表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
25/29

合否

今回の回は、三点リーダがおかしいかもしれません。

もし、おかしいと感じたら伝えて下さると幸いです。

  ピコーン


  そんな間の抜けた様な音が、部屋に響いた。


  これは魔フォンのメール着信音の音だ。

  魔フォンを前世で例えるなら、携帯だ。おそらくだが、魔法の携帯だから魔フォンになったのだろう……。


  「深夜~学校から結果が届いたよ」


  どうやら学校から合否の結果が来たようだ。

  先に結果を言わない辺り、母親は子供の気持ちを分かっている。


  「本当!?見して見してー」


  俺はありきたりな返事をしつつ、母親の元へと向かい、魔フォンに書いてある合否の結果を見た。


  魔フォンに書いてあった結果は……。


  「合格」


  そうデカデカと二文字だけ書いてあった。


  ……何かが足りない。


  普通この手の連絡は、拝啓なんちゃら〜から入る筈だ。

  しかも、制服の受け取り日時等も全く書いていなかった。本当に、「合格」と一文字書いてあるだけだ。

  「合格」の一言で済ますなど、適当過ぎるにも程がある。


  「これ詐欺でしょ?」


  俺は新手の詐欺だと思い、母親に聞いてしまった。

  こういった類の詐欺は、前世では日常茶飯事と言ってもいい程、起こっていので俺はそう思った。

  こんな「合格」の一文字しか書いていない合否の通知など、俺でなくとも怪しいと思う筈だ。


  「違うよ?私の時もこんな感じで届いたよ」


  しかし、母親にこのメールが詐欺という可能性を否定されてしまった。

  しかも、実例付きでだ。これには、何も言い返す事が出来なかった。


  「ま、まじか……」


  俺は渋々納得する事にした。


  「じゃー制服とかっていつ取りに行けばいいの?」


  続いて俺は、制服の受け取り日時について質問をした。

  普通は、制服の受け取り日時は親ではなく、子に伝える筈だが、今世の日本では子に教えるという事は一切していなかった。

  それが魔法学校だけかどうかは、分からないが。


  「確か、明後日だったよ……あと、入学式は一週間後だよ」


  俺は母親が把握していた事に安堵した。


  (それより、まりんは合格したのかな?)


  俺はまりんが合格したか心配になった。


  まりんは、筆記試験では浮かない顔をし、実技試験に関しては自信が無いと言ったのだ。


  ピコーン


  そんな事を考えていると、再び魔フォンの着信音が響いた。


  「深夜、まりんちゃんのお母さんからメールだよ」


  ……いや、それを何故俺に言う?……それよりもいつの間に親同士の関係を持っていたのだろうか?


  「何て来たの?」


  俺は疑問に思いつつも、メールの内容を聞いた。


  「えーっとね……まりんちゃんも合格したって!」

  「まじ!?ふぅ……良かった」


  どうやらまりんの合否の結果が送られて来たみたいだ。

  俺はまりんが合格したと聞き、安堵の溜め息を吐いた。


  (もし、まりんが合格してなかったら俺はどうしていたのだろう……)


  俺はふと、そんな事を考えた。いや、考えてしまった。

  慰める?それでは同情しているみたいになるから無しだ。では、どうしていたのだろうか……いや、止めだ。そんな事を考えてもどうしようもない。


  俺はこれ以上考えてはいけないと思い、すぐに思考を経った。



 ――――



  「おい、青髪の女の名前を教えろ!」


  怠い。この男を表すには、その一言で足りる。


  俺は制服を受け取りに来ているのだが、不運にもとある人に絡まれてしまった。

  その人物は、入試の時に食堂で暴れていた高宮だ。


  制服を受け取る為に待機していた。そんな時に、高宮と目が合ってしまった。それから高宮はずっとこの調子だ。


  「青髪の女?知らないよ」

  「嘘付け!お前ぜってぇ青髪の女の知り合いか何かだよなぁ?」

 

  高宮の言う青髪の女とは間違いなくまりんの事だ。

  食堂での喧嘩の時に、まりんに一目惚れしたのか知らないが、しつこく聞いてくる。


  もちろん、答えるつもりは毛頭無い。


  高宮に名前を教えたが最後、家を教えろだのとか聞いてきそうで、面倒臭くなるのが目に見えている。


  自分で蒔いた種なのだが、こんな事になるとは想定外だった。


  「いや、知らない。それより、お前の言う青髪の女がここに合格してたら、分かることだろ?」

  「……そうだな、絡んで悪かったな」


  ……まさかこれで引き下がるとは思っていなかったが、結果オーライと言うやつだ。


  (コイツが馬鹿で良かった)


  俺は心の中で安堵した。

  問題を先送りにしただけに過ぎないが、今はこれで良い。


  それに、おそらくだが高宮はまりんに話し掛ける事すらや出来ないだろう。

  今日こそナンパするぜ!とかあの女絶対落してやる等言うやつに限って、結局会話すらしないのを前世でよく見てきた。


  (入学式の時にだけ警戒しておけば問題無いだろ)


  俺はこの問題をあまり重要視しない事にした。

これにて二章は終わりになります。


二章の感想及び評価を下さると幸いです。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ