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プロローグ

 純白のドレスに身を包み、幸せを分かち合う。そして、永遠を誓う儀式……乙女なら誰

しもが憧れるジューンブライド。ここ、オセロニア界でもその季節はやってきた。お手伝

いからのまさかの参加する者や、試着に余念のない者、はたまたごちそうに夢中になる者

様々だ。

 今日はそんな者達が集う会場をのぞいてみよう。幸せになれるものは果たしているのだ

ろうか……



 アドラメレク

 魔界にいるのにも少し退屈をしていたアドラ。ぷらっと立ち寄った人間界。あてはもち

ろんない。宛てもなくただぷらっと歩いていた。そう……ぷらっと。

「相変わらず人間界って静かよね。あっちとは大違いだわ……ん?なにこれ」

 目に留まった看板をじーっと見ると、そこには「ミス花嫁コンテスト」と書かれていた。

「ミス花嫁コンテスト?……なぁにそれ、楽しそうじゃない。決めた!参加して1番とっ

てやるんだから!」

にやりと笑うアドラは早速会場へと向かった。ウキウキから自然に足早になり、通行人

にぶつかりそうになるもお構いなし。目的地はミス花嫁コンテスト会場のみだ。



 ベルゼブブ

 何か良い土産物はないか……そう思って出てきたはいいが、着いた先は人間界。人間界

は全くと言っていいほど土地勘も知識もない。なぜここに来てしまったのだろうとベルゼ本人も首を傾げてしまう。とぼとぼと歩くベルゼの目の前にこんな看板があった。

「ミス花嫁コンテスト」

 ミス花嫁コンテスト……聞きなれない言葉だが、花嫁と口にした時、かすかに頬が暑く

なったのに気が付いた。

「花嫁コンテストか。……あの御方の為なら。まだ参加は間に合うだろうか」

 看板の脇にあったチラシを頼りにベルゼは会場へと向かう。

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