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第七十七話 増築完了

 10日ほど経過して無事に増築は完了した。従来の甲板だった部分は新たな部屋へと生まれ変わった。


 新しい甲板部分にも部屋は設けられており、そちらは大部屋になっている。オークとの戦いで保護した女性などは、今後はこの部屋に寝泊まりさせる事になるだろう。


そしてキーラがニコニコしながらお披露目したのが、第三部隊の12名だ。最初に生まれたのが働き蜂、次が兵隊蜂だった。


 「今回、誕生したのは騎士蜂でーす!」


 キーラが高らかに発表した。

 その戦闘能力は一人で兵隊蜂っ子の10人分なんだとか。本当に凄いな。こいつらに戦乙女の名前を与えようじゃないか。


 第三部隊 ヴァルキリーズ

 ブリュンヒルド

 ラーズグリーズ

 ランドグリーズ

 レギンレイヴ 

 シグルドリーヴァ

 シグルーン

 エルルーン

 オルトリンデ

 ヴァルトラウテ

 シュヴァルトライテ

 ジークルーネ

 ロスヴァイセ


 全員、これまた美少女揃いで、人生がまた楽しくなりそうだ。


 でも、これまで頑張ってくれた兵隊蜂っ子の価値が下がるわけではない。


 そこは繰り返し言っておこう。

 全員が俺の大事な家族なのだと周知しよう。


 「家の増築も出来た。

 これで更なる仲間の増員にも対応できるな。

 そして明日。

 人魚の村へ行くぞ。

 彼女達が仲間になるか、取引相手になるか

 あるいは敵になるかもしれないが

 全員の頑張りを期待するからな

 だが今日はお祝いだ!」


 わ〜っと歓声が上がる。


 空飛ぶ家を久しぶりに上空100メートルに上昇させて、大いに盛り上がった。俺は建築で苦労した働き蜂の蜂っ子達に感謝のハグをしてまわる。


 蜂っ子達もキャーキャー言いながら抱きついてきた。全員可愛くて仕方ない。


 キーラを見かけて声をかけた。


 「今回の娘達は私の最高傑作ね!」

 「違うと思うよ」

 「なによ〜」

 「キーラの娘達は全員が最高傑作だ。ハズレ無しで、さすがキーラだよ」

 「そんな褒めても何も出ないわよぅ」


 まわりにいた蜂っ子達も最高傑作と呼ばれて喜んでた。次々に俺に抱きついてくるのを、抱き返して頭を撫でていく。


 「キーラは頑張ってくれたから、しばらくは体を休めてくれよ」

 「分かったわ。ありがとう」


 サァベルがリルと一緒にいたので近くにいくと、リルが尻尾を振って抱きついてきた。耳の後ろをかいてやりながら、サァベルを見る。


 「やはり私も貴方の最高傑作を産みたいですわよ。愛情マシマシですのよ?」

 

 昔、食ったラーメンの背脂じゃないんだから。どこで覚えたんだ、その言い方は。


 サァベルがピタリと寄り添って、尻尾で俺の体を抱きしめてくる。俺を潤んだ瞳で見つめてくるので、思わず口づけをした。


 「そんなに待たせないから。いつかミニサァベルをたくさん産んでもらうから。もう少し待ってくれるか?」

 

 獣耳に囁いた。真っ赤になったサァベルは何回も頷いている。うん、もう覚悟は決めた。俺はそのうちパパになるのだ。


 真っ赤になったサァベルをリルに任せて、歩き回るとライムとスライム娘を見つけた。


 「フェイロン。家を増築した分、働くスライムを増やすけど、いいかな?」

 「構わないよ。それよりスライムの使い方なんだけどね」

 「新しいアイデアかしら?」


 他のスライム娘も興味深々で俺を見つめてる。


 「さっきサァベルに、子供が欲しいって言われて閃いたんだよ。スライムを赤ちゃんのオムツに使えないか?ウンチしても、オシッコしてもスライムが消化するから清潔安心だろ?」


 これはスライム娘の間でも意見が分かれた。下手をすると赤ちゃんを食べてしまうのでは、と懸念の声が上がった。

 ライムは人間との共同生活が長いスライムなら大丈夫と判断をした。それなら空飛ぶ家の古参スライムに任せるか。

 

 新しいスライムの運用方法も大丈夫そうで安心した。

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