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第九十九話 金塊でやる気を出させる

 ベティが負けるはずもないが、万が一に備えて地上戦力は置いていく。サァベルだけは、俺の護衛だからと、ごねたので連れてきた。


 「ベティ、面倒だろうが頼む」

 「大丈夫じゃ。任せるがいい」


 笑顔でベティは返事をしながら、人間より少し大きいゴーレムを二千体ほど作り上げた。なんか、凄く強そうだ。


 集まった500人ほどの冒険者や、2000人くらいの連合軍兵士も、突然出現したゴーレム兵団に驚いている。


 「兵士、冒険者の諸君。これからアンデッドの大軍が来るが、我がゴーレム軍団が大ダメージを与える。諸君はトドメを刺すだけでいい。楽に報奨金を稼ぐチャンスだぞ!」


 ベティがそう言うと、とくに冒険者からは大歓声が上がった。でも冒険者や兵士には陽動を頼んで、大地の奥底に埋める予定だったじゃないか。


 「自分の国くらい、自分達で守らせた方が良いと思ったのじゃ。敵を引っ張ってくるだけでは、戦う実感が無いじゃろ?」


 ここの指揮は任せたから、好きにやれば良いと思うけども、アンデッドを倒したら報奨金を出すなんてギルドは約束をしてるのか?


 そんなことを心配してたら、案の定ギルドの長が来て猛烈なクレームを入れてきた。ちなみに兵士側の将軍は来てない。

 兵士は給料だから、ベティが何を言っても関係無いと思ってるようだ。だから冒険者だけが盛り上がってたんだな。


 「報奨金なんて言い出したからには、あんたが出してくれるんだろうな!?」


 ベティはギルド長の剣幕に押されていたが、逆ギレして「出してやるわ!!」と怒鳴り返した。

 そしてスキルを使って金塊や宝石などを、ドサドサと積み上げた。


 「これを見ろ!! ケチなギルドに代わって、ワシが出してやる。

 下級アンデッドを倒したら、一体につき金貨一枚相当の金をやる。

 中級なら五枚、上級なら十枚じゃ。

 中級、上級の場合、一人では倒せぬ。

 故にチーム組んで倒せ。

 安心せよ、チームで倒しても、チームに何枚なんてケチな事は言わぬ。

 各個人に規定枚数分の金を渡すのじゃ!」


 山のような金塊と宝石を見て、冒険者の士気は最高になった。ベティは兵士達を見ると、大声で説明を開始する。


 「兵士諸君。兵士諸君には、ワシから参戦した事に礼として、金貨二十枚を渡すと約束するのじゃ!!

 兵士諸君には、窮地に陥った冒険者を助けてもらいたい。後方の本陣まで連れてくるか、ワシの部下の蜂っ子に引き渡した時点で、金貨五枚相当の金を渡そう。

 冒険者が中級、上級のアンデッドと戦っていて窮地に陥った場合、助太刀して勝てば規定枚数分の金を渡すのじゃ!!」


 自分達も稼げると分かった兵士の士気も爆上がりした。ベティは、そんな冒険者や兵士に、金に目が眩んで命令を無視した奴は、金の引き渡しは無効にすると、太い釘を刺す事も忘れなかった。


 しかしまぁ、こんな札束で横面を引っ叩くような戦争は、ベティしか出来ないよなぁ。


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