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Ⅱ・初めての魔法――その⑧
「――カナー,入るよー!」
もらったばかりのブレスレットとコンパクトを見つめていたら,部屋のドアの外からお母さんの声がした。
「あー……,うん。いいよ」
あたしが返事をすると,ドアを開けてお母さんが入ってきた。
「どうしたの,お母さん?」
「さっき,この部屋からカナ以外の声が聞こえたんだけど。誰かいたの?」
……ギクッ!もしかして,ミシェが来てたことバレちゃった⁉
「え……っ?ううん,別にいないよ?お母さんの空耳じゃないの?」
あたしは必死にごまかした。お母さんにまで怪しまれるのはゴメンだ。
「そうかなあ?あれだけハッキリ聞こえてたのに,おかしいなあ。あたし,耳だけはいいんだけど……」
「…………」
あたしは内心ヒヤヒヤしながら,笑ってごまかし続けた。
「きっ……,気のせいだってば!」
あたしは必死で左手首のブレスレットを隠そうとしたけど,どうやらお母さんには見えていないらしい。
改めて,魔法ってスゴいなあと思った。




