表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
426/443

389:SF センサーライト


カテゴリ:SF 1100文字


 やあ、オカルト話は大好きだけど実際に体験するのは勘弁だ。な、くまだよー!


 みんな、センサーライトって知ってる?

 

 そうそう、赤外線を使って物体がそれを遮断するとライトが付くって仕掛けの奴さ!

 コンビニや小売店舗などで入口をくぐるとチャイムが鳴るってやつも原理は同じさ!

 まあ、そんなセンサーライトが関係した少し()不思議()なお話を読んで(きいて)くれるかい?




 これは、ともだちのともだちからきいたはなしなんだけど……









 くまさんが除雪作業をしているときのお話。

 あまり知らない事柄かとおもうけれど、除雪作業はツーマンで行うのが鉄則なのさ。

 まあぶっちゃけると法令っぽい?

 そんなわけで、除雪車に二人乗りするか(ツーシート)除雪車の後ろを追いかける付き添い車(回転灯付き)になるわけだ。

 くまさんは後者なパターンで、その日は付き添い車の軽トラに乗っていたんだ。

 

 ここまではいいかな?


 それは公舎の第二駐車場でおこったのさ。

 除雪車が第二駐車場を除雪し終えて正面駐車場に向かった。

 くまさんは第二駐車場で除雪後の確認(路面の破損がないかなど)を終えて車内で待機することになった。

 正面駐車場は狭く、除雪の邪魔になるので終わるまで第二で待機することになっているからだ。

 まあそんなわけでくまさんは公舎が陰になってはいるが、深夜でもあるので除雪車のヘッドライト等の明かりを遠目に眺めていたんだ。


 位置的にはこんな感じだね。



 第二くま ーーーー 公舎(裏) ーーーーーーーー 正面



 くまさんの視界には公舎の裏側の一本道の通路が見える。

 その遥か先で除雪車のライトがちらちらとうごいているんだが……。


 ぼーっと眺めていると、くまさんからおよそ50メートル先の通用口のセンサーライトが点灯した。


 深夜と言うか4時である。

 通用口のある道は一本道であるから、誰か人が通れば正面を向いているくまさんにはわかるはずである。

 もちろん、にゃーんなヌコ様が走り抜けたとか、狸とか貂とか狐とか鹿とか猿とか熊とかが疾走したとしても何かが動いた影くらいは認識できる。

 だって、ずっと正面をみていたのだから。

 軽トラのヘッドライトは正面を、通用口もちゃんと照らしていたのだから。

 


 誰も、何も通過していないはずなのに、なぜセンサーライトが反応する?



 くまさんは生唾を飲み込みながら、点灯した通用口を凝視する。

 

 きっと日直の職員が通用口から出てくるに違いない、と。

 くまさんがそう願いながら通用口を凝視すること数分、センサーライトは何事もなく消えた。

 もちろん、通用口の扉は開かれない。


 一体、センサーライトは何に反応したのだろうか?

 

 くまさんはそっと、ラジオの電源を入れた。

 






 べ、べつにこわくなったからなんかじゃないんだからね!





















 実話。


オチなどない。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 危険なお仕事ですからね。 落ちてきた雪に埋まっちゃったりしたら命に関わりますし。 [気になる点] これは、ともだちのともだちからきいたはなしなんだけど…… つまりクマさんの友達の友達(クマ…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ