113:春なのに、春だから、壁ドン
カテゴリ: はる あおぞら
やあ、いっこうに春の来ないくまだよー!
人肌が恋しい。
あ、くまなのでくま肌?
むしろ毛皮なのか……。
さて、よく聞く話なんですが実際喰らうとなるとその行為に理解が深まります。
寝ていると隣から春を奏でる声が煩くて、思わず壁を叩く。
今回はそんなお話。
お仕事に出る3時間前。
そんな微妙な時間に心地よい睡眠を邪魔されたくまー。
くまの塒は二階なんですが、春を奏でる声が聞こえて目を覚まされた。
因みに一軒屋なので家人の声というオチはなく、窓の外から……つまり人の庭先でやっていやがる。
あ、おかんってやつですね。
いや、うちのおかんは死んでるのでうちのじゃないです。
一昔前なら AOKAN!! とかロゴでそうだよ!!
安眠妨害されましたが、お楽しみの最中に邪魔するのは紳士ではないのでがまんして寝ました。
努力したんですよー。
頑張ったんですよー。
でも尚更あちらさんも頑張り出していっそうボリュームアップ!
あーこれもう、壁叩きたくなるレベルですね。
我慢の限界かと思ったときに脳内に浮かぶ一言。
“紳士たれ”
そう、くまは紳士である。
紳士は紳士らしく真摯に紳士の振る舞いをせねばなりません。
なので、そっと布団からぬけだし足を忍ばせ愛用のマグライト片手に外に躍り出る。
「いやっふー おいちゃんもまぜてー!」
声に当たりをつけてマグライトを向けるとダッシュで逃げられた。
ぬこまっしぐら。
ぬこだけあって、にゃんにゃんするのはうちの庭以外でお願いします、ぬごー。
【修正】一肌が恋しい → 人肌が恋しい




