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オチなし奇妙な物語  作者: 活動寫眞
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封筒


封筒が届いた。


表には僕の住所。裏には何も書かれていない。

奇妙に思いながらも中を開けてみると、一本のビデオテープが入っていた。


お化けが怖いくせにホラー映画や夏の怪談番組を見てしまう。

見終われば妙に部屋の空気が変わったように感じ部屋の隅が気になったり

夜のトイレが怖かったり、一人で意味のない声だし確認、風呂で頭を洗うのが早くなる。

少しでも視界を広く保ちたい。それでも好奇心には勝てない僕。

まさに怖いもの見たさだった。


ビデオを再生してみた。


中古で貰ったテレビとビデオデッキ。

デッキからは不気味な機械音、テレビも映りが良くない、荒れている。

ビデオが再生されたが、ブレている画面では何がなんだか分からない。

機械を直すのは今も昔も同じ、


バンッ!


テレビの横を叩いてみる。

その効果があり、画面がどうにか落ち着き映る。

そこには一人の女性が映っていた。


卓袱台か?何かにビデオを乗せて撮影しているのだろう。

女性は正座してこっちを見ている。

話しているようにも見えるが何を言ってるか分からない。


どうやら音声までも壊れたか・・・

テレビとデッキくらいは今度買い直そう。

そう思い、もう一度


バンッ!


すると音声が先に鮮明になった。


「・・・なことがあったりして。そうそう、この間」


しばらくすると画面も綺麗になった。

そこから聞こえる声、日常の出来事を楽しそうにカメラに向かって話している。

そしてその顔はよく知るものだった。


「妹?」

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