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只今、神楽面を創作中  作者: 「」
葛城山・土蜘蛛編
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第五話 待ってみるのもひとつの手

 琢磨は、撫子の指令で琴と友達になることを強制されたのだが、あの場で話しかける勇気は琢磨には無く、今日の所は神楽同好会へ撫子を連れていくことにした。

 神楽同好会のある部室棟へ行き、ビジネス学科が使う広い空き部屋に行く。床は絨毯が敷いてあり、紐を通し、掲げてある幕。仮の神楽ステージがあった。

 部屋には何人かはもういて、大太鼓の長明ながあき 智一ともかず。小太鼓の長谷川はせがわ 音依ねい。手打ち金の揺山ゆるやま 克樹かつき。最後、笛の篠林しのばやし 吹卯ふうがいた。

 琢磨はみなに撫子のことを紹介する。みなは自己紹介をし、「よろしく」と言う。

 琢磨たちは軽く楽合わせをすることにした。


※楽・・・大太鼓、小太鼓、手打ち金、笛のこと。楽合わせというのは、リズムの確認のことである。楽は各団で違い、広島神楽と石見神楽も楽は違う。基本と言われている神楽団は昔からの舞を守っている神楽団や社中などである。


 それぞれ各持ち場にはなれ、楽合わせが始まる。神の登場から姿舞い、姫の登場から姿舞い、鬼の登場から姿舞いまでをした。

 そして、琢磨は撫子に、


「神楽同好会に入るか?」


 と聞いた。撫子は、


「もちろんですよ!当たり前ですよ!!!」

「予想通りだわ」


 琢磨は撫子の頭を撫でた。すると、智一が、


「ピピ、リア充を発見、攻撃します!」


 そう言った、智一に合わせ克樹がダブルドロップキックを琢磨にかました。琢磨は吹っ飛んで壁に背中をぶつけた。そして、琢磨が二人を見て言う。


「お、お前らだってリア充じゃねえかよ」


 そう言って、ぐふと言って倒れた。撫子は、琢磨のそばにいき、応急処置をする。

 智一と、克樹は、


「目の前でイチャイチャするほうが悪い」


 と言った。そのところで丁度目を覚ました琢磨は、


「理不尽だ」


 と言って床に転げた。

 そして、少し笑いがおき、二人が琢磨を手で支えながら起こした。

 撫子は二人に、


「お付き合いしている女性がいるんですか!?」


 と聞く。智一は、


「あぁ、俺は笛の吹卯と付き合っていて、克樹は小太鼓の音依と付き合ってるぞ」


 琢磨たちは談笑していると少し視線を感じた。そこには琴がいた。琢磨は撫子に背中を押され、なぜか琴の前に行く。琢磨は、


「え、あ、えっと、見学しますか?」


 と聞くが、無言のまま、どこかへと行ってしまったのだった。

 後ろを振り向くと二人が、


「不倫はいけませんぞ」


 とニヤニヤして言ってきたので、笑顔をつくって、二人に向かって走ってドロップキックをかましたのだった。

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