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 玄羽は、兵の死体が転がっている地に着く。


「お嬢さん、着いたぞ」


「ちょうどいいわ。そこに、まだ血溜まりがあるはずよ。そこから、サンプルを取ってちょうだい。箱は…今、送るわ」


 すると、玄羽の腕についた時計のようなものが青く光る。光が消えた頃には、手に血液採取用の容器が乗っていた。


「ったく、俺が出る幕じゃないだろ…」


 まだ、地面には血溜まりができている。バーザールの血だ。それを少しずつ、容器に収めていく。


「はい、これでいいのか?」


「上出来よ。今………受け取ったわ」


「それで?俺はどこにいったらいい」


「あら。あの女から賢いと言われているだけあるわね」


「これくらいなら、誰でもできるからな。俺が来た意味は他にあると考えざるを得ない」


「うん思った通り。この血は特別よ。あ、あなたは数日は都市の近くいて。その後、大きな波が街を襲うはずだからそれに乗っかり、ある実験をしてほしい。あなたの能力がないと不可能よ」


「……俺はまた、面倒なことに巻き込まれた気がする」


「失敗したら、神々にバレてしまうわ。墓はそこの森に建てておくから安心して」


「……勝手に殺すんじゃねぇ」


 通信が途切れると、玄羽は走り始める。十数分後、見晴らしのいいところに着くと、ガンドゲウスを眺める。




「ここから、新たな神への挑戦が始まるのか」


 その言葉は、彼らを奮い立たせた。

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