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8/8

8(終)

お待たせ致しました。

今回でラストです。

【青薔薇館】に、シオン殿下とクリスティン様が視察に来られました。




この度、クリスティン様がロピアー公爵家を継ぐ事になった為、秘書官を辞される事になりましたので、次の秘書官をスカウトする為だったそうです。




そこで白羽の矢が立ったのが、文官科三年で生徒会長のフランツ先輩。




先輩は高等部入学式で、新入生代表を務めたたいへん優秀な方です。

(ナルキス入学時)




生徒会室で話し合いをされていたところに、突然あの方が現れ

「自分は【聖女】だ!」


「私が虐げられているのは、高位貴族の悪役令嬢達の陰謀だ!」


「攻略対象なのにどうして私に惚れないのよ!?」


などと、訴えていらしたとか……




既に【偽聖女】として『指名手配』がかかっていましたので、すぐに第四騎師団が呼ばれ逮捕されたそうですけど。




そう言えば第四騎士団の取り調べで、変な事を言っていたそうですわ。




「こんなのシナリオに無い!」


「なんで、()()()()が複数いる設定なのよー!」

「【聖女】の私が罰を受けるなんてありえない!

神罰が当たるわよ!」


「何で…何でなのよ?!何の為に、ここに転移して来たのか解らないじゃない!

こんな事になるなんて、攻略本にも書いてなかったじゃない!」


「私がこの話の()()()()なのに!」


と、有りもしない事を必死になってずっと言っていたとか。




その話を聞いた、いつものお茶会メンバーの皆さまは……



シノン様談

「何それ?ボク、高位貴族じゃないし!」



キイナ様談

「【悪役令嬢】などと、芝居じゃあるまいし。

どちらかと言えば向こうの方が……。」



ターク様談

()()()()とか何かのゲームのつもりだったのかな?」



エリー様談

「う〜ん…女性同士で、複数の男性の取り合い?

貴族相手にやる事では、ありませんわね。

しかも【聖女】だなんて、【身分詐称】してまで……。」



そうですわよね!

誰かお一人がお相手で、婚約者がいないならまだ、解らなくもないですけど(それでも『身分詐称』は、良く有りませんが)。




複数人の高位貴族や見目の良い男性に対して、検討違いの事を言い続けたり、とか何がしたかったのでしょうか?



「「「「「こちらから言わせてもらえば、お前の(あなたの)方が()()です!」」」」」



************************

*1

第四騎士団の取り調べの後、あの方は何処かの鉱山に奴隷として、連れて行かれたとか……




キイナ様曰く、「女性で鉱山奴隷だと、無事に戻って来れる可能性は0だろう。」だそうですわ。

怖いですわね。




その数日後、エリー様が新作小説を発表されました。




*2

タイトルは【聖女の♡異世界学園生活】だそうです。

内容は、ほぼ今回の件を()()()()()で書いた荒唐無稽な物語ですわね。




でも、まさかこの本が後に、我がユイナーダ王国を()()()()()()()()()()()の脅威から国を守る防波堤の一助になるなんて、この時の(わたくし)達は、思ってもいませんでしたわ。




まぁ、それはずっと後になってから、のお話ですけど……





――――――――――――――――――――――――


*1

サーラ達は、ユミコが本当はどうなったか知りません。


※2

普通ならヒロインハッピーエンドで終わる話がエリーが書くとヒロインの所為でその後、国が崩壊します。


ここまで読んで頂きありがとうございました。

できれば感想など聞かせていただくと嬉しいです。

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