第十四話 サァベルの能力
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あれから半月くらい、スライムを捕獲しては町に連れ帰って、トイレに放り込み、下水に放り込みを繰り返して、飽きてきた頃。
ようやく、仕事は終わった。
あとはギルドや下町の人間に任せれば良い。
同じ事の繰り返しって、慣れると楽なんだけど、それが飽きたと感じると辛くなるよな。
お金が無かった頃は生きていく為に、大歓迎でやったろうけど、今の自分は持ってるからね。
飽きて苦痛に感じた時に、ライム一人に任せちゃおうかとも思ったんだ。いや、実際にライムに任せるって言ったんだ。
そしたら、俺の服をギュッと掴んで、絶望した表情で首を横に振ってイヤがるんだもんな。
でも、それも過去の話だ。
次は何をやろうかとワクワクするじゃないか。
「そんな訳で、サァベルの能力を確認だ!」
「いまさら?」
「構いませんわよ」
ライム、いまさらって言うな。
ずっとスライム案件で、それどころじゃなかっただろ。
サァベルといえば、人前でネコみたいな懐き方はしなくなった。人間はやらないと学んだらしい。
だが、夜中に俺のベッドに潜り込んでくるのは、やめてくれない。
もちろん、これは性的な意味では無い。ネコ的な意味で入ってくるのだ。初めてやられた時は死ぬほど驚いた。
昔、飼ってたネコと布団で一緒に寝た夢を見たんだ。とても性格の優しい良いネコだった。そいつが甘えてきたから抱きしめたんだけど、なんかサイズが半端なくデカイわけ。
寝ぼけながらネコの体を弄ったら、虎サイズにデカイから、驚いて目を覚ましたらサァベルが隣で寝てたと。
何度言っても止めてくれない。
そして寝惚けてサァベルの巨乳に顔を埋めて寝てたり、その巨乳を揉んでたり、ラッキーエッチに未練があって、俺も本気で拒絶できないんだ。
これが若さ故の未熟、なのか。
最近では
「二人は一緒に寝てるのに、私一人が仲間外れで寂しい」
と、ライムが言うので三人で寝てるけど、狭くて大変だ。しかも他人には愚痴れない。
「美少女二人と一緒に寝てるけど狭くて辛いんだ」
と、ほざく奴がいたら、間違いなくぶっ殺す。
そんなわけで俺の野望に新たな目標が出来た。
大勢が寝れる寝室を持つ NEW
さて、目標を設定したところで、サァベルの能力確認だが・・・
・加速
・剣牙弾(遠距離攻撃)
・剣爪斬(近距離攻撃)
・猛獣乱撃
これは、アレだね。
格闘ゲームのベーシックなキャラ的な?
リューとかリョーとか。
つまり、サァベルに前衛を任せる。これが正解だろう。サァベルが派手に攻撃してる間に、俺がチクリと刺せばオッケーだな。
はやく、指図するだけになりたい。
あの国民的RPGゲームのように、ガンガンいこうぜ! とか言いたい。
アース・クロニクル・オンラインが懐かしいぜ。100人ものパートナーで、火力にモノを言わせて戦った日々が。
ちなみに、課金して装備に金をかけまくったプレイヤーの火力は、ソロでも俺の軍団を一撃で粉砕するほど強いんだけどね。
でも、全然うらやましくない。強がりじゃなくて本気で思う。
だって噂じゃ国産自動車メーカーのフルオプションの高級車が買えるくらいの金をかけたって聞くし。
俺は異世界の、このリアルで!
アース・クロニクル・オンラインの俺を超えてみせるのだ!!
「うるさいぞ。何をやってんだ?」
ドアを開けてギルマスが声をかけてきた。何故ギルマスがいるかと言えば、ここがギルドの会議室だからだ。その一つを借りてサァベルの能力を確認してたんだ。
「サァベルの能力を見てました」
「あぁ、どうせ近接戦闘系だろ?」
なぜ、それを!?
我が軍の重要機密なのに!!
「元猛獣なんだから分かるに決まってんだろ」
「そりゃ、そうですね」
「他の会議室も使ってるから静かにな」
そう言ってギルマスはドアを閉めようとしたのだが、何かを思い出したのか、またドアを開く。
「そうだ、お前らも参加しないか?」
頭数が足りないんだよ、とギルマスが頭を掻きながら言った。
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