がすると同時に、物凄い寒気が空を襲った。



「あらあら。フィーレ様たちに言われて来てみれば、ソラ様はお楽しみのようで良かったですね。」



 そんな冷たい声どこから出ているの?と聞きたくなるような声は、ブレスティアの町中では異様に目立つメイド服を着用したフレーゼのものであった。

 何かオーラのようなものが立ち昇っているように見えた。



「フ、フレーゼ?」


「はい。一週間前にソラ様にプロポーズをして、生きて帰ってきてくれたと喜んで、鼻歌交じりでソラ様のお食事をお作りしていたら、フィーレ様をはじめとした女性兵の皆様に、ソラ様が男性兵の方たちと肩を組んでスキップをしながら娼館に向かっていったことをお教えいただき、止めるべく急いで向かったにもかかわらず、ソラ様がそこの女性に抱きつかれている所を発見したフレーゼでございます。」



 普段よりも大きな声で周りに伝えるように話しているのは絶対にわざとだろう。

 その証拠に



「あいつ、最低だな。」


「人間の屑ね。」


「ママ。あの人生きてる価値あるの?」



 幼女にまで罵倒される始末である。



「フ、フレーゼ。拠点に戻って話をしよう?」


「ソラ様は私と結婚したいと言ってくださいました。その時、私がどんなに嬉しかったか分かりますか?まさに天にも昇って窒息死するくらい嬉しかったのですよ。」


「死んじゃダメでしょ。」


「ものの例えです。とにかく、戦争に向かったお慕えしている殿方が生きて帰って来てくれたと喜んだのも束の間、快楽を求めて他の女の所に向かったと知った私の気持ちをどうしてくれるのですか。」



 そう言ってフレーゼは、よよっとわざとらしく泣き崩れた。

 それを見た群衆は



「あいつ、死ねばいいのに。」


「あんな美人がいるのに娼館にいくとかゴミね。」


「ママ。あの人のナニ切り落とそうよ。」


「「「えっ。」」」



 沸き立っていた群衆も絶句する発言が幼女の口から飛び出した。

 手遅れかもしれないが、このままでは社会的に死ぬと思った空は、フレーゼを連れてここから立ち去ろうとしたが、フレーゼはおもちゃ売り場前で駄々をこねる子供のようにかたくなにそこを動こうとしなかった。



「フレーゼさん?」


「キスです。」


「へっ?」


「ソラ様からキスしてくだされば、ここから動けそうな気がします。」


「そういう病気なの!?」


「はい。ですので、キスしてください。」


「絶対嘘だよね!?」


「んー。」



 フレーゼは目を閉じてキスを待ち構える態勢に入った。

 その様子を見ていた群衆は



「なんだあいつら急にいちゃつき始めたよ。」


「ここで拒んだりしたらゴミ屑以下ね。」


「ママ。私、何だか胸糞悪くなってきちゃった。」



(((この幼女の親はどんな教育してんだよ!)))



 皆の心の声が一致した。


 仕方なく空は軽く唇をつけてキスをした。

 すると、フレーゼが空の頭を抱えて逃げられないようにした。

 しばらくして、ぷはっという呼吸の音と共に二人は離れた。



「これで私はここから動けるようになりました。」


「呪いの類なの!?」


「はい。私はソラ様に恋の呪いをかけられています。解くにはソラ様からのキスだけでした。」



 その様子を見た群衆は



「砂糖吐きそうだ。」


「きゃー!メイドさんお幸せにね。」


「...」



 黙りこくった幼女は、てくてくとマールの元へ向かい耳打ちし始めた。

 皆の目線はマールと幼女に向いていた。



(((何する気だよ...)))



 皆で固唾を飲んでその様子を見ていた。


 耳打ちを終えた幼女はてくてくと歩いて元の位置に戻った。

 それと同時にマールが動き出した。



「こういうのは結婚してからが良かったんだけど、ここで引いたら完全に乗り遅れるから...」



 そう言って、マールは空にキスをした。

 ついばむような軽いキスだった。



「なっ、なっ...」


「勘違いしちゃだめよ?私は乗せられてキスしたわけじゃないの。君が好きだからキスをしたんだからね。」



 真っ赤な顔をしてマールはそう言った。



「あいつすげぇな。」


「演劇みたいな内容ね。」


「ママ。あの人たち面白いね。」




 空は群衆の中ではずかしめを受けるという社会的抹殺を行われた。


 大部分はフラグを立てたフレーゼと謎の幼女によるものだったが...





 


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