神VSノワール&マゼンタ(5)
ドガーンッ!!!その頃、ブラン、神無月、秀玉はマスター・ドラモンと戦っていた。
マスター・ドラモン「"二頭龍・竜星斬っ"!!」
ブラン「"ホワイト・スピリット"!!!」
お互い力をぶつけ合い、能力を使い、武器を使って戦いを繰り広げていた。しかし、相手もそれなりの実力があるせいか、なかなか決着がつかない。
ブラン「う、魔力を使うと体が痛いっ!!」
秀玉「魔力の使いすぎで体に負荷が掛かっていますね」
神無月「つまり筋肉痛ね」
時間もない中、体力や魔力が削れるのは一大事である。ポーションもそんなに持ってなく、体を休ませながら戦うしかなかった。しかし、その結果が今の泥沼状態になっている。
秀玉「ここは何としてでも勝たなくては、"武装構成"」
秀玉の能力は体の一部を武器に変える能力。シンプルかつ最強である。
マスター・ドラモン「ぐ、体が・・・武器が・・・」
秀玉「これでしばらく動けません」
ブラン「畳み掛けるなら今ね」
神無月「よし、行くよ」
ブランと神奈月は武器を手に取り、全速力で駆け抜けた。体が痛いのを我慢して、しばらく動けないドラモンに一斉攻撃をしようとしていた。
ブラン「痛っ!!やっぱり痛くて走れないっ!!そもそも武器を持つ事すら苦痛っ!!」
神無月「私だって痛いんですからねっ!!いたたっ!!でも、いたた・・・絶対に、いたた・・・負ける訳には、いたた・・・」
ブラン「あ、いてて・・・なただ、いてて・・・って、いたた・・・無茶し、いたた・・・て、いたた・・・い、イタタターイッ!!!」
神無月「途中から何言ってるか、いたた・・・分からない、いたた・・・」
最早、戦う事は難しかった。やがて秀玉も魔力と体力の限界が近づき始め、次第に重力の威力馬弱くなりつつあった。これが解除されれば、ドラモンは再び暴れてしまう。回復役がいない今、絶対絶命な状況になっていった。そんな彼女達の状況に対し、実はドラモンも危機一髪ではあった。この所、体の様子がおかしいのだ。普段なら簡単に倒せる相手すら、こんなに苦戦しているのだ。
マスター・ドラモン(馬鹿な・・・力が入らない・・・それどころか、魔力が何故かなくなっていってる)
魔力が急激に減り始めた事に気づいた。彼女達との戦いではそんなに使ってない筈だが、何故か魔力がそり落とされる。このまま戦えば、自分も体力限界で倒れてしまう。その前にお互い、ケリをつけなければならなかった。
マスター・ドラモン「まだ、戦える筈だぞ・・・?それとも・・・もう怖気ついたのか?」
ブラン「まだよ、まだ、うぐっ・・・」
ブランは立とうとするも膝がガクガク震えて、膝をついてしまった。
マスター・ドラモン「どうした?自ら膝をつくなど、勝負を捨てた者だけがする事だぞ。自分はまだ戦えるぞ」
ブラン「そう言うあなたも膝、震えてるよ。あなたも限界なんじゃない?」
マスター・ドラモン「私は、ハァハァ・・・うぐっ!!!な、何なんだっ!?」
秀玉「相手の動きが止まったっ!?」
神夢月「何だか、苦しそう・・・何かあったの?」
マスター・ドラモン「うるさいっ!!"ドラゴニック・デストロイヤー"!!!」
ドラモンは口から炎のブレスを吐き出した。龍の形をしたブレスはブラン目掛けて放ったが、神無月が心なき者どもを使ってくれたおかげでブレスを打ち消した。やはり彼女の能力は最高だ。
マスター・ドラモン「やはり、厄介・・・」
神無月「次は何をする気っ!!」
マスター・ドラモン「うぐっ!!体が熱いっ!!痛いっ!!苦しいっ!!」
秀玉「な、何なんですかっ!?」
マスター・ドラモン「うぐ・・・うがあぁぁぁぁーっ!!!」
突如、ドラモンの体が黒く染まり始めた。体を中心に黒くなり始め、目付きも変わり始めた。グアァァァァーッと叫び始め、ただひたすら剣を振っていた。その様子はどこか暴れているが、どこか苦しんでいるようにも見えた。
ブラン「え?何が起こったの?」
神無月「暴走してる?」
秀玉「いや、何かの能力かもしれないわ。警戒を怠る事なく行きますわよっ!!」
秀玉は銃を片手にバンバンと撃ち始めたが、ドラモンは全て剣で薙ぎ払った。更にドラモンは斬撃波を次々と飛ばし、武器で防いでも防ぎきれないぐらいの力を出した。流石の神無月も能力を使うのを躊躇うぐらいだった。秀玉も盾を繰り出すも、盾には切り傷がつき始めた。それを見たブランは光の速さで2人を抱き抱えて、物陰に隠れた。突然姿を消したドラモンは混乱して、辺りを探し始めた。
秀玉「厄介ですわ」
ブラン「2人共、大丈夫?」
神無月「私は大丈夫・・・でも、私達で良かったわ」
確かに他の人には厳しすぎる相手だ。この敵を攻略するにはかなり難しい無理難題を突きつけられる。しかし・・・。
秀玉「それでも私達は負けませんわ。何か攻略法がある筈ですわ」
神無月「そうだね。私達が負けたら、市民に顔向け出来ないわ」
ブラン「私も協力するよっ!!同じ敵だし、それと、可愛く綺麗なあなた達を守る為なら、私は何だってやるわっ!!」
神無月「途中から趣旨が変わってない?」
マスター・ドラモン「グオォォォォォーッ!!」
秀玉「とにかく、あいつを倒しましょう」
物陰から出たブラン達は武器を手に取り、ドラモンに向かって駆け出した。それに気づいたドラモンも再び剣を振り払って、斬撃波を繰り出した。今度はブランを筆頭に進んでいき、斬撃波を難なくかわし始めた。元々光属性なので、斬られても光の粒子が体を再生して、斬撃波を足場にしながら進んで行った。あの時のドラモンなら何か対策を考えていたかもしれないが、今は暴走状態。ただただ攻撃をするだけの事しか考えていないようだ。今なら叩き込める、そう思ったブランは斬撃波を上手くかわした後、勢いよくドラモンに斬りつけた。その攻撃を喰らったドラモンは斬撃波を繰り出すのをやめ、ブランの連続攻撃をもろに喰らってしまった。
ブラン「今よっ!!」
その合図と共に神無月、秀玉は素早く駆けつけ、刀と剣に変えた腕で3人同時に斬りつけた。ドラモンは攻撃を受け続け、次第に剣を落としてしまった。そして、ブランのレイピアがドラモンの体に突き刺し、そのまま爆発したドラモンは遠くへ飛ばされてしまった。
マスター・ドラモン「う、ウガアァァァァッ!?」
ブラン「私達は絶対負けないわっ!!」
神無月「悪がある限り、私達が必ず現れるっ!!」
秀玉「そして、愛と平和と明日の未来の為に」
ブラン&神無月&秀玉「「「私達は諦めたりしないわっ!!!!!!」」」
3人は一斉に空高く飛び、片足を出した。その姿勢はキックのようでドラモン目掛けて足を出した。流石のドラモンも理解が追いつけないまま、ただ立ち尽くしてしまい、魔力の籠った3人のキックを全て喰らってしまった。
マスター・ドラモン「グガドバァァァァァッ!!!」
3人が着地したのと同時にドラモンは爆発してやられてしまった。ブラン達が確かめに行くと、そこには体中煙を出し、横たわって元の色に戻ったドラモンがいた。
ブラン「い〜やったーっ!!!」
神無月「やったわっ!!遂に幹部級を倒せたわっ!!」
秀玉「私も初めてですわっ!!こんな経験」
3人は互いに喜び合い、抱き合い、大はしゃぎだった。これは人生で最高に大変で嬉しい体験になっただろう。しばらく喜ぶと、再び武器を手に取った。
秀玉「さて、次は隊長達がいる場所へ行きますか」
ブラン「うん、急がないと」
神無月「私は準備大丈夫です」
3人はノワールと隊長達がいる場所まで急いで駆けつけた。
・・・パチッ。
マスター・ドラモン「う、うぐ・・・一体、何が起こっ・・・ぐ・・・」
その頃、ドラモンは目を覚ました。自分の身に何が起こったのか覚えていない。ただ、気づいたら体全身に痛みが走っているぐらいだ。それでも必死に立って何とか歩こうとしていた。
マスター・ドラモン「早く・・・グレマーズ様に・・・知らせな・・・ければ」
息も荒くなっている状態で体からは赤い血が出て、自身の剣もないまま、ドラモンは歩き出した。そんな時だった。急にあの違和感を感じ始めた。今度は強く、体が張り裂けそうなぐらい苦しかった。流石のドラモンも立っていられるのが辛いぐらいだった。
マスター・ドラモン「うぐ、う、ウガァァァァァァァァァァァァァーッ!!!!!!!!」
やがてドラモンの体から赤黒い液体が噴き出した。それは1箇所だけでなく、数箇所から同じものが噴き出している。次第に意識が段々と遠のくのを感じた。
マスター・ドラモン「グ、グレマーズ様ーっ!!!」
???「感謝するよ。君の体が媒体になったおかげだ」
マスター・ドラモン「やめろ・・・やめろーっ!!!」
ドラモンは再び倒れ始めた。体は出血から全身溶け始め、水溜りのようになった。そこからブクブクと泡を立てて、バジャーッと何かが飛び出た。それは以前、ドラモンの手により倒されたアートルムだった。
アートルム「あー、すっきりしたー。彼女達、中々やるね」
アートルムはその後、どこかへ行き始めた。こうしてグレマーズの配下であるケルベーロ、ユニコ、グリファ、ドラモンはノワール&マゼンタの集団により、倒されたのであった。
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ノワール「そうか、終わったか」
グレマーズ「何?」
ノワール「お前の配下、全て倒されたそうだ」
グレマーズ「何ですって?」
場所は再びグレマーズのいる場所。ノワールはスマホの電話から全て聞き出した。なので事実上、後はグレマーズだけと言う状態になった。背水の陣とはまさにこういうものか。
葉月「じゃあ、後は貴様を倒すだけかっ!!」
長月「さすが私の部隊。あ、もちろん葉月ちゃんとノワールのみんなもすごいわ」
グレマーズ「あの役立たず共がっ!!こうなったら、私直々に神罰を執行しましょうっ!!」
ジャラゴン「うん?その本、ロッソの地下にある禁書だな?そんな物に手をつけるとは、欲深い奴は身を滅ぼすぞ」
グレマーズ「黙れっ!!これから私が神になるのをただ見ていれば良いのですっ!!ふぐっ!!」
グレマーズは禁書を体内に埋め込んだ。禁書は徐々にグレマーズの体内に入っていき、黒い稲妻にオーラを放っていた。流石に苦しいのか、グレマーズは唸っていた。
グレマーズ「ふ、ふふふ。これで、私は神に、なれた・・・」
禁書を丸々体内に埋め込んだグレマーズは泣いていた。まるで神からの恵みを得たかのような、爽やかな笑顔だった。こんな顔の裏が世界を滅ぼそうとする神擬きとは到底思えない。
ケンちゃん「気をつけてくださいっ!!能力が上昇していますっ!!」
ノワール「いや、むしろ楽しくなっただけだ」
葉月「協力は今回だけだっ!!」
長月「今度は本気、出させてもらうわっ!!」
グレマーズ「あなた方の判決を下します、有罪ですっ!!そして、執行猶予なしの死刑ですっ!!」
こうして、神VS人間&怪物という、前代未聞の出来事が起こった。果たして、ノワール達は神を倒せるのかっ!!次回に続くのであったっ!!!




