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第十七話 草原の村

感想、ブックマーク登録、ポイント評価して下さった皆様、ありがとうございます。


小説家になろう史上、最弱な主人公を

よろしくお願いします。

 丘の上から草原を見て、緑の大海原と思い感動したものだが、今思い出すと町ってあったかな?


 無かったような気がするんだよ。

 いや、野宿だって構わないんだけどね。


 草原を歩くこと数時間、たくさんテントがある所へ来た。テントと言っても、前の世界のキャンプ場にあるやつじゃなくて、テレビで見たモンゴルにあるような移動式の家、テント、なんて名前だったか。


 馬に乗った子供達が、羊や馬をテントへ連れて帰ってきた。羊も馬も柵が無いのに大人しくしているので感心してると、オルソンが教えてくれた。


 「夜はバンデットウルフが襲ってくると知ってるんだ。だから、安全な人間のところへ帰ってきて大人しくしてるんだよ」

 「頭が良いんだな。ユニコーンはどう対処してるんだ?」

 「見てくれは角がある馬だけど、狼なんざ蹴散らすくらい強い。魔法も使えるし、狼くらいじゃ敵にもならない」


 じゃあ狼がいるからってのは、最近姿を見せない理由にはならないか。


 「ここは草原でも都市に近いし、ユニコーンの出現率は低いわよ」


 と、エルフィン。

 どういうことなんだ?


 「何故か知らないけど、ユニコーンは東に行くほど、よく現れるのよ」


 この辺では20〜30年に1回くらいで、草原の国の最も東の地域では数年に1回くらいの割合で現れるそうだ。

 

 なるほど。

 

 では、さらに東へ向かう事になるんだな。


 「そうね、でも今日はこの村で、ゆっくりと休みましょう」


 と、聞き流すところだったけど、ここって村なのかよ。確かにテントの数は凄く多かったけど。


 「草原の国では一ヶ所に定住してる人達もいるけれど、村ごと移住する人達もいるのよ。その代表が牧畜を生業としてる人達ね。エサとなる草が無くなると移動するわけよ」


 エルフィンは楽しそうな顔で教えてくれる。


 可愛いなぁ


 初対面の印象では無表情で、とっつき難いなーと思ってた。ほら、エルフって種族的に高飛車で高慢ちきな種族じゃん?


 でも、この子。あ、エルフだから実際は年齢三桁くらい、あるのかな。


 ま、いっか。


 エルフィンはアース・クロニクル・オンラインで遊んだ仲間と同じタイプだ。あいつらは特定の分野で舌を巻くほど詳しいんだよな。

 それで、その知識を惜し気もなく教えてくれるんだよ。ありがたかったなぁ。


 この世界でネットが使えりゃ、色々な事を相談したかったよな。リアルでは弁護士とか看護師とか、建築関係の仕事してる奴もいたし、自衛隊やSEもいたよな。


 まぁ、ゲーム内では全員愛すべきバカどもだったけどさ。


 世界は違えどエルフィンは、あいつらと同種の仲間だ。エルフィンは良い奴だ。とても気に入った。


 こうなると、俺のパートナーにも、色々な知識を持った奴が欲しいけれど、どんなモンスターが良いんだろうか。

 そういえばアース・クロニクル・オンラインでは本のモンスターがいたっけ。

 あんなのを仲間にしたら博学なパートナーになるかもしれないが、この世界にいるかな。



 この村は宿が無い代わりに、テントを借りる事が出来る。借りたテントの中は広くて、10〜15人くらいでも十分な広さがあった。


 なので、雑魚寝して目を開けたら、女の子の寝顔が目の前に!?

 みたいな事は無さそうで、とても残念。

 

 そういや、この村ってばテント生活だから、煮炊きは外でやるし、トイレも外。

 しかもトイレって、地面に穴掘って、その周りを見えないように囲むだけなんだよね。


 一応、テントから少し離れちゃいるけど、臭いし虫がね。都市でやったみたいに、スライム入れたらって、村長さんに勧めたんだよ。


 そしたら、ある程度ブツが溜まったら埋めて、草原の肥料とするんだって。だからスライム入れて処理するのはダメだって断られた。


 なんだかなー

 

 馬や羊がさ、草を食いながらボタボタ落としてんだから、それで十分じゃんって思うんだけど。


 朝、お尻に虫がくっついて絶叫してるのを聞いて、申し訳ないが笑ってしまった。


 「なれていくのね。自分でもわかるわ」


 とか呟いてるのを聞いた時、死ぬかと思うくらい笑って、怪訝な顔されてしまった。

読んで下さって、ありがとうございました。

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