表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
100/139

第百話 蹂躙

 俺達は連合軍指揮官や、ギルド長と近隣の地図を広げて、最終的な決戦の場所を割り出した。


 指揮官やギルド長の意見では、アンデッド軍団は平地や街道を通るとの事だった。理由を聞いたら、世界樹に至るまでの深い森の中をチンタラ歩いてたら、肉食獣や魔獣のエサになるからだそうだ。


 それを踏まえて、ここで迎え撃つしかないって場所があったので、そこに本陣を張った。その事について、俺に異論は無い。


 素人が口出しても、ろくな事がないしね。それは異世界だろうが、元の世界だろうが同じだと思う。


 ここは任せて、敵の大将首を取りに行こうと思ったけど、見届けてから行けと連合軍の指揮官に言われたので、従う事にした。


 残る以上は天使や戦闘用蜂っ子を参戦させようかと思ったが、ギルド長に止められた。報酬を横取りされたと思われるからと。


 ならば、いよいよ不味い状態になるまでは、待つ事にするか。


 しばし待つ事、数時間。


 我が家の蜂っ子による偵察で、ほとんどリアルタイムと言っても良いほどに、アンデッド軍団の現在位置を把握出来ていた。


 そして、ついにアンデッド軍団が見えてくる。やっぱり見てくれが気色悪い。どれだけ強くなっても、いきなり出会うと驚くとかラノベのヒロインが言ってた。


 俺もその通りだと思う。


 ザンザンザンと500体のゴーレムが前に進んでいく。所定の位置に到着すると、剛腕を振り回し始めた。

 命中するとアンデッドの肉体が弾け飛ぶ。グチャア、ビチャアと音がして、肉片が飛び散っているのが、俺の位置からも見える。


 あれが生きてる人間じゃなくて、本当に良かったと心から思う。残りの1500体も順次配置について、猛烈な戦いぶりを見せる。


 「おいおい! 俺達が倒すぶんが無くなるじゃねーか!!」


 そんな冗談を飛ばす冒険者もいて、それを聞いた周囲の者達も笑っていた。だがゴーレムにより、かなりの数のアンデッドを倒したが、それを上回る数のアンデッドが突破してきた。


 「来たぞ! 負けんじゃねーぞ!」


 倒した敵はギルドカードに記録されていく。一人で倒そうが複数で倒そうが、金はもらえるので全員が協力して楽に倒す事に集中してる。


 これが半端にケチ臭い事を言ってたら、横殴りするなとオンラインRPGのような喧嘩が始まったかもしれない。


 さすが太っ腹のベティ先生だ。


 スケルトンやゾンビを冒険者がさくさく倒していたが、だんだんと強い奴が混ざってきた。グールや武装したスケルトンウォリアーは強く、一体を倒すのに必要な時間は増えた。

 そしてレッサーヴァンパイアにリッチなどの強敵が混ざりはじめると、死傷者が増えてきた。


 「上級アンデッドが来たぞ! 稼ぐチャンスだぜ!!」


 仲間を鼓舞する冒険者もいたが、それはもはや少数派で、兵士に後方へ運ばれる者が増えた。これは大変な事だったが、運ぶ兵士達には余裕もあって頼もしい限りである。


 冒険者も兵士も疲労困憊の状況下で、蜂っ子と天使の出番が来た。ベティに言って、こいつらにも報酬金を出す事にした。

 空飛ぶ島は広いから個室を与えてやれるし、部屋には色々と飾りたいだろうと思ったからだ。


 全員がキラキラした目で俺を見ている。


 よしよし、やる気十分だな。そして殺る気十分でもあるな。


 「構え!!」


 俺の声と共に、全員が両手を前に出す。


 「撃てッ!!」


 各員が一斉に両手の平から魔力弾を撃ち放った。本陣近くまで迫ってきたレッサーヴァンパイアなどは、全身に五発も命中しており、堪らずに灰になってゆく。

 この後、魔力の続く限り連射してアンデッド軍団を殲滅したのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ