↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
13/16

13話「HC85系D2 ~やる気のない休みの日の撮り鉄~」

やる気ない休みの日の撮り鉄なんて、こんなもんで良いんだよ。

前回、前々回と、今回、次々回あたりまで時系列が前後するよ。勘弁してね。今日はいつもとは趣向を変えて、高山本線でカメラを構えてるよ。お金が無いとチャリで撮影地に行くけど、地元だとこの辺強いよな。那加~長森にある田んぼ沿いのストレートが良さげだったので、ちょっと遠いけどここまで来てみた。朝早くに出て来たけど正解だったな。ここは午前ショバだ。夏光線だともっときれいだろうなぁ。暑いけど陽が高い時期になったらまた来ようかな。


「お。」


美濃太田行きの普通列車(ダラ)が来たので、とりあえず設定調整するがてらテキトーに撮ってみる。


「ピン…。」


ピント合わせるの苦手なのはいつものことだな。でもピント合わせるだけで、だいたいオートで撮れそうだから、今日はカメラに判断を任せてみようかな。金が無くてどこにも行けないけど、家にいるのがダルくてやる気のない撮り鉄なんてこんなもんで良いんですよ。


「次何分後なんだ…?」


そういや高山本線って単線なんだよな。同じ線路を上下どっちも通るし、そんなに本数は多くないはず…。


「うわっ…なっげぇー…。」


スマホで岐阜駅の時刻表を見る。んー…。下りが特急含めても毎時3本かぁ…。上りをケツ打ちする気もないのでまぁダラダラしながら撮ることにしよう。


「…。」


しかし、こういう時の待ち時間ほど退屈なものはない。Twitter見てようにも、とうに通信制限でまともに見れたもんじゃない。ボーっと眺めてられるほどに電車は来ない。じゃあどうしようか?


「…。っ!」


上着のポケットをまさぐった甲斐があった。いつぞやに突っ込んだ飴が入ってた。


「マスカットだ。ラッキー。」


撮影中、どうしてもやることが無くて暇になったときは、飴を舐めてることが多い。百均で売ってる安い飴だ。


「…。」


にしても暇だ。飴を舐め始めたとて潰れる時間はそんなに長くない。こういう時のウチもやはり現代人である。特にできることがないとわかっていても、スマホをポケットから出す。


「何すっかなぁ…。」


結局何もできないので、ホーム画面スワイプを始める。マジで何すっかなぁ…。


「ん?」


背後からカミンズ製ディーゼルエンジンの力強い音が聞こえてくる。


「おー。」


通って行ったのは岐阜行きの普通列車。良い音なんだよなぁ。JR東海の気動車。電車のインバーター音も好きなんだけど、ディーゼルエンジンの力強い唸りも好き。太多線のキハ75形(ナナゴー系)とか、マジで全人類一回乗ってみることをおススメするよ。そのくらいにはシビれる音してるよ。


「…。」


ケツ打ちする気もないのでボーっと眺める。こうやって見るとキハ25形(ニーゴー系)もカッコいいんだよな…。キハ75形には劣るけど、それでもカッコいい。あくまで個人的な感想だけどね。少なくとも名鉄みたいに、どう頑張ってもカッコいいとは思えない車輛(クルマ)ではない。カッコいいんだけどもっとカッコいいのが居るから一番にはできない。そんな感じかな。


「ん。」


今度は岐阜方面から列車がやってくる音がする。あんま聞きなれない音だが…?


「おっ!」


ファインダーを覗いて、シャッターを切り始めてから聞きなれない音の正体が、HC85系だということに気づく。ん?ちょっと待てよ…。さっきピント合わせて、今度はうまく行く位置に調整してたからさ…。


「うわっはぁ!!にぃ~よしっ!!」


思わずガッツポーズで笑ってしまった。俗にいうオタクスマイルってやつだね。HC85系D2編成、めっちゃ上手く撮れました。JRは名鉄ほど興味ないと言いつつ、やっぱり地元を走る車輛を上手く撮れるとテンションが上がる。


「最高。」


心の中で思ったことを一言呟く。やる気ない撮り鉄なんてこんなもんって言ってたけど、やる気が無いときにたまたま撮れた激Vはマジで嬉しい。さぁて。今日は何時に帰ろうかなぁ…。



結局高山本線は2時間で飽きたので、そのあとはいつも通り各務原線の知ってるショバで非V3500系(サンゴー)やら激V9500系(9R)やらを撮りながら、昼飯を食いながら17時前に帰宅した。家に帰ってきたらやることはひとつ。


(PCを起動して、待ってる間にカメラのSDカードを…。)


今日撮ってきた写真をPCに移す作業。日常鉄した写真は大抵こうやって、撮ってきたらその日のうちにPCに移してしまう。


「パスワード…。」


パスワードを入力して、PCが完全に起動するのを待つ。


「よし。」


ホーム画面が見えたところで、PCのSDカードスロットにSDカードを挿す。


「…。」


ピコンとSDカードが挿さった音がするとさっき撮ってきた写真が一覧で出てくる。


「意外と撮ったなぁ…。」


こういう時、意外と写真を撮っていることに驚く。PC本体にこの画像を保存してたらすぐに容量がいっぱいになるので、外付けのハードディスクにこの写真を移動していく。


「あっ。やっぱこのHC良いなぁ…。」


午前中に撮ったHC85系、やっぱり上手く撮れてる。これはちょっと気に入ったので、スマホに入れておこうかな。


「…こんなもんか。」


SDカードの中身を空にし、PCから抜き取ったSDカードを再びカメラに戻す。


「…明日からも頑張るか。」


ちょっと元気が出たのでそう呟いてPCの電源を落とした。明日も頑張るかな!


2023/4/9 平野結奈

どうも。オハフです。前回も告知しましたが、今回から週一更新で完全新規のお話を書いていきます。Pixivで既に12話までを完結させていたので、無理矢理続きを書いている都合上11話~17話位までは時系列が前後します。ご了承ください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。