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第59話 老婆の本性

「どうしたんだい?寝れないのかい?」


覗き穴から老婆が覗いていて目が合った。

殺されても死なない男は自分が感じた感情が分からなかった。

それは恐怖!

人は未知なるものに恐怖すると言うが老婆の存在そのモノに本能的に恐怖したのだ。


「おかしいねぇ、たっぷり薬は入れておいてあげたから二度と目覚める事は無い筈なのにねぇ~」


ドアが横にスライドして老婆が部屋に入ってきた。

男は後ろに下がる・・・

今何て言った?薬?二度と目覚めない?

男の体は外見は少年のものであるが骨格は本体の男、その周りにスライムが存在しており人間では無いので薬が効果を発揮しなかったのだ。


「仕方ない、多少傷が付いても息子は許してくれるだろうし・・・」


老婆はそう言って手に持っていた刃物を男の方へ向けた。

それは先ほど見た人骨で磨いだ包丁であった。

あの不安定な形状でどうやって磨いでいたのか分からないがその刃物はまるで生きているかの様に紋様が揺らいでいると錯覚するほど鋭くなっていた。

男が部屋の反対側の壁に背を付けて老婆の行動をじっくり観察する。

大丈夫、自分は刺されても死なない。

そう考える男はここで老婆に殺されるのとただ死ぬのとは違うと確信していた。

なにかおかしいのだ。

体の違和感?いや、自分が自分じゃないような感覚。

まるで他人を取り込んだ時一瞬感じる感覚を延々と感じているその感情が男の本能に警告を発していた。


「あんたは一体なにをしようとしているんだ?」


老婆に向かって男は言葉を発した。


「息子がね、帰って来るんだよ。もう直ぐなぁ!!!」


老婆が襲い掛かってきた。

男は下に敷かれていた布団のシーツに老婆の足が乗ったのを確認ししゃがみ直ぐにシーツを引っ張った!


「ぎゃああああああ!!!」


老婆の叫びが響いた。

足を乗せたシーツを引っ張られ仰向けに倒れた老婆の胸に手に持っていた包丁が突き刺さっていたのだ。

男は老婆が動けない隙を見て隣の部屋に転がるように飛び出したのだった。

次回は11月22日の午前7時頃更新予定です。


同時連載作品同時更新祭り!

・召還勇者の真実

http://ncode.syosetu.com/n1615dq/

・呪われた死にたがりの男

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・エロくてニューゲーム

http://ncode.syosetu.com/n6238dk/

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