第3話 兄の悩み
再会の直後
再会の直後、3人は同じ席にいた。
タクミ「なんで桜嶺にいるの?お父さんは入学させるなと言ってたらしいし。」
タクヤ「どうしても桜嶺に行きたかったから。」
マユ「二人は兄弟なのですか?」
タクミ「あぁ生き別れた兄弟だよ。8年前にね。」
マユ「親が離婚したから?」
タクヤ「あぁ、村主タクヤ。俺の旧名だよ。俺が2歳の頃にタクミは生まれた。そこから幸せな生活を送っていた。11歳の頃俺は車に撥ねられ、重傷を負った。手術になると聞いて血液型を知る必要があった。検査をしたところ、B型だった。両親は頭を抱えたらしい。両親はA型なのにB型だった。手術は成功し、一命を取り留めた。
そこから喧嘩になり、結局はお母さんが不倫を認めた。離婚していまに至る。」
マユ「いいよね、両親を知れて。私なんて記憶がある時にはお母さんだけだから。」
いきなりの言葉に黙り込む2人。
その後色々あり生き別れた兄弟は連絡先を交換した。
それから大学で会うようになりサークルも同じピックルボールに入った。
数日後。二人で食堂にいた時タクヤはある悩みを打ち明けた。
タクヤ「実は母さんのことで相談が。実は再婚しようとしていて。」
タクミ「それがなに?俺には関係ないことだよ。」
タクヤ「やっぱそうなるよな。すまんないきなり。」
タクミ「いいよ。あとお父さんに相談しても無駄だと思うよ。」
タクミは言い切り食堂を去っていった。
二人ともなんで両親が離婚したのかは知っている。しかしタクヤの本当の父親は誰なのかは親しか知らない。
タクミは食堂から出ていったあとマユと合流した。
マユ「どうしたのですか、そんな不機嫌な顔をして。」
タクミ「ちょっと色々あって。」
マユ「お兄さんからなんか言われた?」
タクミ「母さんのこと言われて、ちょっと頭にきて。」
マユ「お父さんに相談してみたら?」
タクミ「いいよ。またショック受けるかもしれないから。」
離婚をするとなって一番ショック受けたのはダイスケだった。
その後もその話になったが詳しくは語らなかった。
妻子だけが知らない事実
8年前。元妻の不倫が発覚し、ダイスケは探偵に真実確認の依頼をした。
結果は不倫は事実であり、その相手はある製薬会社の社長の息子だと判明した。
その結果を受けほとんどの人はすぐに慰謝料を請求するだろう。しかし、
ダイスケはそんなことはしなかった。それとその真実を誰にも伝えなかった。
元妻や両親、義両親に息子たちにも伝えなかった。
それが今明らかになろうとしている。




