表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
98/443

74:

カテゴリ:?

 あの日、12月29日は例年通りの12時間勤務を終えた私は、愛車を駆り家路へと向かっていた。

 職場から自宅までは見通しのよい一本道である。

 帰路の半ば辺りだったと思う。

 どうにも記憶が定かではない……

 急に点けてもいないカーラジオのスイッチが入り、ピーガーガーとチューニングの合っていない不協和音が流れ出した。

 はて、違法電波を垂れ流す大型車でもいるのだろうか、迷惑な……

 そう思ったが見通しのよい一本道、前後を確認してみるが大型車を確認することが出来ないことを認識した時に私は気づいた。

 カーラジオのスイッチは入れてないのだ、違法電波を拾える訳がないのだと。

 妙な不信感に襲われた私が前方を注視すると、見慣れた山頂から光る物体が飛び出した。

 昼日中ひるひなか、前日までの雪舞い落ちる曇天どんてんならいざ知らず、突き抜けるような晴天の中で尚、その存在を主張するかのように光輝く物体。

 いったいアレはなんだ?

 もしやアレなのか?

 そんな期待と不安をない交ぜにしたままジグザグに動く光る物体から目が離せずにいると、やがてそれは速度をあげて此方に向かってくるではないか。

 私は慌ててブレーキを踏んだ。

 しかし、愛車はスピードを緩める処か逆に速度をあげ始めた。

 決して慌てたためにブレーキとアクセルを間違えて踏み込んだなどという老人力を発揮したわけじゃない。

 サイドブレーキを引き上げても尚、速度は緩まずにこのままでは……

 意識を再度前方に向けると、光る物体はすでに視界の7割を占めるまで接近していた。

 このままではぶつかる。

 衝突の衝撃に備えようと、両足を踏ん張り、ハンドルを強く握りしめた。

 もう光は目の前だ。

 ぶつかる、そう思った時には目に刺さるような光につつまれ、車内の風景さえ光に溶けて何も見えなくなっていた。

 ただ光の中に自分一人だけがいる。

 そんな感覚を覚えた瞬間に、私の意識は途切れた。







 ……

 …………

 ………………

 気がついた時には、私は自宅の駐車スペースに停めた愛車の中にいた。

 あれほどうるさく鳴り響いていたカーラジオは無音を貫いている。

 震える手でスイッチを確認するがオフのままであった。

 白昼夢だったのだろうか?

 すでに日は傾き、夜の帳がその姿を表し始めている。

 私はいったいどれ程の時間、気を失っていたのだろうか。

 昼過ぎに職場を出たはずがすでに黄昏時である。

 4時間は過ぎていそうだ。

 私は時刻を確認するために、スマホを取り出した。

 そこに示された時間は予想を肯定する16時台であったのだが、違和感を拭えなかった。

 何かが可笑しい。

 いや、記憶が定かではない時点で可笑しいのではあるが。

 スマホが示した時刻。

 おそらくそれは合っているのだろう。

 ただ、時刻の下に表示された日付。

 それが12月31日を示していることを除けば……


 一体私は、この2日間何をしていたのだろうか?

 全くもって記憶がない。

 自分の身に一体何が起きたのだろうか?

 震える体を押さえつけ自室に転がりこみ端末を立ち上げる。

 やはりこのなろうの更新は途絶えていた。

 

 今私は震える指先でこの文章を打っている。

 一体何があったのだろうか。

 思い出そうと試みるたびに、耳元で声が聞こえる。


「思い出さない方がいい」


 そう何処かで聞いた用な声が囁く。

 あぁ、私の頭はどうにかなってしまったのだろうか?

 誰か教えてくれ。

 誰か助けてくれ。

 これを書いている間も誰かの視線を感じぜずにはいられない。

 これからどうなってしまうのだろうか。

 私は恐ろしい。

 もしもの私の身に何かあったときの為にこれを記して置こう。

 いまもまだ視線を感じる。

 

 あぁ、窓にッ、窓にッ!!






































 やあ、なんて事はまったくなかったくまだよー。

 

 うん、普通に仕事してた。

 そして今(元旦)も仕事中。

 やったね!

 

 今年こそは妄想を一本でも形に死体と思ってます。

 いや、死体にしたらだめじゃん。



 本年もよろしくお願いします。


 ~はいよるくま~

いやはや、連日投稿がとまりました。

継続できていたらこれが100投目のはずだったのになあ(笑)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ