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第42話 ルイの記憶3

それは父ダンカンの綣から出た芽の様な物から咲いた。

花のように開いた芽の中に黄色い球体の種が現れたのだ。

老執事はそれをそっと手に取りルイの腹部を貫いてる木を引き抜いた!

ルイの傷口から飛び出る大量の血!

だが慌てずにその中に老執事は種を素早く埋め込んだ!

するとルイの血を吸ったのか一瞬で大きくなり種が傷口を塞いだ!

普通なら驚くべき光景なのだが血を流しすぎたルイは意識が朦朧としてそのまま目を閉じるのだった。


「グフフフフ…おやすみなさい、マイロード」





目を覚ますとルイは家に帰っていた。

驚くことに腹の傷は綺麗に無くなっており自分の体が健康そのものになっていた。

元々体が弱く喘息持ちな上に低血圧で寝起きは中々起きられなかったのにその日はスッと起きられたのにも驚いた。


「お目覚めですかマイロード」


横を見ると老執事はそこに居た。

後から聞いた話では、あの日盗賊に襲われたルイ達は崖下に転落、落下時にルイの母と従者が死亡。

這い出た父ダンカンと生まれた時からルイの警護をしていた老執事がルイを助け近隣の民家まで救助を求めて助かったと言うことになってた。

周りの人間全てが以前から老執事が屋敷に居たと証言していたのだ。


そして、その日からルイは老執事が月に一度謎の肉塊を持ってくるのを受け取り、それを使い自らの考える芸術作品を作り始めた。

何故か扱い方をルイは知っておりそれに埋め込んだ生命の部位は死んでたとしても動き出す事実を理解していた。

そのルイの作る奇妙な作品は謎の生きた芸術として珍品コレクターの間で高値で取引された。

まさかそれが生きた人間を切り刻んで作られた物だとは夢にも思わずその生きた芸術作品を強欲な貴族層は惜しみ無く買っていた。


だが、そんなルイの作品の中で一つの失敗作が出回ったことでルイの作った作品の正体がバレてしまう。

肉塊が取り込める限界量に達する前に完成品として売り渡してしまったのだ。

それを買った貴族のメイドが肉塊の部分に手を取り込まれ侵食されたのだ。

これによりルイの作品が危険なものだと判断したそれを作るルイを捕らえようとした。


だが老執事は先手を取りルイとダンカンの二人を連れ小さな森の領主の家を訪ねた。

後は領主の記憶に在った通りであった。

ただ一つ、領主の館に訪れたその日に父ダンカンの体に老執事が埋め込んだ肉の芽が暴走して肉塊を産み出すだけの生き物になったのはもしかしたら老執事の計画通りだったのかもしれない…



断片的だったがルイと領主の記憶を取り込んだ男が理解した内容であった。

次回は明日の午前7時頃更新予定です

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