はじめての共同
ブラン「ええい!!体が硬い!!」
葉月「何っ!!貴様らも戦うつもりか!!」
葉月達が戦っている中、急に乱入したブラン達に戸惑った。みんなは他のマゼンタの応戦に入ったが、凶暴化したカオスを目に、みんなも苦戦していた。
ノワール「やれやれ」
ブラン「助けてー!!!」
すると、ノワールは手からバールを取り出して、ステルスドラゴンに襲い掛かった。バットを振るように腕を上げ、魔力を込めて顔面を思いっきり撃ち殴った。ステルスドラゴンは抵抗する間もなく遠くに飛ばされた。それを見た葉月達やブラン達は呆然とした。私達でも苦戦する相手を一撃で吹き飛ばした。しかも、たった1本のバールだけで。
葉月「な、なんだ、あの力は・・・?」
ブラン「私達が知りたい」
ステルスドラゴンもグオ、グオォォォ・・・と叫びながら、混乱していた。自分でも何をされたか分からなかったからだ。その後混乱が解け、自分を殴った元凶を発見した。ノワールを発見したステルスドラゴンは襲い掛かろうとしたが、それと同時にノワールはバールを用いて、ステルスドラゴンと戦った。ステルスドラゴンは舌を伸ばして戦い、それを受け流すようにバールで弾き返した。
ノワール「"ブラック・スピリット"」
ノワールは手を上げ、手の平から黒い魔力球を出した。それはステルスドラゴンに命中し、そのまま吹き飛んだ。怒ったステルスドラゴンは再び翼を羽ばたかせ、ノワールに襲い掛かろうとした。しかし、ノワールはじっとして動かず、ただ立っていた。それにいつの間にか、バールからフォークに変わっていた。あれで仕留めるつもりなのか、みんな半信半疑だった。そんな矢先、ノワールの丁度目の前に現れたステルスドラゴン。口を大きく開けて丸呑みしようとしたその時、ノワールは体を屈み、持っていたフォークを体に突き刺した。普通なら痛みはそんなに感じないと思うが、不思議な事にステルスドラゴンは痛み悶え始めた。たった小さなフォーク1本だけだ。フォークを刺した場所からは血も少し流れ始めた。
カレント「これが・・・ノワールの力?」
ヴィオレ「いや、まだほんの一部だ」
ステルスドラゴンに一撃を与えたノワールはフォークを今度は万年筆に変えた。これはつい最近知った事で文房具もやり方次第では武器にもなり得るようだ。瓦礫の中から現れたステルスドラゴンは大ダメージを負いながらもまだ動ける気力はあった。ただ、まだ怯んではいる。羽を広げようとしたその隙に、カレントとグレーズは一緒にステルスドラゴンの体に強力なパンチを与えた。お互い同じ力だから効果は倍にはなる。しかし、あんなに仲良かったっけ?
カレント「新入りだね?名前は?」
グレーズ「私はグレーズ。あなたは?」
カレント「私はマゼンタ第8部隊カレント・ルザミネ。あんたのパンチ、なかなかいいじゃない!」
グレーズ「そっちも同じ能力なのね」
なんか打ち解けてる?そう言えば、葉月以外の人は意外に馴れ初め始めてる。いや、葉月にはブランがいた。あれ?また1人?そして誰もいなくなった系?なんかあっちも馴れ初め始めてるし。
神奈月「私は神奈月黄美虎よ。あなた方は敵ですか?」
アスール「ちょっと待ってよっ!!尋問なら後で!!あ、私アスール」
ヴィオレ「私はヴィオレよ。あなたは丁度ノワールぐらいの年齢かしら?」
ブルーノ「私、ブルーノネ!!」
馴れ合うのはいいが、戦い忘れてない?ステルスドラゴンは腕を伸ばして、パンチしようとしてきたがドナとルージュが見事に蹴りを入れて弾き返した。
ドナ「私はドナ・マリー」
ルージュ「私はルージュですわ!!」
アマリージョ「アマリージョでーす!!」
2人に蹴られたステルスドラゴンは吹き飛ばされ、丁度背後に現れたヘルブランとヴェルデに今度は上から踏まれて地面に埋まった。
ヘルブラン「ヘルブランです!!さっき仲間になりました!!」
ヴェルデ「ヴェルデよ!!君は小さいけど大丈夫?」
白鳳「私は白鳳すもも!!私もマゼンタ隊員なのでこんな戦地でも大丈夫です!!」
みんな戦いながら楽しくしていた。まあ、問題ないならいいけど。その頃、ステルスドラゴンはフラフラしながらも立ち上がった。それを見た葉月は刀を抜き出し、構えの姿勢をとった。
葉月「秘剣南風月!!」
葉月は全力で走り出し、それに負けずとステルスドラゴンも舌を伸ばしたが葉月は最も簡単に舌を切り刻み、ステルスドラゴンの体に傷を負わせた。傷から大量の血が吹き出し、ステルスドラゴンは苦しみ出した。最初見た時よりは多少は強くなった気がした。ましてや体に傷をつけるほどに。
葉月「どうだ?この一撃は痛いだろ」
ステルスドラゴンは傷を負いながらも、まだ立てる気力はあった。舌は切り刻まれたので腕と尻尾を今度は伸ばし始めた。葉月はまた刀を構えようとするが、今度は後ろからブランが光の速度で駆け抜けた。
ブラン「ラピットスター!!」
ブランはヴァイス・デュランダルを手にして、ステルスドラゴンを斬りつけた。目にも見えない速さで尻尾と翼を斬り落とした。最早ただの巨大なカメレオンになったステルスドラゴンはそのままうつ伏せに倒れてしまった。その後、しばらく動かなくなった。
葉月「・・・倒したのか?」
ブラン「じゃない?」
巨大な敵を倒したノワールファミリーとマゼンタ。その後、不穏な空気が流れたがみんなその後も楽しそうに話していた。
白鳳「生存反応が弱まっています」
ブルーノ「オーッ!!動カナクナッタネ!!」
辺りは歓喜に満ちあぶれた。確かにブランは初めて戦った時よりは強くなった。まあ、うちの剣士達が鍛えているんだけどね。それでも素人ではない。しかし、何か気掛かりではある。何故、こんなカオスを送り込んだのか、何がしたいのか分からなかった。とにかくこれを回収すれば全て済む話だ。早速回収しようとした時、突然横から何者かからの攻撃がきた。すっと避けた後、壁にぶつかったがその後爆発した。まさかとは思うが、この魔力を前に感じた事がある。まさか、この世界に来るとは・・・。
葉月「!?誰だ!?」
ブラン「何っ!?」
流石にみんなも気づき始めた。魔力が感じる方を見ると、そこにはかつて戦った奴らが来ていた。黄色い虎、紫の蛇、そして青い猪。そう、十二神将の琥珀、青紫、ブルトシュバインが来たのだ!!さっきの攻撃はブルトシュバインのミサイルだったようだ。
青紫「やっほー!!また会っちゃったね!!」
ブルトシュバイン「ガンガン・・・アッタ・・・ガンガン!!」
琥珀「挨拶はどうでもいい。とっとと回収するぞ」
青紫とブルトシュバインは挨拶をしたが、琥珀はそれが気に入らなかったのか、挨拶をしなかった。とはいえ、奴らが来たという事は何かがある。回収って言ってたな。まさか、カオスを回収する気かっ!?
葉月「貴様ら、何者だ?」
青紫「あれ?そう言えば、新顔がたっくさ〜ん!!初めまして、青紫でーすっ!!一応グレゴリーですっ!!あ、こっちの無愛想にしてるのが琥珀ちゃん!!このロボ擬きはブルトシュバイン!!」
ブルトシュバイン「ガンガン・・・ロボモドキチガウ・・・ガンガン」
カレント「グレゴリーですって!?まさか、最近噂になってる?!」
アマリージョ「あちゃー、もう懲りたのかと思って油断しちゃった」
アスール「あの蛇女、まだ生きていたのね」
馴染みある人には憎き相手であろう。そもそも、彼女達とは一度戦って勝ったのかは分からないが、逃げたんで勝ったのかな?まあ、一度勝ったからな。でも、あまり刺激しない方がいい気がするのは僕だけ?そんな事を考えていると、悪い予感は的中するものだった。
葉月「どんな奴だろうと、敵ならば容赦しない!!覚悟しろ!!」
青紫「へー、そんな態度取るんだ?あ、あの時の世紀末覇者青ゴリラがいるじゃない?」
アスール「誰が世紀末覇者青ゴリラですって?分かったわよ、もう一度叩き潰してあげるわ!!」
ルージュ「ええーっ!?アスールさん!?」
アスールは青の三叉槍を取り出し、青紫に襲いかかった。しかし、青紫も抵抗しようと髪から蛇を形成してアスールの襲撃を止めた。お互い殺しの目をしており、仲介するには難しそうだった。その頃、ブルトシュバインも体中からミサイルを発射させ、マゼンタやノワールファミリーに向けて放ったのだ。さらに腕からガトリングを発射させたりと確実に彼女達を窮地に追い込んだ。
ブルーノ「アワワワワネッ!!!!」
ルージュ「もう嫌ーっ!!!」
グレーズ「ミサイルなんて卑怯よ!!」
ヘルブラン「こいつらなんなのっ!?」
みんな苦戦しているな。今僕は何をしてるかって?今、絶賛琥珀とカオスと戦っている。琥珀の強烈な拳を必死にかわしている。絶望と滅亡の剣は剣では防ぎきれないので、フライパンに変えて戦っている。フライパンは取手があるので持ちながら防げるし、硬いからちょっとやそっとでは傷がつかない。その隙にカオス兵を蹴散らしながら、琥珀と戦っていた。しかし、琥珀は何故か笑みを浮かべていた。何かあるのは間違いない。迂闊には手を出せないな。しかし、それを考えていない奴はいた。ブラン、ヴェルデ、アマリージョ、ヴィオレは真っ先に琥珀に襲いかかった。すると琥珀は爪を引っ掻くように手を動かした。一件何の行動をしているのか分からないが、ヴェルデはいち早くそれに気づいた。その瞬間、ヴェルデは風を使って竜巻を作った。ブラン達は突然の出来事に驚いた。
ブラン「どうしたの!?ヴェルデちゃん!?」
ヴィオレ「ヴェルデ!?」
ヴェルデ「みんな!!ここから先は行かないで!!」
みんなはヴェルデの言っていた意味に気づいた。ヴェルデが作った竜巻が一瞬にしてバラバラになったのだ。それを見たブラン達は一旦後ろに下がった。恐らく、これが琥珀の能力であるのは間違いなかった。
琥珀「ほう、貴様は風が読めるのか?」
ヴェルデ「風属性なんで」
琥珀「貴様の事、少しは見直したぞ。いいだろう、我が技を防いだ褒美に私の能力を教えてやろう。私の能力は"風立ちぬ"。見ての通り、風の刃を作る事が出来る」
琥珀が笑みを浮かべたのは、この力で敵を切り刻む事が出来るからか。一つ一つの威力は大きい。鉄ですら、豆腐のように切れてしまうだろう。これはフライパンでも防げない。
神奈月「だったら無効化されたらどうかしら!!」
すると後ろから神奈月が出てきて、琥珀に向けて走り出した。それを見た琥珀は
「ふ、貴様は命知らずのようだな。よかろう!!風立ちぬ!!」
と再び爪を引っ掻くようにして、風刃を繰り出した。しかし、神奈月は両手を構えて琥珀の風刃を受け止めた。普通なら切られてお終いだが、彼女は違う。受け止めた風刃は一瞬にして消えたのだ。
琥珀「何!?貴様、無効化する力を持っているのか!?」
神奈月「当たり!!私は心なき者どもという能力無効化の力を持っているわ!!」
琥珀「貴様っー!!!」
葉月「遅れて済まない!!次は貴様だな!!」
すると後ろから葉月、カレント、ドナが遅れて現れた。カオス兵は見事全滅だ。すると葉月は僕の方に振り返り
「ノワール!!今は貴様と手を組んでやる!!勘違いするな!!これが終われば次は貴様らだ!!」
と共同宣言をし始めた。確かにここで歪みあってもキリがない。ここは同じ敵を持つ者同士、仲良くした方がいいな。
ノワール「いいだろう。ただし、死なないでね」
葉月「誰に向かって言ってる、私はマゼンタ隊長葉月だ!!」
葉月は刀を、ノワールは絶望と滅亡の剣を剣状に戻して琥珀に向けて先端を突き出した。
葉月「マゼンタ第8部隊隊長、葉月桃樺だ」
ノワール「我が名はノワール。闇を愛し、闇を支配する者。貴様は我の糧になれ」
琥珀「いいだろう、全力でかかってこい!!」
こうして、ノワールファミリー&マゼンタVS十二神将の琥珀、青紫、ブルトシュバインの戦いが始まったのだ。その頃、ある集団が地球に来ていたのだが、その集団が現れるのはまだ先だった。




