いともあっさりと
リオルの願い。
死ぬことが人生の目標。
不死だと思われるほどの命を使い尽くすこと。
元は、この多大なる命を使って世界平和を目論んでいたのだが、最愛の人すら守れない自分に絶望して諦めた。
リオルはその人に会うのに10000年以上かかっており、心は複雑なパズルのように砕けており、それが一度完成してしまったがために、2回目にバラバラになった時は組み立てがほぼ不可能な程壊れてしまった。
そしてやけくそで、人類を滅ぼそうとし、赤の宝玉を作った。
そして、リオルの妻が存命中に作られた緑の宝玉には、リオルが触れた者に一瞬で致死毒を食らわせるための紫の宝玉が新たに作られて、同一化された。
青の宝玉は、リオルの妻が存命中に作られ、リオルが友達を助けるために作った者であり、野心であっても本心であってもこのくらいの苦痛は覚悟しろよと、友達を諌めることも目的として作られたものだ。
橙の宝玉は、どんな願いであってもそれが強く願われたものなら叶うべきだと言う意志のもと造られたものだ。
黄の宝玉は、リオルがバラバラな心のまま生活するのに慣れてしまった頃に作られたもので、見つけられたらいいことあるよと言うレクリエーション的な目的を持って造られたものだ。
藍の宝玉は、こういうのあったら、幸せそうな人が増えるんじゃないのかなぁと考えて造られたものだ。
赤は人類を抹殺するために造られ。
橙は人の夢を叶えるために作られ。
黄は人と楽しむために造られ。
緑はどんな人でも救うために造られ。
青はその人の覚悟を知るために造られ。
藍は深夜テンションで造られ。
紫は好きな人との思い出に誰にも触れさせたくなかったために造られ。
虹色にしたのは、リオルの妻と娘がとても好きなものだったからだ。
そしてリオルは、その虹色の宝玉を自ら作った鈍刀の鞘に嵌め込むために集めていたのだ。
使うことなく、観賞用としておいておくつもりだった。
だが、『否定』、『拒絶』、『罰』の3人と戦うにあたって、その7色の宝玉の力を使って、
完敗した。
1分も持たず負けた。
攻撃することを拒絶され。
能力を使うことを否定され。
自分が死んだ時に笑って不謹慎だと罰を食らった。
手も足も、能力さえも出すことができずに、ただただつったったまま負けた。
先手必勝を体現していた者たちからの集中口撃には勝てなかった。
「それでは、買ったらなんでも一つ言うことを聞いてくれるんでしたよね」
リオルが頷く。
「なら生きてください」
面倒だなぁ
「私は師匠の、リオルさんのことが好きなので、リオルさんの奥さんの気持ちがなんとなく、10%くらい分かります」
ほぼわかってないじゃん。
「茶々をいれないでください」
なら否定か拒絶すればいいのに。
「うるさいですね、とにかくわかるので、きっとリオルさんの奥さんは、リオルさんに死んでほしくないと思いますよ。それに新しい恋もしてくれって」
最後のは欲望じゃないの?
「バレましたか」
バレるよ、君が舌を出すの可愛いね。
「仲間に教えてもらいました」
あのシスターちゃん?
「いいえ、お空に旅立った仲間です」
そういや君も、2年前の仲間1ヶ月前に殺されてたっけ、そこの拒絶君に。
「そうですね。でも許しましたよ私は、それで仲間から何を言われても、私の仲間にしたから、手を出すなら容赦はしないよって言うんです」
そうかいそうかい、そりゃいいことだ。昔死んだ人のことなんてさっさと忘れるべきだね。
「何十兆年も忘れられない人がいる人に言われたくありませんね」
ちげぇねぇ。
「あっまだ寝ててくださいよ、死なれたら困ります」
僕が死ぬ運命を否定してるんだろ?今。なら大丈夫じゃん。
「それでも心配になるところは心配になるんですよ」
そっかそっか。
「どこに行くんですか?」
墓参りだよ。
「さてと、あと一回。世界救うために頑張るかな」
荒廃した世界の中で、右手に7色の宝石が飾られている鞘に収まった剣を持ち、昔妻からもらって大事に保存していたミサンガをつけている腕を見て、ポツリと僕は呟いた
残機は残り、5。
四部構成にしまーす。
理由は一章一章で主人公が変わるからです。
次のタイトルは『妖異変超』主人公は4人、妖怪たちの王妖魔王、変異体と呼ばれる物体や生物たちの王変異王、偉業と呼ばれる化け物どもを狩る異形狩りの1番部隊隊長、虹と言う超能力者軍団(ほとんど遊んでるだけの組織)のリーダーの4人が主人公です。
楽しんでくれると嬉しいです。
ちなみに三部は学校の1クラスが異世界に行って、四部ではリオル並みの化け物が3体だけ敵として出てきます。
ネタバレですね。




