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Superbia

---ついに、ついに悲願が成就する。


喜びに酔いしれる彼女は、今まさに悪魔と契約したかのような、狂った笑みを浮かべていた。


この刻の為にどれだけの犠牲を払ったことか。

…いや、それはただ無駄に支払われた犠牲ではない。

対価だ。

願いに相応なだけの、等価なる捧げ物。

何よりも大切だった「ソレ」を取り戻すために、彼女はそれ以外の全てを捨てた。

家族も友も、自身の地位も名誉も。その命さえ、生贄の祭壇に捧げて。


…あるいは、とうに狂っていたのかもしれない。

けれどもその想いは、愛は一点の穢れもなく。

けれどもその行いは、呪は穢れきっていた。


ささやかな、叶わぬ夢を追いかけた彼女は、永い間に失いかけた声で呼び続ける。

「ついに、ついに会えるよ。xxx……」



掠れた声は、澱んだ血の匂いに融けていった。

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