マゼンタ第9部隊、現る
ドカーンッ!!山の中では色んな爆発音が発していた。アスールと青紫は激しい死闘を繰り広げ、それを見ていた他の奴らはただ見ていた。あの中に入るのは危険だと考えたからだ。
ルージュ「あの中に入るのはちょっと・・・」
グレーズ「あの人達はこんな奴らと戦っていたのか」
ヘルブラン「なんだか、少し尊敬します」
アスールは青紫の攻撃を防ぎ、青紫も得意の蛇で攻撃するもアスールが全て切り刻み、食いちぎった。
青紫「蛇を食いちぎるなんて、やっぱり尋常じゃないね」
アスール「蛇なんて小さい頃に蹴散らした事があるわよ!!」
青紫「そう言えばそうだったわね・・・ある意味強敵ね」
蛇に屈しない女子がいるとは思わなかった。ある意味天敵だと感じた。前にも私の毒に耐え抜いたから、抗体が絶対にあるはずだ。しかし、まだ一部の毒しか使ってないからやってみる価値はあると思う。
青紫「たしか、あんたは私の毒に一度耐え抜いた。しかし、今度は別の毒で勝負よ!!」
アスール「やってやろうじゃない!!どんな毒もすぐ耐えて見せるわ!!!」
青紫「ふーん、じゃあ、こういう思考はどう?」
すると青紫は髪から蛇を作り、それを発出させた。しかし、狙いはアスールではなかった。狙いは後ろにいた彼女達だった。
アスール「しまったっ!?」
青紫「ふはははっ!!私の毒は人を操るからね!!仲間事自滅しろ!!」
もちろん、4人も蛇が近づいている事には気づいた。しかし、不思議な事にみんな逃げようとはしない。むしろ、蛇が来る事を待っていたような気がした。やがて毒蛇が近づいてきて噛みつこうとした時、ルージュは指から炎を出して蛇を焼き殺した。グレーズとヘルブランは体を鉄や氷にして蛇の牙を防いだ。牙はひびが入り、バラバラになった。ブルーノは地面から壁を作り、蛇の猛攻を防いだ。蛇はそのまま圧死した。それを見ていた青紫は
「あ、やばい。こいつら尋常じゃない」
と嘆いていた。流石に毒攻撃はやめた方がいいと感じた。残る手は己の力だけだった。蛇を髪に戻して、袖から何かの薬品を取り出した。
青紫「もう分かったわよ。あんた達相手に手加減しちゃったわね!!なら、これでさらに強くなってやるわよ!!」
そう言うと、薬品を腕に差した。すると、何か悍ましいオーラを放ち始めた。今までとは違う雰囲気だった。しかし、それでもアスール達は怯えなかった。
アスール「面白くなってきたじゃない!!」
ルージュ「いいですわっ!!相手になってあげますわ!!」
ブルーノ「ヤッテヤルネ!!」
グレーズ「竜頭蛇尾みたいにならないといいわね!!」
ヘルブラン「冬眠しなさい」
アスール達と青紫の死闘は続いた。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
ブルトシュバイン「ガンガンガンガンッ!!」
琥珀「どうした!?もうへばってしまったか!?」
その頃、ノワール達とマゼンタはブルトシュバインと琥珀の攻撃に苦戦していた。どちらも遠距離攻撃系なので、なかなか近くには行けれない。琥珀の風刃攻撃にブルトシュバインのミサイルとガトリング。厄介すぎるコンビだった。
ノワール「なるほど、これはいいコンビだな」
ブラン「呑気に解説してる場合じゃないでしょっ!!」
神奈月「ミサイルでは私の能力は無効化できません!!」
ドナ「私に任せて!!」
するとドナは手から烈火状の炎を出した。ドナの能力、それは火炎守護神。名前の通り、火を出す事が出来る能力だ。ルージュと同じ能力でいいだろう。ドナは炎を弓状にして、2人に目掛けて射った。炎の矢はミサイルに当たるが、そのまま爆散していった。しかし、それでも障害物を片付けるには丁度良かった。その隙にブルトシュバインになんとかダメージを与える事は出来た。
ブルトシュバイン「ガンガン・・・ムラサキニキイロニシロ・・・ガンガン!!!」
ヴィオレ「やったー!!ロボ擬きにダメージを与えられた!!」
アマリージョ「ロボでも感電するんだ」
ブラン「よーし!!このままドーンと行くよ!!」
その頃、ヴェルデとノワールは琥珀と戦っていた。琥珀のパワーゴリ押しの攻撃に翻弄されるも、息のあったコンビネーションを活かして、相手どころかマゼンタも翻弄した。琥珀は調子に乗っていると思ったのか、どんどん手当たり次第に風刃を放った。壁や床、天井にも斬り後が残るぐらいの威力を放ったが、一度目の当たりにした自分達にとっては攻略済みだった。
琥珀「貴様ら!!!よくも、よくもふざけやがって!!"烈猛風虎"!!」
琥珀は風を集め出した。やがて風は次第に腕や体、尻尾に顔を形成し始め、ある動物に変わった。彼女のモチーフでありシンボルである虎に変わったのだ。体は大きな竜巻を削り取ったみたいな形で、口の中もしっかりと作られていた。
琥珀「これで終いにしてやる、やれっ!!」
彼女の一言と共に風の虎はノワール達に襲いかかった。いくら風とはいえ、切れ味は鋭そうだ。つまりはかまいたち状態。
ノワール「ヴェルデ、任せた」
ヴェルデ「ええっ!?私がやるのっ!?」
ノワール「いくら能力無効化の力があっても無傷にはいかない」
ヴェルデ「うー、分かったよー」
ヴェルデは渋々風を巻き起こす事にした。両手をかざして、その手から風を精製し始めて、次第に威力を高めていき、やがて竜巻状になった。
琥珀「ほう、貴様らもやるではないか。だが、私の風の方が上だ!!」
実際、ヴェルデが出した竜巻と琥珀が出した風の虎では、琥珀の方が押し切っていた。このままでは琥珀の風に押しつぶされて、みんな血を流してしまうだろう。しかし、それは想定内。ここからが正念場だ。琥珀が高笑いしている内にブランと葉月が近づいてきた。それに気づいた琥珀は爪から風刃を繰り出して、攻撃をし始めた。葉月もブランも武器で受け止め、そのまま攻撃を続けた。その隙にカレントもドナもやってきて、いつの間にか琥珀VS数人の戦いが始まった。
琥珀「ええいっ!!ちょこまかとっ!!」
カレント「おりゃーっ!!体が固けりゃ風刃も効かないわっ!!」
ブラン「やるー!!グレーズちゃんと同じなんだね♪♪」
ヴィオレ「でも、ヴェルデが危ないわね―そうだっ!!ノワール、あんたの出番よ!!」
ノワール「???」
アマリージョ「なるほど!!あなたにしか出来ない事があるわ!!」
ノワール「????」
訳が分からなかった。なんで僕の出番なのか・・・いや、嫌な予感がしてきた。そんな事を考えているとアマリージョとヴィオレは僕の腕を掴み、風虎の方へ投げ出した。やっぱりかーいっ!!!
ノワール「なっ!?」
アマリージョ「頑張ってーっ!!!」
ヴィオレ「あんたの死は無駄にしないわーっ!!」
そのまま風虎の方に投げ出されたノワールは風虎の中に入った。体内は風刃だらけで体中をスパスパと切っていった。しかし、実際にノワールが体内に入ったおかげで風虎の威力が少し弱まった。
琥珀「何っ!?馬鹿なっ!!!」
ヴェルデ「ノワールが風虎に入ったおかげで風の流れが鈍くなったんだ!!」
白鳳「な、なんでもありなんですね」
マゼンタは驚きつつもそのおかげで風虎は押し切れそうになり、その結果風虎はバラバラに崩れていき、やがて普通の風になっていった。
ブルトシュバイン「ガーーーーーンッ!!!!」
琥珀「何!?」
琥珀とブルトシュバインが驚愕している間にヴィオレとアマリージョは琥珀とブルトシュバインを掴んで、ヴェルデが繰り出した竜巻に向かって投げつけた。
琥珀「何ーっ!?」
ブルトシュバイン「ガンガン!?」
そのまま2人は竜巻を喰らってしまい、壁の方まで吹き飛ばされた。その頃、青紫も苦戦をしていた。
青紫「あー、やばいかも。早く逃げ出したいけど、回収しないといけないし」
アスール「水泳術!!この地面は水面に変わったわ!!」
青紫「それがどうしたの!!水面になろうが、何ともないわよっ!!」
アスール「水中でこのアスール様に敵う者なんていないわっ!!」
確かに、アスール基有川宝華は水泳部のリーダー的存在だからな。水ならお任せ、暮らし安心クラ◯アン、みたいな?
青紫「"妖蛇の追撃"」
アスール「スパイラルアターック!!!」
青紫とアスールの激しい戦いはまだ続いており、アスールは足元の水を青の三叉槍に、青紫は地面から大きな蛇を出して迎え討とうとした。アスールの水を大蛇の口が押さえ込み、両者一歩も引かない状況になっていた。その衝撃波は凄まじく、ありとあらゆる場所に亀裂が入る程だった。
青紫「いいねーっ!!あなたの事、ますます好きになったわっ!!最高の好敵手ね!!」
アスール「お褒めの言葉、サンキューッ!!バット、でも私も負けないわよー!!」
やがてフルパワーで戦うようになった2人。2人はお互いを認めつつ、互いに倒そうという意志が強く感じた。そして強大な威力がぶつかりあったせいか、突如大爆発が起こった。アスールも青紫も巻き添いを喰らい、辺りは眩しい光に包まれた。ドカーンッ!!と大きな爆発音も起こり、廃墟は一瞬にして更地になった。ノワール達はかろうじて逃げ出す事に成功したが、アスールと青紫、琥珀、ブルトシュバイン、ステルスドラゴンは取り残された。とはいえ、並大抵ではやられない奴らではあるから、杞憂だと思うが。
ブラン「・・・爆発したね」
ノワール「・・・したね」
アマリージョ「アスールちゃん・・・」
ブルーノ「ドウスルネ?」
ノワール「仕方がない。そう言う運命だったんだ。遺体を見つけたら、埋葬してあげよう」
葉月「お前ら、酷だな」
すると、更地から水が出始めた。やがてそれは手の形になり、ノワールの足元を掴んだ。
ルージュ「えええーっ!?」
グレーズ「きゃあぁぁぁぁぁぁーっ!!!!!怖いよー!!!!!!」
ヴィオレ「いや、これアスールちゃんじゃ・・・」
やがて体ができ、顔が出てきた。そう、アスールだった。爆発の直前に体を液体にして危機を回避したようだ。面白くない。
アスール「誰が死んだですってー!?私はまだ生きとるわ!!!!」
カレント「いや、ゾンビかアンデットの可能性は・・・」
アスール「誰が人外だ!?」
怒っているであろう、アスールは辺りに八つ当たりしていた。もう人外の領域を超えてると思う。アスールは暴れ止む事なく八つ当たりして、ブラン達が止めようとするも無駄だった。このままでは埒が開かない、バナナとプロテインで機嫌を直してもらうしか―すると、突如上から穴が開き、いきなり吸い込まれてしまった。ノワール達もマゼンタ達も一緒に吸い込まれた。
ブラン「またーっ!?」
ルージュ「またーって?」
葉月「全く、これはあいつだな」
ブラン達は困るも葉月達は知ってるみたいに呆れていた。そして辿り着いたのはある部屋だった。そこにはソファーや机、アンティークにカーペットが敷かれており、まるで洋館の一室みたいだった。
ヘルブラン「ここはどこ?」
ジャラゴン「ここって君達の家か?」
葉月「正解と不正解、と言った方がいいか?」
ヴェルデ「???」
ドナ「あ、来ましたよ」
突如ガチャッと扉が開く音がした。そこから5人の女性が現れた。4人の顔面偏差値は高く、つい見惚れてしまうぐらい美人だった。
???「ようこそ、マゼンタ第9部隊本部へ。急にお連れしてすみませんでした」
葉月「お前は・・・」
ノワール「・・・誰?」
???「私はマゼンタ第9部隊隊長"長月幸水と申します」
あ、マゼンタ本部だったんだ。また面倒な事になったねー。




