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ノワール・モンスター  作者: モンキー・東・エルジェ
第2章 マゼンタ編

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マゼンタ第9部隊、現る

 ドカーンッ!!山の中では色んな爆発音が発していた。アスールと青紫は激しい死闘を繰り広げ、それを見ていた他の奴らはただ見ていた。あの中に入るのは危険だと考えたからだ。


ルージュ「あの中に入るのはちょっと・・・」


グレーズ「あの人達はこんな奴らと戦っていたのか」


ヘルブラン「なんだか、少し尊敬します」


アスールは青紫の攻撃を防ぎ、青紫も得意の蛇で攻撃するもアスールが全て切り刻み、食いちぎった。


青紫「蛇を食いちぎるなんて、やっぱり尋常じゃないね」


アスール「蛇なんて小さい頃に蹴散らした事があるわよ!!」


青紫「そう言えばそうだったわね・・・ある意味強敵ね」


蛇に屈しない女子がいるとは思わなかった。ある意味天敵だと感じた。前にも私の毒に耐え抜いたから、抗体が絶対にあるはずだ。しかし、まだ一部の毒しか使ってないからやってみる価値はあると思う。


青紫「たしか、あんたは私の毒に一度耐え抜いた。しかし、今度は別の毒で勝負よ!!」


アスール「やってやろうじゃない!!どんな毒もすぐ耐えて見せるわ!!!」


青紫「ふーん、じゃあ、こういう思考はどう?」


すると青紫は髪から蛇を作り、それを発出させた。しかし、狙いはアスールではなかった。狙いは後ろにいた彼女達だった。


アスール「しまったっ!?」


青紫「ふはははっ!!私の毒は人を操るからね!!仲間事自滅しろ!!」


もちろん、4人も蛇が近づいている事には気づいた。しかし、不思議な事にみんな逃げようとはしない。むしろ、蛇が来る事を待っていたような気がした。やがて毒蛇が近づいてきて噛みつこうとした時、ルージュは指から炎を出して蛇を焼き殺した。グレーズとヘルブランは体を鉄や氷にして蛇の牙を防いだ。牙はひびが入り、バラバラになった。ブルーノは地面から壁を作り、蛇の猛攻を防いだ。蛇はそのまま圧死した。それを見ていた青紫は


「あ、やばい。こいつら尋常じゃない」


と嘆いていた。流石に毒攻撃はやめた方がいいと感じた。残る手は己の力だけだった。蛇を髪に戻して、袖から何かの薬品を取り出した。


青紫「もう分かったわよ。あんた達相手に手加減しちゃったわね!!なら、これでさらに強くなってやるわよ!!」


そう言うと、薬品を腕に差した。すると、何か悍ましいオーラを放ち始めた。今までとは違う雰囲気だった。しかし、それでもアスール達は怯えなかった。


アスール「面白くなってきたじゃない!!」


ルージュ「いいですわっ!!相手になってあげますわ!!」


ブルーノ「ヤッテヤルネ!!」


グレーズ「竜頭蛇尾みたいにならないといいわね!!」


ヘルブラン「冬眠しなさい」


アスール達と青紫の死闘は続いた。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


ブルトシュバイン「ガンガンガンガンッ!!」


琥珀「どうした!?もうへばってしまったか!?」


その頃、ノワール達とマゼンタはブルトシュバインと琥珀の攻撃に苦戦していた。どちらも遠距離攻撃系なので、なかなか近くには行けれない。琥珀の風刃攻撃にブルトシュバインのミサイルとガトリング。厄介すぎるコンビだった。


ノワール「なるほど、これはいいコンビだな」


ブラン「呑気に解説してる場合じゃないでしょっ!!」


神奈月「ミサイルでは私の能力は無効化できません!!」


ドナ「私に任せて!!」


するとドナは手から烈火状の炎を出した。ドナの能力、それは火炎守護神(プロメテウスハート)。名前の通り、火を出す事が出来る能力だ。ルージュと同じ能力でいいだろう。ドナは炎を弓状にして、2人に目掛けて射った。炎の矢はミサイルに当たるが、そのまま爆散していった。しかし、それでも障害物を片付けるには丁度良かった。その隙にブルトシュバインになんとかダメージを与える事は出来た。


ブルトシュバイン「ガンガン・・・ムラサキニキイロニシロ・・・ガンガン!!!」


ヴィオレ「やったー!!ロボ擬きにダメージを与えられた!!」


アマリージョ「ロボでも感電するんだ」


ブラン「よーし!!このままドーンと行くよ!!」


その頃、ヴェルデとノワールは琥珀と戦っていた。琥珀のパワーゴリ押しの攻撃に翻弄されるも、息のあったコンビネーションを活かして、相手どころかマゼンタも翻弄した。琥珀は調子に乗っていると思ったのか、どんどん手当たり次第に風刃を放った。壁や床、天井にも斬り後が残るぐらいの威力を放ったが、一度目の当たりにした自分達にとっては攻略済みだった。


琥珀「貴様ら!!!よくも、よくもふざけやがって!!"烈猛風虎(エアロティーガー)"!!」


琥珀は風を集め出した。やがて風は次第に腕や体、尻尾に顔を形成し始め、ある動物に変わった。彼女のモチーフでありシンボルである虎に変わったのだ。体は大きな竜巻を削り取ったみたいな形で、口の中もしっかりと作られていた。


琥珀「これで終いにしてやる、やれっ!!」


彼女の一言と共に風の虎はノワール達に襲いかかった。いくら風とはいえ、切れ味は鋭そうだ。つまりはかまいたち状態。


ノワール「ヴェルデ、任せた」


ヴェルデ「ええっ!?私がやるのっ!?」


ノワール「いくら能力無効化の力があっても無傷にはいかない」


ヴェルデ「うー、分かったよー」


ヴェルデは渋々風を巻き起こす事にした。両手をかざして、その手から風を精製し始めて、次第に威力を高めていき、やがて竜巻状になった。


琥珀「ほう、貴様らもやるではないか。だが、私の風の方が上だ!!」


実際、ヴェルデが出した竜巻と琥珀が出した風の虎では、琥珀の方が押し切っていた。このままでは琥珀の風に押しつぶされて、みんな血を流してしまうだろう。しかし、それは想定内。ここからが正念場だ。琥珀が高笑いしている内にブランと葉月が近づいてきた。それに気づいた琥珀は爪から風刃を繰り出して、攻撃をし始めた。葉月もブランも武器で受け止め、そのまま攻撃を続けた。その隙にカレントもドナもやってきて、いつの間にか琥珀VS数人の戦いが始まった。


琥珀「ええいっ!!ちょこまかとっ!!」


カレント「おりゃーっ!!体が固けりゃ風刃も効かないわっ!!」


ブラン「やるー!!グレーズちゃんと同じなんだね♪♪」


ヴィオレ「でも、ヴェルデが危ないわね―そうだっ!!ノワール、あんたの出番よ!!」


ノワール「???」


アマリージョ「なるほど!!あなたにしか出来ない事があるわ!!」


ノワール「????」


訳が分からなかった。なんで僕の出番なのか・・・いや、嫌な予感がしてきた。そんな事を考えているとアマリージョとヴィオレは僕の腕を掴み、風虎の方へ投げ出した。やっぱりかーいっ!!!


ノワール「なっ!?」


アマリージョ「頑張ってーっ!!!」


ヴィオレ「あんたの死は無駄にしないわーっ!!」


そのまま風虎の方に投げ出されたノワールは風虎の中に入った。体内は風刃だらけで体中をスパスパと切っていった。しかし、実際にノワールが体内に入ったおかげで風虎の威力が少し弱まった。


琥珀「何っ!?馬鹿なっ!!!」


ヴェルデ「ノワールが風虎に入ったおかげで風の流れが鈍くなったんだ!!」


白鳳「な、なんでもありなんですね」


マゼンタは驚きつつもそのおかげで風虎は押し切れそうになり、その結果風虎はバラバラに崩れていき、やがて普通の風になっていった。


ブルトシュバイン「ガーーーーーンッ!!!!」


琥珀「何!?」


琥珀とブルトシュバインが驚愕している間にヴィオレとアマリージョは琥珀とブルトシュバインを掴んで、ヴェルデが繰り出した竜巻に向かって投げつけた。


琥珀「何ーっ!?」


ブルトシュバイン「ガンガン!?」


そのまま2人は竜巻を喰らってしまい、壁の方まで吹き飛ばされた。その頃、青紫も苦戦をしていた。


青紫「あー、やばいかも。早く逃げ出したいけど、回収しないといけないし」


アスール「水泳術(オヨギマクリ)!!この地面は水面に変わったわ!!」


青紫「それがどうしたの!!水面になろうが、何ともないわよっ!!」


アスール「水中でこのアスール様に敵う者なんていないわっ!!」


確かに、アスール基有川宝華は水泳部のリーダー的存在だからな。水ならお任せ、暮らし安心クラ◯アン、みたいな?


青紫「"妖蛇の追撃(キラースネーク)"」


アスール「スパイラルアターック!!!」


青紫とアスールの激しい戦いはまだ続いており、アスールは足元の水を青の三叉槍(ブルートリシューラ)に、青紫は地面から大きな蛇を出して迎え討とうとした。アスールの水を大蛇の口が押さえ込み、両者一歩も引かない状況になっていた。その衝撃波は凄まじく、ありとあらゆる場所に亀裂が入る程だった。


青紫「いいねーっ!!あなたの事、ますます好きになったわっ!!最高の好敵手(ライバル)ね!!」


アスール「お褒めの言葉、サンキューッ!!バット、でも私も負けないわよー!!」


やがてフルパワーで戦うようになった2人。2人はお互いを認めつつ、互いに倒そうという意志が強く感じた。そして強大な威力がぶつかりあったせいか、突如大爆発が起こった。アスールも青紫も巻き添いを喰らい、辺りは眩しい光に包まれた。ドカーンッ!!と大きな爆発音も起こり、廃墟は一瞬にして更地になった。ノワール達はかろうじて逃げ出す事に成功したが、アスールと青紫、琥珀、ブルトシュバイン、ステルスドラゴンは取り残された。とはいえ、並大抵ではやられない奴らではあるから、杞憂だと思うが。


ブラン「・・・爆発したね」


ノワール「・・・したね」


アマリージョ「アスールちゃん・・・」


ブルーノ「ドウスルネ?」


ノワール「仕方がない。そう言う運命だったんだ。遺体を見つけたら、埋葬してあげよう」


葉月「お前ら、酷だな」


すると、更地から水が出始めた。やがてそれは手の形になり、ノワールの足元を掴んだ。


ルージュ「えええーっ!?」


グレーズ「きゃあぁぁぁぁぁぁーっ!!!!!怖いよー!!!!!!」


ヴィオレ「いや、これアスールちゃんじゃ・・・」


やがて体ができ、顔が出てきた。そう、アスールだった。爆発の直前に体を液体にして危機を回避したようだ。面白くない。


アスール「誰が死んだですってー!?私はまだ生きとるわ!!!!」


カレント「いや、ゾンビかアンデットの可能性は・・・」


アスール「誰が人外だ!?」


怒っているであろう、アスールは辺りに八つ当たりしていた。もう人外の領域を超えてると思う。アスールは暴れ止む事なく八つ当たりして、ブラン達が止めようとするも無駄だった。このままでは埒が開かない、バナナとプロテインで機嫌を直してもらうしか―すると、突如上から穴が開き、いきなり吸い込まれてしまった。ノワール達もマゼンタ達も一緒に吸い込まれた。


ブラン「またーっ!?」


ルージュ「またーって?」


葉月「全く、これはあいつだな」


ブラン達は困るも葉月達は知ってるみたいに呆れていた。そして辿り着いたのはある部屋だった。そこにはソファーや机、アンティークにカーペットが敷かれており、まるで洋館の一室みたいだった。


ヘルブラン「ここはどこ?」


ジャラゴン「ここって君達の家か?」


葉月「正解と不正解、と言った方がいいか?」


ヴェルデ「???」


ドナ「あ、来ましたよ」


突如ガチャッと扉が開く音がした。そこから5人の女性が現れた。4人の顔面偏差値は高く、つい見惚れてしまうぐらい美人だった。


???「ようこそ、マゼンタ第9部隊本部へ。急にお連れしてすみませんでした」


葉月「お前は・・・」


ノワール「・・・誰?」


???「私はマゼンタ第9部隊隊長"長月幸水(ながつきこうすい)と申します」


あ、マゼンタ本部だったんだ。また面倒な事になったねー。

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